8月の終わりに、1泊2日で広島へ行ってきマシタ!なんとこれが人生初の広島観光旅行~♪ 修学旅行でさえ訪問しておりません(汗)。予報では、台風&秋雨前線の影響で大荒れだったはずなのに、フタを開けたら奇跡の逆転劇!両日ともに上天気でめちゃラッキーでした☀ はじけすぎ&キョロキョロしすぎで、首がツリかけマシタよ~(笑)。
1日👀~市内編
さて、25年来の旅の相棒Rと、新幹線車中でパリパリサクサクのクロワッサン🥐を食べながらGO♫~ 今回は、何度も広島に来ているRに任せっきりで、事前に地図を眺めることもせず、ミステリー・ツアーのような運ばれ旅行体験となりました。いやー、新鮮でいいわぁ~♥ 持つべきものは、とびっきり気が利く年下のガールフレンド👩ですね★そして到着早々リニュアルしたばかりのピカピカの広島駅内でお好み焼きランチ😊
今やどこでだって食べられる食い物になっても、これを食べなきゃ始まらないと思わせるのが地元のソールフードってもんでしょう。ランチでガソリン満タンにして、次に目指したのは比治山公園にある広島市現代美術館。開催中だった『山口啓介 後ろむきに前に歩く』展をのぞいてきマシタ。どこを旅しても、集中力のあるうちにまずは美術館!が2人の合言葉🎨 初めて訪れる土地で初めて知る作家と遭遇するのはさらに◎で~す
未知の作家とはいえ、同世代の山口氏の作品遍歴を眺めるのは、じぶんが歩いてきた時間を振り返るアクションにつながり、予想外の面白さだった。特に80年代後半から制作された大型の銅版画シリーズ、圧巻だった!世の中全体が浮足立ち、何でもありだったあの時代に、こんなに重心を低くしながら澄んだ線を重ねていた人がいたなんて…。
その後、作品が劇的に変化し続けている様子も興味深く、回顧展形式でチェックできてラッキーだったなあ。そうそう、大ぶりの作品群から一転、東日本震災後の2011年3月14日から1日も欠かさず書き続けている日記の展示が、これまた強烈!あたしも「1日1枚シリーズ」を続けているけど(汗)、これだけの熱量&創造力をKEEPしたまま毎日って…しんじらんな~い、まるで異星人サラリーマンでしたよ★
あっ、でももっとぶっ飛んだ異星人がいたわ~!常設展で河原温(1932-2014)をみーっけ👀 絵葉書にじぶんが起床した時刻だけを記して特定の相手2人に郵送する「I Got Up」シリーズと遭遇!自己開示ゼロのまま、自己表現1000%でこの世から消えた天才の痕跡に鳥肌が立った。ゴム印も郵送も、今となってはむしろ生々しく謎めき輝いてたわ~
そしていよいよ平和記念資料館へ。4月に全面リニュアルしたという資料館、とにかく来訪者の多さに驚いた。特に外国人の団体客がひっきりなしに入場するのを見て、長年じぶんが躊躇していた心理は一体何だったんだろう…とフト考えちゃいましたね。「観光」で訪れるべき場所ではないと、勝手に思い込んでいた節があったのかも…。
でも、思わず「あっ…」と息を飲んだのは、資料館内の通路から見えた原爆ドームだった。広島に来て初めて見る実物のドームが、窓ガラス越しの正面に遠目に映った瞬間、愁いを帯びたその佇まいに胸が締め付けられてしまった…。まるで、身を挺して平和を願う女神の肖像画のようで―。なぜか人、それも女性に見えてしまったみたい…。当たり前だけど、資料館は“編集”されての展示だが、ドームは展示じゃない。あたしにはその違いが大きかったなあ。
そうそう、たまたまネットを眺めていたら、資料館に関する重厚かつシャープな論評を発見!小田原のどかという彫刻家(!)によるもので、ツイむさぼるように読みふけってしまったの。そこに引用されている定期入の展示、あたしも強く記憶に残ってる…。
しかもタイムリーなことに、彼女があいちトリエンナーレに参加してると知り、その後速攻で見に行った話は後日また★ えらいこっちゃ~
2日👀~宮島編
まだまだ見学し切れなかった市内編をひとまず切り上げ(汗)、翌日は朝からフェリーで宮島へ🚢 船で島へ渡る旅って格別だよね~。なんだろう…わずか10分余りの乗船なのに、潮風に吹かれて漂ってるあいだの空白の時間が、禊作用をもたらすのかな…。
ただし清らかな心地になっても習性は変らず…文字盤、看板を見れば胸騒ぎ~(笑)
そして下船して早々、目の前に広がる景色がこれだもん!泣きそう~
見知らぬ土地なのに、懐かしさがこみあげてくる…。あたしの場合、平清盛公より、松・灯篭・桟橋の3点セットで『東京物語』('53)を連想しちゃったわけですが💦
で、目指すは“尾道”ではなく(笑)厳島神社でございます。いや、その前に大鳥居⛩でしょう~という話になるわけですが、なんとその⛩が修繕中!マジっすか?でも…
お~っ、これはどこをどう見ても韓国人アーティストス・ドホ(DO HO SHU 1962-)の「ファブリック・アーキテクチャー」シリーズではないの?(爆)ほれ、見比べてよ~♫
へへへ、なんかすんごく得した気分✿ しかもRとは、2012年に金沢21世紀美術館でしこたまス・ドホを味わいつくした仲だから、ハプニングもサイコーの土産になったわ★本殿内から見たス・ドホ仕様大鳥居もええかんじじゃね?…クドイってば~(笑)
それにしても、厳島神社は刺激的な場所ですね。長い参道からすでに笑っちゃうくらいドラマチックなんだけど、“潮の満ち干き”が動く書割りみたいでさー、水を舞台装置に見立てるとは、大胆な発想だよね。それとやっぱ朱塗りの縁取りですわな。厄除けとエロス炎上の、両方向への作用を感じずにいられない色味だなあ。いずれにせよ、信仰の力が脳ミソの可動域をめっちゃ広げることは想像できました~(笑)。
そんな朱塗り空間を歩きながら「もしここに絵を飾るなら絶対マティス!」と妄想インスタレーション。前日にひろしま美術館で魅了されたこの2枚を連想してマシタ♥
あっ、でも江戸時代に建立されたという能舞台だけは朱塗り縁取りなし!あの世の舞台だから?神さまが祭られていないから?なんでだろう…
ちなみにス・ドホのファブリック・アーキテクチャー、赤バージョンもいいのよー!階段、浮いてるし~。くどくてスイマセン(ぺこり)
厳島神社本殿の御祭神は、海の神様「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」。去年ハマった『古事記』に出てきたけど…脇役扱いだったから印象に残ってませーん(汗)。それより大国主だよ~、あのプレイボーイ野郎がココにも出張ってる~(爆)。
そしてオオトリを飾ったのは宮島の最高峰「弥山(みせん)」⛰ ロープウェーに乗ってするするっと獅子岩駅へ登れば、瀬戸内海の島々が一望できる絶景👀 まるで『古事記』国生みの章よ。せっかくだから天沼矛でこおろこおろとかき混ぜなくちゃあ~。
ここからさらに頂上を目指しておよそ30分(けっこうハード…汗)、徒歩で登り切った先には、360度パノラマが堪能できる弥山展望台が―。スニーカーでよかった、晴天に恵まれてウカれたあ☀ ほらあたし、ここんとこ“石”マニアになってるからさ(笑)、標高535mのてっぺんに、こんな巨石がゴロゴロ転がっててテンションあがりっぱなしでしたよ。「ミシュラングリーンガイドジャポン」三ツ星の地にブラボー✌
そういえば、下山途中の山肌に鹿を発見🦌ここまで遠征?マジ?健脚すぎるぅ~
下山して厳島神社に戻ったら、あたり一面干潮に―。潮風にちぎれてbyユーミン~♫ そう、キツネではなく、“神さま”につままれちゃう景勝地「宮島⛩」は、 世界遺産というより、秘密にして容易には人に見せない玉手箱のような場所だった。次はぜひ島で一泊してみたい…ス・ドホ仕様大鳥居が終わったあとに~😊
帰りの新幹線のお楽しみは、宮島口で予約しておいた「あなごめし うえの」の穴子弁当★うまいったらなーい!噂には聞いていたけど評判以上…し・あ・わ・せ😊これも神さまのお導きね~♪ 昔の絵柄をそのまま使い続けているレッテルは12種類もあるって!
焼牡蠣に顔がほころんだり、尋常じゃない広島東洋カープ愛♥に驚かされたり、旅の思い出は尽きませんが、まだまだ味わい足りない、広島。ぜひまた訪問したいですぅ~。余談だけど、旅から戻って『オードリー・ヘップバーン写真展』なるものをのぞいたら、小鹿のような女優が小鹿を飼っていたという写真に遭遇!おー、広島つながり~😊
PS 次回は10/29に更新します。「あいちトリエンナーレ2019」備忘録です!