なぜか魅かれるもの―⑤

なぜか魅かれるもの…その⑤は「数珠つなぎ」です。数珠のようにつながっている形態で一番想像しやすいものとなると、やっぱネックレスやブレスレットなどのアクセサリーになるのかな…。ところで「数珠つなぎ」の話に入る前に、お土産にもらった花のエピソードに触れておかないと―。

 

花はしぶとい!

▶まだまだ寒かった2月の終わりに切り花をもらった。毎年雛人形シーズンに遊びにやって来る美人姉妹が、いつもウチに似合いそうな花をセレクトして持ってきてくれるのだ。今年は艶やかなピンクの牡丹が登場★そのゴージャスなビジュアルに一瞬でシビれましたね。わたしをイメージしてくれたらしいが、すいません、色気もボリュームも足元に及びません(汗)。外は冬枯れ、家の中にはメラメラ燃え上がる牡丹一輪―。

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大ぶりの花一輪とつぼみだけの組合せがよかったんだよなあ~♪ もちろん毎日水を取り替えて定点観測👀 花はさらにググっと大きく華やかになり、まるで造花のように堅くテカっていたつぼみも、徐々にほころび始めてすごくスリリングだった

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やがて色は薄まり、花びらの勢いもつぼみ側へ移り変わり…。ヒロイン交代です

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日々、目の前で繰り広げられてゆく無常観劇場(笑)

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でも最後のこの出涸らし感が妙に気に入り…

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枯れ散る前に花びらを収集。さらに、花びらの一個一個を丁寧に麻紐にくっつけて…

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ようは、観察だけでは飽き足らず、花の変化に勝手に介入し、別の文脈で再構成したのです。はい、ここでようやく本題の「数珠つなぎ」に至るというわけ(笑)。この間、40日以上も楽しんだことにー。でも恥ずかしいオチがあって…。牡丹だと思い込んでいたこの花、念のためにネットで調べたら日本ぼたん協会 - ぼたん図誌、(牡丹の品種の多さにめまい!)どうも葉の形が違うではないか(汗)。もしかしてダリア?さらに調べてみたら「京絵巻」というダリアの品種がかなり近いとわかったの。というわけで、ダリア=夏に咲くものという概念も崩壊(苦笑)。自然を簡単に解釈しちゃイカンね。さてここからは、我が家のそこかしこにある「数珠つなぎ」のミニコーナーをご紹介!

 

数珠つなぎ「厚紙」

▶いま住んでる部屋に引っ越した際に、友人から客用スリッパをもらい、そこに型崩れ防止用の厚紙が差し込まれていた。まだ部屋の中が殺風景だったから、にぎやかしのために厚紙に落書きをして吊るしたのがこちら。すでに12~13年も経っているから、煤け具合もちょっとした味わいになってるよ(笑)。

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数珠つなぎ「紙ものスクラップ」

▶2014年の正月から大晦日までの1年間に、ウチに届いたり、持ち込んだり、投げ入れられた紙製品で、ポストカードサイズに収まるものを無作為に綴じ続けたのがこちらの数珠つなぎ。くだらなさの極致。でもあと10年くらい経て見直したら、かなり笑えると思うわ。さらに50年経ったら歴史考証品として一級の価値を持つ…わけないか(笑)。

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数珠つなぎ「唐辛子」

▶これまたいただき物(汗)の自家製唐辛子。でっかーい唐辛子だったから、紐でつないで数珠つなぎにし、米櫃に入れて虫よけにしている。宮脇綾子のアップリケ(右画像参)の上品さには程遠いが、見るからに無敵でしょう~。

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「数珠つなぎ」にして愛でるのは、どうもわたしのクセのようだ。何よりそのモチーフのほとんどが、もらい物だと判明してしまい、お恥ずかしい限り(汗)。「数珠つなぎ」は、“人の記憶に美しく残る形態”だと言い訳して、本日のお開きとさせていただきます(ぺこり)。