人生最期のBGMは…こんなメロディで♫

人生最期シリーズ第2弾は、最期の瞬間に耳元で流れるメロディ♫にしてみました第1弾の『最期の晩餐』同様、これまたわたしには、好ましいと思う明確なイメージがあるのよね(笑)。まあ、それは一番最後に紹介するとして、いつものように友人たちに敢行した聞き取り調査の結果を綴っておきましょう。シチュエーションも込みのお遊びで語っていただきましたよそれにしてもやっぱ人それぞれで笑ったなあ

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🎼【Entry1】Hotel California/The Eagles

一番バッターに指名した、昼夜問わずパワフルに働きまくっているTは、スカイダイビングしてる途中に死ぬ絵が浮かんだと言ってマース(笑。「飛んでる途中に死ぬってキモチ良さそうだな~、パラシュートが開いて、少し気流にのって下がったくらいのタイミングがベスト」だって。ナチュラルハイのまま昇天…だからBGMは風の音になるんだけど、最期の一曲と問われたら「Hotel California」を選択。マジ?イントロ長すぎじゃねぇ?これじゃあ歌に入る前に事切れそうだ(爆)


[4K] The Eagles - "Hotel California" Live At the Capital Center (1977)

🎼【Entry2】Ghosts/Albert Ayler 

お次はジャズに詳しいNさんに、今日限定(2018/01/30 16:23)の1曲をあげてもらいましたホームレスになって絶命しかけたとき、亡くした猫の幻影がでてきて、手をのばしたらガブと指を噛まれて死んでいく」そんな設定だって ははーん、これは野垂れ死にと言っても、舞台はNYでいマフラーしてそうだなあ…と返したら、「赤いマフラー施設で嫌々もらってきたとか、エルメス路面店から万引きした、みたいな未来像が描けた★」と大喜び(笑。我ら映画好きは、ディティールが肝ですから◆


Albert Ayler - Ghosts

🎼【Entry3】6代目三遊亭圓生の落語で

憧れの職業が専業主婦で、引きこもりが大好きなIZくん(男)は、落語を聞きながら昇天するのが理想の最期。わかるわ~、本人が落語に出てきそうなキャラなのよ。親から譲り受けた一軒家で長年独り暮らしを謳歌してるようだが、噂では相当奇怪なゴミ(?)屋敷らしい(汗)。そんな自宅で「4匹の野良猫に見守られながら、最期はうっすら微笑みを浮かべてがいいなあ~」と、はなはだズーズしい願いを口にしておられます。その前にくれぐれもボケないでね!と言い聞かせてますが…(笑

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🎼【Entry4】あえて抵抗しない/ゆらゆら帝国

IZくんとお誕生日がご一緒のIくん。超仲良しのふたりには、ヤン坊マー坊天気予報でも聞きながら、最期も同時に息を引き取ってほしいものだが(苦笑)、いちおうIくんは、ゆら帝の「あえて抵抗しない」をBGMに、とーってもシュールな状況下で最期を迎えたいそうなー。「温度は高からず、低からず…なんだよね~」だって。おいおい、抵抗しないと言っておきながら、オーダーがやけに細かすぎないか~(爆)


ゆらゆら帝国 - あえて抵抗しない

🎼【Entry5】邦楽のひととき/NHKFM

「楽曲と言うより、自然なかんじで耳に響く音色をBGMにしたいなあ。ラジオから流れる常磐津や筝曲、地唄なんかが邪魔にならなくてイイ。」と、的をきっちり絞り込んできたF(笑)ってことは、NHKFMの帯番組「邦楽のひととき」がベストですかね時間も自ずと決まり、お昼ご飯前です、はい。「ベッド横の窓からは青空がのぞき、風が割と強く吹いてて木の葉が揺れてるんだよね…」―と、妄想はどこまで具体的に進行。もしかして臨死体験してたとか?(汗)

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🎼【Entry6】Frontin' ft. Jay-ZPharrell

さてさて F以上に具体的なのが、妄想させたら日本一のRです。これはもう老後の脚本ですね(爆)。「介護施設なのか、何かのコミュニティで暮らしていて(人との交流がある場所)、死の予感がしたら直前まで元気にふるまうんです。で、一人部屋に戻り、一応ヘアを整えて、メイクもして、寝床に入る。BGMに「Frontin’」、画像は「トムハ主演 マッドマックス」を流し、わたしの愛するイケメンたちに囲まれながら、息をひきとる。―翌日、食事の時間になっても現れないので、誰かが私の部屋を訪ねると…リピート再生されていた「Frontin’」と「マッドマックス」が流れる中で、幸せそうな顔のわたしの亡骸を見つける…でどうでしょうか」。スゴ過ぎ!死の翌日までスケッチした人はあなただけです(爆)


Pharrell - Frontin' ft. Jay-Z

🎼【Entry7】Spiegel im Spiegel/Arvo Part

うって変わって、こちらはしっとり静謐派ナンニ・モレッティの映画『母よ』(傑作)でも使われていたアルヴォ・ペルトをご所望。「映画監督たちは、ペルトがホント好きですね。この曲は余分な音が削ぎ落とされていて美しいなあと感じます。そして人生最期は、ヘンリー・ダーガーのように死ねたら、本望かなと最近思ったりします。」。おー、控えめに見えて、それはかなりハードル高いぞ。まずは今日から絵描きにならないとね(笑)


Arvo Part - "Spiegel im Spiegel'

🎼【Entry8】映画『メランコリア』('11)

絵描きといえば…画家のマブダチSが妄想する最期は、映画のラストシーンに重なるとか。なんとその作品はラース・フォン・トリアー監督の『メランコリア』とハシャいで口にするから気が気じゃないだって超美しく壮大なシーンだけど、惑星メランコリアと地球が衝突する人類最後の瞬間なんだよ~(汗)。「人類最後の日が自分の最期だといいなあ~♪全員いっしょに死ねば死はないものとなるじゃない?映画のラストのように光に包まれて消滅するのよ~」「明日のことをもう考えなくていいしね~」だって(汗)。ってことは、わたしもいっしょ死なばもろともってヤツおい、コラ、勝手に巻き込むな~!


Melancholia (2011) - Official Trailer [HD]

🎼【Entry9】Fly Me to the Moon/Frank Sinatra

いくらマブダチとはいえ、いくらアーティストの気まぐれとはいえ、Sの派手なお誘いには乗りたくないですぅ(笑)。神様、わたしの最期はひっそりお地味にお願いしますフツーでいいです。フツーに病院で、相撲中継(できれば中入り後すぐあたりの時間)をぼんやり眺めながら…が長年の理想です。廊下からは夕食のにおいがうっすら漂い、枕元に置いたトランジスターラジオから流れてくるのはシナトラの「Fly Me to the Moon」♪ そう、一点豪華主義の最期です(笑)うーん、マンダム


Frank SINATRA Fly Me To The Moon In Other Words Live 1969

さて 全9編の最期のメロディはいかがでしたでしょうか?…明日にはまた変わっていそうですが、それもまた一興(笑)。ではおあとがよろしいようで―。

 

PS 次回は2/26にUPします