大好き😊 万博記念公園 備忘録✒

おやっ?有給休暇が残ってるじゃん!➡ そうだ!平日にサクッと大阪の万博記念公園に行っとこ~♫ ➡ ヤバイ💦国立民族学博物館みんぱくでは、ちんぴら好みの特別展ラテンアメリカの民衆芸術」が開催中じゃんうーっ、ポスター一発で血が沸騰だ!

常設展だけのぞいても、軽く3時間は滞在してしまうというご贔屓スポット、みんぱく。しかも今回は特別展だからね…一歩足を踏み入れただけで、心拍数は上がり、興奮のあまりめまいが…💦最初から時間内に全部回れるかがシンパイでシンパイで(笑)。

でも、民衆芸術=幅広そう…という予感はしたから、各コーナーの意味合いや分類方法や素材や技術などの解説掲示をちゃんと参考にして、リアル百科事典を体感する気分でじっくり鑑賞したよ📕そもそもラテンアメリカって、アメリカ大陸の中でラテン系の言語を話す人々が入植した地域を意味し、一般的にはメキシコ以南及び、カリブ海の33の独立国と非独立地域からなるんだって…定義ってこういう機会がないと意識しないね。

そしてそんなラテンアメリカでは、民衆のつくる洗練された手工芸品を民衆芸術=Arte Popular(アルテ・ポプラルと呼ぶらしい。いったいどんなものがあるんだろう…。みんぱくはしっかりした研究施設。だからこそ興奮するんだけど、ここではお勉強視点は一旦横に置き、ちんぴら好みのテイストを4つに分類して紹介するね。

【大好物①】儀礼関連モノ

まず1つ目は、あたしが最も魅かれる儀礼に関するグッズ。例えばこちらの聖人像をモチーフにした土人形を見て👀そう、Xmas用の飾り。特にキリストの生誕の情景を描くジオラマナシミエントは、メキシコのものがタマランのよー!信仰心ゼロなのになぜ釘付けになるのか…自分でもわからん💦キリスト教でも、ヨーロッパの荘厳的テイストとは異なり、土着的で手作りの野暮ちさが漂って見えるところにグッとくるの

ペルーの、扉のついた箱型の祭壇レタブロも熱いよー。2019年にペルーの文化遺産に登録された、まさにどストライクの民衆芸術。崇拝の対象を日常的に飾って祀る祭壇だから、日本でいうところの神棚みたいなものか?ご陽気にぎっしり盛ってて好きだな~

次はメキシコの代表的な民衆芸術、生命の木。この盛りを見よ!盛り過ぎて木の原型が見えないじゃないの💦幸福感を量でアピールしてるのか。全部焼き物。はじけてるね♫

そしてメキシコと言えば、毎年11月1日と2日に祝われる死者の日💀メキシコのお盆みたいなものらしいけど、死者とともに楽しく笑って過ごすコンセプトがめちゃ好き♥飾り付けに並ぶアイテムは多様かつてんこ盛りで、テンション上がるのよ⤴今回、そんな死者の日の祭壇が会場で再現。初めてナマで見られて、感動もひとしおだった~😢

死者の日は映画のモチーフにも使われているよ。例えばディズニーアニメリメンバー・ミー('17)。あと『007 スペクター』('15)の冒頭の仮装パレードシーンは圧巻だった🎬実はパレードは映画の中での架空の演出だったんだけど、公開後にメキシコ政府に問合わせが殺到して、2016年から国を挙げて実際に催すようになったんだって😊


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そしてキモとなるのはやっぱカラベラ(骸骨)不気味可愛さでしょう♫カラベラ=死の象徴なんだけど、もの哀しさや、皮肉や、笑いなど、様々な感情が湧き上がるよね。どんな奇抜なデザインに仕立てても絵になっちゃうし、元祖ジェンダーフリー・キャラじゃね?(笑)カラベラさまさまだよ~。

メキシコの祭壇に魅かれるようになったのは、20年以上前に出会った1冊の写真集がきっかけ。タイトルもズバリ『Home Altars of Mexico』。そこに載っている祭壇は、どちらかといえば貧しい人々のお宅に飾りつられたものばかりなんだけど、個々の信仰心が唯一無二の世界を作り上げてて、それはそれは見事な芸術空間になってるわけ。今でもインテリアを考えるときに最もインスパイヤ―されるのがこの一冊です、はい。

【大好物②】仮面&人形

みんぱくの仮面コレクション、ハンパないっすよ~。今回は、ラテンアメリカ括り&間近で見られたから、より楽しかった♪ こちらはブラジルの先住民族の仮面。生活圏の自然素材だけで作られてるのとにかく独創的!ある種の彫刻作品に見えなくもないね。

ラテンアメリカの仮面と一口に言っても、あまりに多様なデザインがあるから、傾向なんてからっきしつかめないね(笑)。古いのか…、新しいのか…の判断もつかない。つまり、どれもぶっちぎりな味わいがあり、物体としての鮮度が高い気がしたのよ

次はブラジルの先住民族カラジャの土人形向かって左が女性で右が男性。でも髪型と文様に違いはあるけど、体型はほぼ一緒。何となくアイヌ文化も連想したんだよね。

アンデスラクダ科動物のイメージをもとに作られた首長(くびなが)人形は、ペルーの民衆芸術の名品の一つだって。くびながの大天使ってさー、とんでもない発想のような気がするけど、見れば見るほど繊細な造形美に釘付けに…。玉三郎の鷺娘とダブった!

ポスターにもなっているインパクト大の木彫はナワルメキシコのオアハカ州で作られる民衆芸術で、動物に変身するシャーマンを表現してるの。左がヤギで右がコヨーテ。ナワル名人のマヌエル・ヒメネスとその息子たちが手掛けた作品。ブラボー👏

【大好物③】娯楽玩具

まずはグアテマラ共和国のバスのミニチュア。タイヤまですべて木でできてて、佇まいからして絵になってるでしょ。色使いもサイコー🎨

夏休みの宿題ふうな出来栄えが泣ける、メキシコの手動式メリーゴーランド。ここにもカラベラが登場でっせ。あー、今すぐ動かしてみたい!

こっちも触ってみたかった、ボリビアの祭り用の打楽器マトラカ。横に着いたハンドルを持って振り回すと、ガタガタと音が鳴るしくみ。楽器をこんな風にデコるなんて、目的は音楽というより場の盛り上げにあるのか?(笑)ホント自由だわ~♪

【大好物④】手芸モノ

最後は日常使いの手芸モノをご紹介。まずボリビアのニット帽。手が込んでて実に美しい。防寒目的とは思うものの、耳あて部分がついてることでデザイン性がUPしてるね。

思わず雄叫びを上げそうになった、メキシコ西部の山間部に居住するウィチョル族の手芸モ。どう?しんぼうタマランでしょう~。左は男性用衣装なんだって!めちゃくちゃキュート。刺繍はこぎん刺し風だね。ポシェットのストラップとボンボンの配色までカンペキ★ふちかがりのブランケットステッチが不揃いなのがむしろ味わい深いな

これも超ステキよ、パナマ先住民族グナの女性が作る飾り布モラ。色違いの布を重ね、上の布を切り抜いてふちをかがり、下の布の色を出してモチーフを描くリバースアップリケという手法が使われているの。絵柄にもきっと特別な意味があるんだろうね。

そんなモラを、グナの人たちはブラウスに仕立てて着るらしいんだけど、見てよ、この柄✕柄の大胆な組合せを!山道テープあしらいもスキ!いまさらですが、70年代に一世を風靡したKENZOのデザインの原点を見る思い…カッケ~♪

続きまして、メキシコの先住民族オトミの女性たちが刺繍した布。動植物や儀礼の様子を刺繍で描いててこれまたウットリ。勝手な想像だけど、下書きをして刺しているとは思えない…。フォルムも色も、行き当たりばったりで進めているような即興性が感じられるの。色と色が響きあい、まるで音楽を奏でてるみたい…あぁ、美しいなあ。

最後は1970年代からチリで作られているパッチワークの壁掛けアルピジェラです。なんとパッチワークで政治的な主張をしてるの。軍事独裁体制下で、女性たちが起こした抗議運動が起源らしいけど、手芸と批判精神が結び付いて、それが力強いメッセージになるとは…まさに芸術活動そのものだったわ

いやー、ワクワクさせられるモノを鑑賞しながら、1つ1つのモノの背景にまで好奇心が掻き立てられ、新鮮な驚きばかりで3時間があっという間💦常設展が駆け足でしか見られず、旅の相棒Yちゃんと「あー、またもや時間が足りない」と悔し涙(笑)。

今回は、朝一番で太陽の塔の内部に初めて潜入したし、お天気も良かったから公園内を散歩するはずだったんだけど…みんぱくにからめとられてダンドリ狂っちゃいました(笑)。毎回反省するけど、やっぱ万博記念公園は泊りで訪問しないとアカンね💦かえってストレスがたまるぅ~(爆)

PS 次回は6/13に更新します