ツイ感傷的になるあのメロディ~♫ 後編

前回に引き続き、マブダチたちへのアンケート―「何度耳にしても感傷的になる楽曲を紹介して!」の後編です。まずは東京在住の妹分からスタート♪

f:id:chinpira415:20201220154929j:plain【レポート8】T.Y(1978~)  えーーっと、少し恥ずかしかったりもしますが(笑)①コブクロ『轍』。東京暮しを始める時の新幹線車中、youtubeでたまたま流れてきたのですが、これを聴いた瞬間からなんだか涙が止まらなくなり…ベソかきながら車窓を眺め、東京までずーっとループで聴いてました。そのシーンは今でも超リアルに思い出す感じなんすよね(笑)。東京生活が始まってからも、何かある度によく聴いてたな…。


2012/09/27 コブクロ - 轍-わだち-

玉置浩二『時代おくれ』。新生活が始まって5年くらい経ってからかな…酒は飲めないし、カラオケしないし、男の子でもないけど…本当に毎日ずーっと聴いてた曲です。


Koji Tamaki「時代おくれ」

▶Tが上京して早10年以上になるけど、こんなエピソードがあったとはツユ知らず…。気張って勝負してきたんだね…感慨深いわ。そう、東京はヤセ我慢してる人々で輝いてる街。もうちょっとだけ、がんばれ~★
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【レポート9】M(1961~) 本音をいうと聴ききたくない…企業CM。すごく直接的だけど、やっぱり(実)家に帰りたいって思っちゃうからなのかなぁ…。感傷的。心は帰るんだよ…泣いてしまった。色々なバージョンがあるんだけど、この八代亜紀編は姐御の歌声に包容力があって良い。犬の「あっ!帰って来たっ⁉」の仕草とか…映像も◎だね。


企業CM「家路2020」篇 30sec

▶これまた40年以上のつきあいになるけど、知らんかった~。 あたしには家族礼賛イメージしかなかったCM。改めて何が切なさを誘発するかはわからないものだと痛感。でも、確かに「家」=「ノスタルジー」の象徴だね。あたしの場合、実家の記憶を紐解くと、若かりし頃の両親の姿が自動的に思い浮かぶ…。
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【レポート10】Kちゃん(1969~) My Revolution渡辺美里。発売当時16歳。“馬鹿を調教して大学に受からせる”を合言葉に、週に2日は18時まで授業、週に1日は学校に泊まり込み24時まで勉強を強要する私立男子高校に在学してました。「おもしろきこともなき世」で数少ない娯楽であったラジオ…彼女がパーソナリティをしていたMBSヤングタウンで聞いたのが初めてだったかと。今聞いてもその当時の閉塞感が蘇ってくると共に、そこから抜け出すためにがむしゃらだった日々を思い出す―ある意味青春


渡辺美里 My Revolution

Self Control (方舟に曳かれて)』TM NETWORK。発売当時17歳。引き続き「おもしろきこともなき世」で数少ない娯楽であったアニメレンタルビデオ屋にて2泊3日1,800円(!)で借りて観た吸血鬼ハンターDのテーマ曲で初めて聞いてTMファンに。今聞いても、その当時の閉塞感が蘇ってくると共に、声優が出演するイベントにまで参加するアニメおたくだった過去を思い出す―ある意味青春


TM NETWORK 『Self Control』TMN final live LAST GROOVE

『花』ORANGE RANGE。発売当時34歳。独身・彼女なし時代。当時、好意を抱いていた女性を初めて誘って見た映画いま、会いにゆきます』の主題歌で聞き、不覚にも号泣。デート自体も大失敗。映画上映中に地震があり、彼女から「今の地震大きかったね」と声をかけられたんだけど、号泣しながら「それどころじゃない」的な返答をした僕に、まったくいい印象がなかったとの事。そりゃそうです、実際フられましたし…。だから、その後彼女が僕の妻になるとは想像もしていませんでした―ある意味青春


花 - ORANGE RANGE(フル)

▶いやー、笑った!爆笑青春三部作!そして、「がむしゃら」「アニメ」「涙もろい」は、50歳を過ぎた今もまるっきし変わってないじゃん★…ある意味まだまだ青春?(笑)
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【レポート11】H.R(1971~) わたしが音楽で感じる「感傷的」には2つのイメージがあって、その①が「あのころ(数年前)が懐かしい、戻りたくても戻れない、切ないなぁ」というもので、伝説のロックバンド、Red Hot Chili Peppers『Californication』を選びました。愛車でのドライブ時に音楽は欠かせませんが、特にこのアルバムを聴くと、ノスタルジックな想いになるのです。全15曲、すべてのメロディ、声、サウンドが大好き❤︎20年以上前に発表されたアルバムですが、今でも、ヘビロテMUSICです。


Red Hot Chili Peppers - Californication [Official Music Video]

②もう一つは「切ない、悲しい映画のワンシーンでかかる曲」=サントラです。お気に入りの2本の映画―『君と歩く世界』('12)アデル、ブルーは熱い色('13)で使用されたLykke Li(リッキー・リー)『I Follow Rivers』。偶然なのですが、2本ともじぶんが胸キュンした切ないシーンに流れていて、強く印象に残っているんです。


I Follow Rivers - Lykke Li (La Vie d'Adèle/La Vida de Adele)

レッチリ!Rの車に乗せてもらって、よく耳にしたわ~。一緒に遠出したときの車中気分が蘇ってきたよ!そしてRが『アデル~』のレア・セドゥに惚れ込んで、イケメンを追い駆けるように注目していた日々も思い出した(笑)。今やレアは、ボンドガールにも選ばれる大物女優。さ~すが、目の付け所に狂いなし!
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【レポート12】Yちゃん(1977~) ①瞬時に私を18歳の夏に戻してくれる真心ブラザーズサマーヌード。若いってよかったな…楽しかったな…と、ノスタルジーに浸ってしまう曲。歌詞に「小さな肩」ってところがあるんだけど、「いいな…こんな風に思われてみたいなぁ…」と、歌に出てくる女の子をイメージしては、ずっと水泳をしていたじぶんの広い肩を「この野郎!」と叩いたものです(笑)。


真心ブラザーズ 『サマーヌード』

②最近、宮本浩次がカバーして話題になった木綿のハンカチーフ。今までは、人でなしの男の歌、女の人がかわいそうだな…と思って聴いてたけど、宮本さんのカバーを聴いたら、男側も悩んで悩んで苦しかったんだろうな…という気持ちが溢れいて、両者の気持ちがわかるようになり、すごく切なくなった。あれ?今2曲を聞き直したら、声質が似ている?もしかしてわたし、この手の男性歌声に弱いのか⁇

f:id:chinpira415:20201220214302j:plain▶ほんと、鼻にかかる声質とぶっきら棒な歌い方、似てる似てる!年齢も近いし。永遠に甘酸っぱい青春の影を引きずってる風だしね(笑)。ちなみに宮本のカバーアルバム、あたしのイチオシは『あなた』です♪
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【レポート13】M.K(1963~) やっぱ「何度耳にしても感傷的になる楽曲」なんて存在しないことが判明しました~。一時の感傷に浸れる曲も、100 回も聴けば飽きてくる…つまり AV と同じ。強いて挙げれば、スナック閉店前の蛍の光ですね~♫


別れのワルツ - 蛍の光

▶オイオイ、手抜き回答だろう~!と、スルーしようとしたら…『蛍の光』をアレンジした『別れのワルツ』は、映画『哀愁』('40)の挿入曲だったわ!この映画の悲恋のイメージが浸透して、商業施設の閉店時に使われるようになったらしい。しかも日本での普及は、朝の連ドラで話題になった古関裕而が一役買ってるって!
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【レポート14ちんぴらの叔母T(1930~) ある日、認知の進んでる90歳の叔母Tが「忘れられない歌が1曲だけあるの…」と言いながら「月の沙漠を~、は~る~ば~ると~♪」と歌い出した時は驚きました。今まで歌の話などしたことがなかった人だから。でもって「最後がね、~黙って~越えて~ゆ~き~ました~♫なんだよ。これは心中する歌じゃないの?」と問われ、歌詞をロクに覚えていなかったので慌てました💦


月の砂漠 - Tsuki no Sabaku

▶『月の沙漠』って御宿の海岸をモデルにした日本の曲なんだね(汗)。異国情緒漂うメロディは最果て感満載で、聞けば聞くほど心細くなったりして、童謡にしては複雑な味わい。叔母はどんな妄想をしてるのかな。
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【レポート15ちんぴら(1961~) オオトリはあたしの1曲。 プロコル・ハルム『A Whiter Shade of Pale(青い影)です。思い出?なーんにもありましぇーん(爆)。世界中でカバー曲が出されているし、CMやドラマで日常的に使われてきた名曲。オムニバス映画『ニューヨーク・ストーリー』('89)でも使われていたな…。ニック・ノルティがあたしの心のダーリンで、ロザンナ・アークエットが最も輝いてた頃の大好きな1本。


From Scorsese's segment in New York Stories - A Whiter Shade of Pale

じぶんはあくまでメロディ優先で、「感傷➡切ないフレーズ探し」みたいな発想しかないけど、どうも世の中的にはそうじゃなかった…(汗)。今回取材して気づいたのは、大半の人がじぶん史の1ページと音楽がリンクして感傷モードに突入するらしいということ。そうか、だから「歌は世につれ世は歌につれ…」なんだね!とりあえずこれからは、眼👀も耳👂も澄まして音楽に触れてみたいと思います、はい(笑)。

 

PS 次回は年明け1/13に初UPします。よいお年をお迎えください―鼻歌でも歌って♫