リオデジャネイロ五輪✑ 備忘録

日本時間の8月6日から幕を開けたリオデジャネイロ・オリンピック。今大会は、ドーピング問題、開催反対デモ、選手村クレーム、テロの脅威など、ネガティブな話題ばかりが先行して耳に届いていたが、フタを開けたら日本選手団の予想以上のメダルラッシュに沸き返り、すべてチャラ(笑)。この2週間ばかりは老若男女問わず、「昨日の〇〇戦、見た?」の一言でしばらくは間が持つ、恐るべきキラーコンテンツとなっていたようだ。オリンピックは日頃大人しい(?)日本人にとって、共同性の形成にもってこいのイベントなんだろうな。だから私はいつも思う―「毎年やればいいのに」と(笑)。毎年やれば逆にスペシャル感が薄れ、イデオロギーに絡めとられないフツーの世界体育祭になって、清々しく観戦できるような気がするのだが…無理かしら(笑)。まっとにかく、私の「リオ五輪、ここを楽しんだ!」ポイントをまとめておくわ。何せこんなに大騒ぎしてても、すぐ忘れちゃうからね~(苦笑)。

 

その①【選手団ハレ着チェック!】

▶いきなりですが、開会式の演出が大袈裟&ビジュアル過多で、年々興味がなくなっているのは私だけ?映像技術が進化してるからか、ここ3大会は映画監督が総合演出に立っているが、才能の浪費としか見えない。結局は、起承転結が明確な開催国にまつわる歴史絵巻物にするしかないわけで、その予定調和がめちゃ退屈。フェルナンド・メイレレスよ、この手の政治的な仕事を本当にやりたかったのか?と、問いただしたくなってしまったわ(汗)。次回東京ではスペクタルショーなんて割愛し、即、選手団の入場でお願いしたい(ぺこり)。

▶やっぱ開会式は入場行進でキマリ!これに勝るものなしでしょう~。私の場合、ダラダラと続くこの時間に身を任せ、ぼーっとながめていると、なぜか大阪万博のテーマ曲


「世界の国からこんにちは」が頭の中をリフレインするのです(笑)。さてそこで、各国選手団の“おらが村”ハレ着チェック・ベスト5をご紹介!

 

👑 ハンガリー  五輪でコンパ?!

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ビックリ仰天、ハンガリーのモードチックなワンピースに意表をつかれましたあ~。ヒール高めのサンダルがこれまたキュートで、丸の内の商社にお勤めですか?と尋ねたくなるほど、スポーツ要素一切なし(笑)。男性の玉虫がかった光沢のスーツはチャラいわ、ラインが古臭いわでザンネン。ナンパに来たんじゃないんだから~、靴も黒でよろしく♪

 

👑 ガーナ  アフリカンプリント最高!

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入場行進のハレ着は大きく分けると、①フォーマル・スーツ系②トレーニングウェア系③民族衣装系の3パターン。で、やっぱり一番ウキウキするのは③ですね。白の短めのトップスと、ボリュームたっぷりなアフリカン・プリントのギャザーSKがエレガントだったガーナ。男性のシャツ姿も妙に色っぽいんだよね。

 

👑 セルビア  ロングSKが新鮮!

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セルビア選手団女子の上品フォーマルも目を引いた。ながーいフレアーSKをなびかせながら、赤のサブリナSHOESでゆったり歩く姿は、窮屈過ぎず、くだけ過ぎず、ええ塩梅だった。ストライプのランダムなあしらい方がグッと大人っぽいよね。

 

👑 シエラレオネ  ペアルック賞!

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男女同じ国旗カラーのボーダー布地で仕立てた、シエラレオネのペアルックがカワイイ~♪ こざっぱりした印象が、どこか浴衣の美とダブったな。そして国旗カラーはファミマといっしょ(笑)。そんなご陽気なシエラレオネだが、内戦による影響で、世界で最も平均寿命が短い国(2014年度で46歳、WHO報告)なんだって(涙)。

 

👑 モザンビーク  選手団というより、スカバンドか!?

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男性オンリーのモザンビーク選手団。歌舞伎の衣装みたいな、大きな格子柄のオープンシャツに注目だ。しかもシャツとお揃いのハンティング帽が泣かせる~。顔も頭も大きめなみなさんが、くちばしみたいな小さめの帽子をかぶってるもんだから可愛さ100倍。今すぐスカバンドでツアーにGO!

 

その②【快挙!男子卓球】

 ▶振り返れば、私のオリンピック好きはミュンヘン大会から始まっている。あの頃は松平康隆監督率いる全日本男子バレーボールチームが絶好調の時代だったなあ…(遠い目)。あれから44年経た今、まさか日本の男子卓球選手がメダルにからむ日が来るとは!!!いやー、わかんないものですね。注目されるスポーツの潮目が変わるところもオリンピックならではの影響力だ。もちろん、テレビ東京の長年の貢献度も大きいぞ~

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▶しかし、卓球観戦はマジに精神衛生上よくない(汗)。やたら肩が凝ってしょうがない。ちっちゃい球✖狭い台✖高速だからなのか(苦笑)。そんな観戦タイムに心強い味方となったのが、解説者のコメントだ。男子選手を担当した松下浩二氏の解説、私好きでしたねー。

▶「ここは縦回転のシンプルなサーブがいいと思いますね」「今のように回り込むのは勇気がいることなので、水谷の調子はいいですよ」…なーんて調子で、落ち着いた口調で詳細な状況説明をしてくれて、すぐ諦めそうになる私の励みになったわよー(爆)。どうにも分が悪くなると、ただ小さく一言「がんばれ!」と背中を押したりして…。もはや水谷準選手と一体化してましたね。あー、卓球やりてぇ~。へへへ、私は小学校では卓球部に所属し、それなりに活躍していたのだあ~。今でも温泉卓球なら自信あり★

 

その③【カヌーの羽根田!

▶オリンピックが開幕する前に、ご贔屓NHK番組『サラメシ』が、「監督メシ」と題してリオ五輪代表監督たちの仕事とランチを紹介していた。ここに、日本人初の銅メダルに輝いたカヌーの羽根田卓也選手ミラン監督が登場していたんだけど、高校卒業後単身スロバキアに渡り苦節10年、徐々に実力をつけてきたプロセスがお地味ながら味わい深くてね…。だから銅メダルに輝いた瞬間の崩れ泣きに、思わず涙腺が緩み…。地元愛知県豊田市の出身。あの矢作川で練習してたこともあるというから驚いたなあ。

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その④【できすぎ⁈日本選手団

メダルラッシュで一番割に合わなかったのは、甲子園の高校球児たちでしょう(苦笑)。野球やってましたっけ?…って扱いだったもんなあ。それにしても今回のオリンピックは、初日からメダル報告がない日がないくらいスゴかった!

▶柔道の復活にむせび泣き、男子体操の逆転劇に鳥肌が立ち、錦織のプロっぷりに感服し、大人びた表情を見せた福原愛ウエイトリフティングの三宅親子に時の流れを感じ、水泳陣の層の厚さに唸ったなあ~。そしてレスリング、バドミントン、シンクロと、女子選手花盛り!メダルには届かなかったがバスケ女子の健闘も◎だ。

▶でもって、私を最も惹き付けたのは…日本代表チームに復帰したシンクロの井村雅代ヘッドコーチですよ~。時代を逆行するような鬼コーチ振りで、見事2年で結果を出し、日本に銅メダルをもたらしたあの方です。誰よりも過酷と評判の指導法だけは、絶体受けたくないが(そもそもシンクロ、何が採点基準かよくわかんないよね?)、井村コーチの現場主義には、非常に合理的なものを感じるんだよなあ…。“地獄”の練習風景、怖いもの見たさで一度のぞいてみたい(汗)。

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 ▶オリンピックを見る度いつも思う―「メダル」って一体何なのか?と。「名誉」だけでは賞賛の意味合いが曖昧だから、プラス「順位」付けして揺るぎない形にするってことなのかな。その証としての「メダル」。例えば表彰台で現金が手渡されたらどうなるだろうね(爆)。欲望があけすけになりすぎて、もしかしたら1位を目指す人はいなくなるのではないか?と同時に観戦者の高揚感も激減するだろう。だって、金にまみれた浮世から逃れ、金に代わる価値基準に触れたくてオリンピックに酔うのだから―。

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次回の東京を含め、オリンピックがあと何回見られるか…神のみぞ知る!だ(笑)

 

 次回は8/31に更新です。