魔法のじゅうたん☆彡

これ、な~んだ?

f:id:chinpira415:20180516084936j:plain我が家へ来た人にはお馴染みの手作りヨガマット、その名はタロウくん!テレビの前に敷き、ゴロゴロ転がりながらストレッチするのに重宝してる実用品です(笑)。もう何年も前に、手洗いに失敗して縮んだセーターや、履き古したパンツ、毛足の長いボアなどを、テキトーに縫い合わせて作った冬用の敷物なの~。これが、なぜかとーっても好評で(汗)、来訪者はツイこんな風にやってみたくなるようです(笑)。

f:id:chinpira415:20180516090337j:plainどいつもこいつも、アジの開きかよ~!とはいえ、タロウくんは毛むくじゃらなんで(汗)、そろそろ片付けようと天日干ししてた某日、たまたま通りがかったKくんが写メして送ってくれましたあ~。バカウケ

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アジの開きがベランダにデロリ~ん。一抹の侘しさ漂う昼下り也(笑)。

 

 夏用ヨガマットを作る!

そんな重宝アイテム・タロウくんの夏版を作ろうと思い立ち、3~4年前にキルティング布を買い置きしてたんだけど…。なにせクソ暑い名古屋の夏、布を広げて作る気にはなれず、お蔵入りに―(汗)。今回、それをようやく引っ張り出してきて、GW中の2日間を費やし、遂に完成させたのだあ~。その一部始終を本邦初公開★

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まずは、手足となるパーツを押し入れから物色。夏用と言いながら、またもやセーターなのが舌打ちもんですが(笑)、ニットの重みが意外と重要なのよ~(汗)。

f:id:chinpira415:20180517090422j:plainそれに、素材違いが完成品にリズムを生み出すわけよ。どんな組合せがいいかな…と、床に並べてイメージを固めてゆく作業が、いちばんウレシ苦しい至福の時★

f:id:chinpira415:20180517090354j:plainやることと言ったら、すでに30年以上使い続けている電気ミシンで、背中丸めてせっせと縫っては床に置き、床に置いてはまた縫い続け…の繰り返し(汗)。何せラフスケッチさえないまま、行き当たりばったりで進めたからね~。ふーっ。f:id:chinpira415:20180519131731j:plain顔以外の身体パーツを全部作り終え、縫い合わせて一体化したところで1日めは終了。すでに日はどっぷり暮れ、ハラ減り~。ところが、夕飯を食べた後に遠目で見直したら、白無地ニットの足2本が、股引きにしか見えなくて(汗)―。f:id:chinpira415:20180519134007j:plainせめてハイソックスに見立てようと、上からレース布をチクチク縫い付けましたよ(爆)。一体化した後の作業はタイヘンタイヘン。もちろん腰痛(汗)。付けても付けなくても、ぶっちゃけどっちでもいいんだけどね。“神は細部に宿る”なーんていう箴言を、どこか意識してるじぶんが 小っ恥ずかしい~(爆)。

 作業2日め!

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朝もはよから作業開始。今回のメインデザインは、picassoの愛人ドラ・マール肖像画風です。とびっきりのべっぴんさんかつ、もれなく横顔もついてくるという、1粒で2度美味しい顔面イメージ。はい、はい、タロウくんのパートナーはドラでキマリ♥

f:id:chinpira415:20180519163748j:plainもともとドラにする気もなかったんだけど、頭の部分の茶のキルティングが足りなくてはぎ合わせで対処ちょっとプリミティブアートみたい…だったらピカソに倣え!⇒正面横顔合体キャラ…という流れ(爆)。テキトー万歳!

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f:id:chinpira415:20180519165123j:plainこの辺りになると、先が見えてくるから、あれこれ盛りたくなるのよね~。はい、お調子もんです♪ というわけで、予想以上にエスカレートしてしまい、気づけばパイオツにはレースのコースターをあしらい、脳ミソはボディ部分に繋がり…嗚呼。昼前には完成するはずの計画が、本日も夜まで延長…背中ガチガチ(涙)。

f:id:chinpira415:20180519165544j:plainでも春先の作業で、ホント助かったあ~。夏場だったら寝込んでいたわね(汗)。で、こちらが完成したドラの全身像ですわ♫

f:id:chinpira415:20180520224141j:plain「人間?動物?いずれにせよ、しっぽ、長すぎじゃね?」とツッコミが入りそうですが、ドラは人面猫ってことにしておきましょう。背負うとマタギにもなれます。

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しばらくはこれで、夏場もストレッチのモチベーションは上がりそうですな★いちおうちゃんと洗濯もできるように仕立てたしね~。ラストは最強のツーショットで―。

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PS 次回は6/8に更新予定です

おみや🎁げ~★

なぜか、食い物をいただくことが、めちゃ多いの…わたし(汗)。そんなにハラペコな顔をしてるんだろうか…(笑)。いやいや、顔はどうあれ、まっこと、ありがたいことです、はい!何せ食いしん坊だから、どんなものでも「わ~い♪、わ~い♪」と即飛びつきま~す。ただ、美食家とは程遠く(汗)、すぐに忘れちゃうので、最近はポツポツ画像で保存。「絵」で見直すと、鼻の先に味覚が蘇ってくるから不思議…。今週はそんな食い物みやげの備忘録を綴っておきますね~。

 

甘いもの、入りましたあ~★

▶あらかじめ告白しておくと、わたしはトレンドの食い物にはまったく無頓着で、メーカー名も原材料も覚える気がない怠慢野郎。別の友人にお裾分けするとき、逆に「これなかなか買えないよね~」とか「食べたかったのよー!」と、世間の相場観を教えられることもしばしば(汗)。

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▶さて、食べることに脳ミソの8割を使っている“さすらいの食いしん坊”Kちゃんが、「まあ、フツーに美味しいから、おやつにでも食べて」と、バレンタインDAYに持参してくれたのが、「es koyama」と書いて“えす こやま”と呼ぶお店のこちらのチョコ。好き好き!そうなのよ~、わたしには「フツーに美味しい」が最もありがたいラインなのよー!(ちなみにチョコのお味はフツー以上でした…笑)

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▶Mさんがハマっている京都・宇治園の「茶時」は、こんなちっこいのに、ほうじ茶とクリームチーズとアーモンドの3風味合体技がカンペキに決まった優れモノ。「タカシマ屋の英国展で見かけたの~」とRが持参してくれたクッキーも大穴だった★レモン風味のクリームチーズがコーティングされてて、クセになる美味しさ。パッケージも◎

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▶Yちゃんが送ってくれた昔懐かしい缶入りドロップは、桃太郎JEANSと岡山県産清水白桃のコラボ商品。勤務先で毎日しゃぶって和みましたあ~。そうそう、これも美味しかったなあ…祭日ランチ会の手土産に、KYちゃんが買ってきてくれた成城石井のフルーツロールケーキ♬食後のコーヒータイムに、思わずホホがゆるむ~。

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▶最近一番ウケたのがこのどら焼き!わたしのマブダチの中で、最も偏差値が高く&クソ生意気なワルガキOが「どうっすか、これ!菊のご紋入りですよ~!」と持参した東京土産。意表を突かれたわ~。皇居外苑っていうネーミングもズバリすぎて、版権問題どうなってんだ?と2人でさんざんネタにして盛り上がっちゃいました(爆)。

 

塩っ辛いものも、入りました~★

▶どちらかと言えば、塩っ辛いものの方が好きなちんぴらで~す。「フツーに美味しい」塩味お菓子と言えば、やはりポテチでしょう!Yちゃんが送ってくれた「農協チップス ふらのッち」(うましお味)、初めて食べたけどかなりうま~い!触感&塩っ気、ほとんど惣菜並のクオリティ。もはやお菓子じゃないよー、ふらのッち!

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▶あいちの伝統野菜、八事五寸ニンジンを使ったお煎餅があるの知ってます?Mちゃんにもらったこのお煎餅は、甘じょっぱさが絶妙。ニンジンそのものの甘さがすんごく活きてて、つまみ出したら止まらない(汗)。伝統野菜、恐るべし!

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▶お菓子女王、マブダチKが太鼓判を押すのが「田舎のおかき」。いやー、これは確かに革命的なおかきです。しょうゆ風味の香り高いことと言ったら…専門店も顔負けレベル。ほんの少しの甘みが後を引く引くぅ~。これをひと齧りしたら、部屋中おかき臭で幸せモード全開よ!マジにヤバいっす。

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旬のもの、入りました~★

▶季節を添えた食い物みやげも嬉しいサプライズだわ~。Mがくれた節分福豆チョイスはミニお面付(笑)。Hさんが届けてくれた端午の節句駄菓子セットも可愛いったりゃありゃしない~。 日本人に生まれて、ホントし・あ・わ・せ♥

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▶そうそう、今春は、筍のお裾分けもありがたかったなあ。ゴハン、筍メンマ、若竹煮…。腕を振るった筍メニューで連日食卓は花盛り~。O夫婦、いつもありがとー!

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▶GWには、なんとこの時期に超珍しい、イカまでお裾分けしてもらって大興奮!サイズは小玉なんだけど、これがことのほか甘くて…びーっくり!もしかして、スイカの旬は5月だったりして…今が狙い目かもよ。いやはや、長生きはするものですね(笑)。

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主食、入りました~★

▶そういえば、もう1年くらい前になるんだけど、“さすらいの食いしん坊”Kちゃんが、ふらーっとパンを持って遊びに来てくれたことがあったの。「乃が美」の高級生食パン。イマイチありがたみがわかっていないちんぴらですが、その後売り切れ必至のお店だと知りました…(汗)。艶めかしくて色っぽい女の人と遭遇したような味わいに、思わず昇天してしまったわ。

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▶さーて、本丸!お米が届いてほっくほくー♬ しかも2口も!あのワルガキOからふるさと納税を使ってみるんで、米送っておきますよ~」と届いたブランド米3セットと、Tからは誕生日プレゼントに極上魚沼産コシヒカリ(布袋入り!)が…。わぉ~。涙が止まりましぇーん。持つべきものはちんぴら思いの後輩ですね(笑)。これを機に、ちんぴらババアの朝食は毎日おにぎりでパワーUP★

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▶せっかくなんで、すぐさまご近所のFにうま~い米をお裾分けしたら、土鍋でピカピカに炊き上げてくれて、生姜焼き付きおにぎり定食に―。う~ん、マンダム(爆)。

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▶でもって、届いた米を持参して(まるでキャンプ!)泊りに行ったKんちの朝ごはんでは、あのSarabeth'sを超える世界一の手作り朝食セットが登場だあ~。白飯が貨幣以上の交換力を発揮したわけね(爆)。すんげー、年貢力。お米サマサマで~す。でも、ブランド米漬けで舌がフツーに戻らなくなったらどうしよう…若干シンパイ(汗)。

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 ▶さらに関係各位から、白飯の友「かけるギョーザ」「あさりの佃煮」まで届けられた端にゃー、幸せ過ぎてちょっとコワい…(汗)。とりあえず、この先食べられなくなる日がきても、この画像を眺めて生きながらえます…丑年だから唾液は十分だし…ねっ(笑)。

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保存食、入りました~★

▶そして〆は保存食みやげだよ!ジャジャーン、こちらはご近所マブダチFのダンナがヘビーロテしてる冷食2品。「本格的な味だよ~」「何にも作りたくない時の腹ごしらえにして」とみやげに手渡されました(涙)。うまかったです、はい!

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 ▶海外旅行みやげでいただく乾物類もすんごくうれしい~。輸入食材屋が日本にも増えたとはいえ、やっぱその国の日常の顔が土産話とともに届けられると格別なんだよね。

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▶Hさんが撮ってきてくれた米国のスーパーマーケットの写真はまるで映画の1シーン!

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―ということで、食い物みやげをいただきまくっているわたしは、相互扶助の関係性をはるかに超え、ハッキリ言って、貿易不均衡状態ですぅ~(汗)。感謝してもし切れませーん。死ぬまでには、なにか交換できるものを用意しますんで、みなさま、気長に待っててね(ぺこり)

 

PS 次回は5/24に更新します

勝手にシネマ評/『かぞくへ』('16)

なにコレ? ズルいわ~。『かぞくへ』というタイトルに、若干身構えていたら、見せ方としては正真正銘のラブストーリーじゃない?しかも驚くべきことに、あの使い古しの“友情”が、ロマンティック・ラブ・イデオロギーに勝利しちゃうという革命的映画なのよ。はい、春本雄二郎初監督作品『かぞくへ』は、日本中の男子全員が間違いなくむせび泣く1本です(爆)。

f:id:chinpira415:20180424144308j:plainネタバレになるが、すでに開始5分で決着は付いている。都内のワンルームで暮らす旭(アサヒ)佳織が、仲睦まじく食事の支度をしながら、半年後に迫った結婚式の打ち合わせをするシーンでのこと。両家の人数合わせに関して、旭はじぶん側の招待客は1人だと事もなげに答える…「洋人(ヒロト)がいればいいし」と―。どうやら旭は、身寄りのない施設育ちの生い立ちだとわかるのだが、そんな境遇を差っ引いたとしても、この一言は胸騒ぎを誘う。

f:id:chinpira415:20180424143922j:plain「洋人がいればいい」って、どういう意味なんだ?マブダチには違いないだろうが、やけに確信に満ちたオンリーワン宣言で聞き逃せない。洋人っていったい何者?その後「洋人は結婚してるから嫁さんと2人だ!」と、思い出したように付け足すあたりがさらに不可解。世界は旭と洋人の2人だけで回っているのか…(汗)。開始5分で花嫁候補は蚊帳の外。佳織、だいじょうぶ?それにしてもすごいセリフだ―「洋人がいればいい」。

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…というわけで
、我々はマンマと“洋人よ、早く出てこい!”状態に焚きつけられている。そこで満を持しての逢瀬である。2人が待ち合わせをするのは、長距離バスが行き交うターミナルだ。あたりを見渡す旭の背後から→フイに待ち人の声が響き渡り→目の前にリュックが投げつけられ→タメをきかせてようよう洋人がお出ましになる。さらに映画は、2人をシャドーボクシングでジャレさせ、言葉より前に魂の交換をしているようなアクションで鮮やかにつなぐのである。おいおい、ここは放課後の校庭か!期待以上の再会シークエンスに思わず苦笑い…わたしが照れてどうする?(笑)

f:id:chinpira415:20180424144543j:plain2人は、五島列島の同じ施設で育った幼なじみ。旭はプロのボクサーを夢見て上京し、ジムでトレーナーをしながら生計を立て、島に残った洋人は漁師になって今では所帯を持つ身だ。共に31歳。久しぶりに顔を合わせて島の言葉でくつろいだ会話が始まれば、2人の波動は自然に共鳴しあい、都会の雑踏は静かに書割りと化す。一見すると、いつの時代の話でしたっけ?とチャチャを入れたくなりそうな純朴青春パッケージだが、なぜか照れ臭さいのに、古臭くは見えない。むしろ血筋のいい友情が新鮮だった。すべてを飲み込み尽くす東京では、溺れないようにと、こんな友情の再確認ドラマが無数に営まれている気さえした。

f:id:chinpira415:20180424144856j:plain束の間の滞在中、旭は洋人に商売の口を紹介し、洋人はマリッジ・ブルーの旭に励ましのエールを贈り、2人はそれぞれの持ち場へ帰る。思いやりのジャブ合戦にノックダウン寸前。その名残惜し気な空気の繊細なことと言ったら…タマりません(汗)。

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いや、主役はもう1人、しっかり者の佳織もいるのだが…。こっちは新しい家族を拵える前に、古い家族に足を引っ張られ、少々お疲れ気味だ。祖母は痴呆が進み、旭の存在を認めない母とは平行線で、妹の将来までも背負う立場でしんどそう。何よりマズイのは、そうした事実を婚約者に打ち明けられない佳織の心の硬さにある。佳織よ、今からそんなにきっちり内と外の線引きをしてしまってこの先どうするつもり?でも、あのちっこい住処を基地にして、都会で人並みな生活を維持するには、息のあう相棒じゃないと難しい反面、逆に言えば相当顔色を窺い合ってもいるはずだ。一番大切な相手だからこその遠慮。彼女にとってのもたれ合わない線引きは、せいいっぱいの愛情表現なのかもしれない。

f:id:chinpira415:20180424150616j:plainそこにアクシデントが降りかかる―。金の問題である。なんと洋人に紹介した商売の話が詐欺だと発覚。責任を感じた旭は落ち込み、借金を抱えた洋人の力になるべく深夜バイトを始め、佳織には式の延期を申し出る。じぶんをいっぱいいっぱいまで絞り込み、フォローしようと懸命に動き回る旭。ところがそんなひとり相撲が、友とも恋人とも微妙なすれ違いを生み始めるのだ。

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家族のいない旭、家族が重荷の佳織、それぞれが理想の家族像を求めて出会い、かけがえのない絆を感じて結婚に至ろうという、ごく自然な流れだったはずなのに―。焦れば焦るほど思いやりの歯車が狂い出し、やがて書割りだった都会が前面にせり上がってくると、恋人たちはあっけないほどバラバラになる―。

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若いのに苦労人の2人…。ピンチもあるのが人生だと身に染みているから、チームになろうと決意したのでは?今がまさに支え合いを発動するタイミングなのになぜ?…などと、ツッコミたい気持ちはやまやまだが(汗)、映画は丁寧に積み上げてきたものが、音を立てて崩れ落ちる過程に狙いを定め、予想以上の切れ味を見せる

f:id:chinpira415:20180424151756j:plain例えば出色なのは、登場するすべての人物の役柄とセリフがカチッとハマっているので、やたらLIVE感が渦巻いて見えるところ。中でも頻繁に映し出される携帯電話のやりとりには、対面コミュニケーション以上の悲喜こもごもが立ち上り、実に見ごたえがあった。そう、電話って見えない相手と手探りで会話している当事者の2人より、感謝もウソも詫びも怒りも、傍聴する我々観客の方が見通せてしまえる道具。映画=のぞき見のスリルに、うってつけのツールだと改めて気づかされたのだ。それと、お地味ながらジムの会長がいいのよ!生真面目で熱い旭の人柄を十二分に理解し、あえて遠巻きに伴走するその振舞い方が、ボクサーに寄り添うトレーナーのリズムになってて、印象深かったな…。

f:id:chinpira415:20180424152034j:plainとはいえ、この映画の最大の武器は、ラストランにある。その詳細を書くのはあまりにも野暮なので、バッサリ割愛させていただくが、孤独と感情の高まりを一直線に結んで幕切れへとなだれ込み、つけ入るスキがない。映画は “洋人がいればいい”が、“かぞくがいればいい”にささやかにバージョンUPして終わる。慈愛に満ちた究極のラブストーリー、ぜひ劇場で堪能して―。(女子にはいささか分が悪い映画だけどね…笑)

 
春本雄二郎監督『かぞくへ』本予告

ユーロスペース&下北沢トリウッドにてアンコール上映決定!

 

『かぞくへ』

2016年/117分

監督/脚本/編集  春本雄二郎 
撮影     野口健
音楽     高木 聡
照明     中西克之

キャスト 松浦慎一郎 梅田誠弘 遠藤祐美

 

PS 次回は5/10にUP予定です

桜爆発、お腹いっぱい~

今年の桜は凄まじかったあ~!怖いくらい咲き誇ったよね(汗)。3月22日~2週間にわたって続いたピーカンで、どこもかしこも桜爆発★ 連日、風なし、寒さなし、雲なしの3拍子だったでしょ。満開になるのも早かったけど、満開持続力が意外に強力で、いつもよりたっぷり味わった人も多かったのでは?…

f:id:chinpira415:20180406233701j:plainとはいえわたしは、自宅裏が桜の穴場の「水道みち緑道」だわ、毎日通勤時に「鶴舞公園も通り抜けるわで、お花見が日常化していてイマイチありがたみが感じられない…(汗)。いやむしろ、朝からブルーシートを敷きつめて寝っ転がってる人を目撃しちゃうと、軽く舌打ちしたりなんかして…。すいません、了見が狭くて(笑)。

f:id:chinpira415:20180407162515j:plainで、今年はちょっくら目先を変え、仕事帰りにまぶだちMんちへ足を伸ばし、1泊2日のお泊りお花見プランを実行!いやー、これがスマッシュヒットでした~★前夜がちょうど“14番目の月by荒井由実でさー(笑)、Mんちの庭でタバコ吸いながら眺めるお月様のべっぴんなことといったら…しんぼうタマランかったですぅ~。熊谷守一の『宵月』('66)を思い出しちゃいましたよん(こっちは上弦の月だけど…笑)。

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そして翌朝は、 Mんちの自宅前にある「牧野ヶ池緑地公園」で、満開の桜の下、ラジオ体操に参加!これ以上考えられないくらい健全なるニッポン人をやってみましたよ…妙に新しかったな。前日の暴飲・暴食・夜更かしも、これでチャラですね(笑)。

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しかーし、これだけで終わらないのがちんぴらジャーナル!“健全さ”とバランスを取って、大人の“毒気”もブッ込まないとね~♪そこで登場するのが、鶴舞公園の桜祭り会場で見かけた射的遊技場の出店小屋です★どう?いいでしょ?楳図かずお先生もお気に召しそうな紅白のしつらえが、グッときますよね~。ところが、隣の小屋には商品が並んでいるのに、こちらはなぜか空っぽ…。

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そこで、いつものごとく、友人たちに「ここに自由に的を置くなら何を並べる?」と尋ねてみましたあ(笑)。そう、『妄想射的小屋』のはじまりはじまり~。

▶トップバッターRは、私物から2点ピックUP。絵本作家ベーメルマンスの人気キャラクター「マドレーヌちゃん人形」と、シューズ裏のレッドカラーが決め手のクリスチャン・ルブタンのパンプス♪「これで若い女子たちが射的小屋に群がりまーす」だって🌸

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▶2番手のFが並べたいのは「盆栽」。「歌舞伎名人のDVDを見てたからかなあ…。昼間は間抜けにみえるけど、夜にライトアップしたら鶴舞公園の桜のような猥雑感が~。でも打っちゃダメ、当然持ち帰っちゃダメ!」…らしい(笑)。3番手は体型維持のため日夜努力中のYちゃん。目下意識している「糖質OFF」を的に設定。ちなみにご本人による手書きの標語でーす。

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▶4番手のKちゃんが選んだのは…「色々な国の色々な価値の紙幣の束せっかく落としても、日本円に換算したら100円とかね(笑)」。いやいや、落としてもバックヤードで子ども銀行券に差し替えられたりして~。お次のK土人形のお雛様セット。「一体ずつ落としてセットを完成させるのぉ。でも落としたら、割れるっちゅーの(笑)」と、ひとりボケ突っ込み。バカですね~(爆)。

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▶海外ひとり旅好きのT「地球儀」をチョイス。「射的小屋のおっさんにシャラ〜と回してもらい、当たった場所にGOする!みたいな~。」…確かに楽しそうだけど、それって射的じゃなくて、宝くじ抽選会のイメージじゃね?(笑)そしてわたくしの一品は、去年、彼の自伝を読んで恋した♥ノーベル物理学賞受賞のリチャード・P・ファインマン氏による生前の講義本です。 

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▶自慢じゃないけど1ミリもわかんないのよ、これ(爆)。世の中にはどう逆立ちしてもわからない世界があるのですね~。生まれ変わってファインマンにめぐり合ったら、速攻で「Take Me!」と口走るつもりですが、お勉強に関しては触れないでおこうと決めました(汗)。可愛さ余って憎さ100倍、ズドーンと撃ち落とします(笑)。最後を飾るのは、お泊りに行ったMの的なんと、飼い猫3匹セットでパッケージ(爆)。

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冗談冗談、射的禁止の招き猫で並べたいらしいわよ(笑)。手前からマミコ、チビ、三十郎。不思議な事に必ずこの順番でならび、年功序列だって~。というわけで、ぜーんぶひっくるめた『妄想射的小屋』を、デザイナーのFに頼み、再現画像に仕立ててもらいました~、いかがでしょうか~♪

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 それにしても…桜に大騒ぎする日本人。「そもそもなんで桜ばかりがこんなにもてはやされるんでしたっけ?どちらかといえば、梅の方が好みなんだけどな…(爆)」―そんな、わたしの疑問に、グイグイ食い込んでくれた本があります。歌人水原紫苑『桜は本当に美しいのか』ファインマン物理学以上に歌心もサッパリわからないわたしですが(汗)、桜の文化は『古今集』によって創造されたとする説に興奮させられたのよ~。桜=“創られた伝統”…なんともスリリングな体験ができる1冊です。

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来年もそれなりに桜に狂うんだろうな~(笑)。

 

PS 次回は4/24に更新します

 

 

 

サクッとお江戸✑備忘録

先週末、どうしても見たい美術展を追い駆けて、1泊2日の東京弾丸ツアーを敢行してまいりました!今年の冬はやたら寒く、心身ともに縮こまっていたんで、イッキに爆発したかんじです(笑)。頭の中が“真夏”状態になってる今のうちに、ぎゅぎゅっとメモっておきますね~♪ “赤”レンガ東京駅と、“白”旧東京中央郵便局極上ツーショットをうっとり眺めながら(後ろの高層ビルが邪魔にならないこんな曇り空がベスト!)、まずは三菱一号館美術館へ―。

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 1本め👀『ルドン―秘密の花園 展』

▶植物に焦点を当てたオディロン・ルドン(1840-1916)の作品展。珍しい企画との触れ込みだけど、そもそもわたしにはルドン作品を集中的に見た体験がありません。辛うじて、フェミニンな花々や一つ目小僧(?)をモチーフにした幻想的な作品がチラっと思い浮かぶ程度…ドガシャガールを足して3で割ったような画家だと勝手に捏造してました(汗)。関係者のみなさま、タイヘン申し訳ございませんでした(土下座)。

f:id:chinpira415:20180321113458j:plain▶当たり前だけど、お手軽に画集をパラパラめくるだけではアカンですね。そこでは仕掛け側が意図する「編集」がされているわけで、つまりフィクションを前提にして受け取り&吟味しないと…マズイ。もちろん「編集」は上等なもてなし役にもなり、ナマ鑑賞をバックアップします★はい、美術展でも「編集」はキモ。どしょっぱつに掲げられる作品はけっこう用心深く見てますよ。ルドンの1枚目は、木炭で描かれた『木々の習作』(1875)、これがよかった!最初のコーナーに提示された補助線によって、「そっか、ルドンって“木”なんだ!」と開眼できたんです。この流れで魅かれた次の1枚。

f:id:chinpira415:20180321124014j:plain『青空の下の木』(1883)。MoMA所蔵のこの小品が、わたしのお持ち帰りしたい1枚となりました~(笑)。で、同じコーナーの片隅には、ルドンの若い頃のメンターで版画家のロドルフ・ブレスダン『善きサマリア人(1861)がひっそり並びます。腰抜かしますよ、このお師匠さんの世界観!放浪の果てに死に絶えたらしい人ですが、人間の想像力がここまで跳躍できることに、茫然となります。間違いなくルドンの創造性に火を付けた方でしょう…頭の中は無限の森だと!そして次の2枚もたまらんかったですぅ~。

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▶シカゴ美術館所蔵の『預言者』(1880)と『植物人間』(1885)。寡黙なのか饒舌なのか判断が付きかねますが、圧が強くて目が離せません(爆)。わたしのベスト・ツーショットでした。とにかく他にも気づきが異様に多い展示で、メモを取りまくりましたが、一番意外だったのはドランが理系男子だった点ですね!感覚本位で描いているのではなく、幅広い知識欲と地道な写生テクで世界を編纂して行く実験的な画家だから、今もベタつかずに新鮮に映るのでしょう。ドランの粒子を浴びるには、ぜひナマ鑑賞で!

 2本め👀『熊谷守一 生きるよろこび』

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▶かれこれ30年以上、目にする度に「やっぱり好き!ずっと好き!」と惚れ込んできた画家熊谷守一(1880-1977)。名古屋周辺には、守一のパトロンだった木村定三コレクションを常設する愛知県美術館をはじめ、守一作品を所蔵する美術館がたくさんあって、遭遇するチャンスはとても多いの~♪なんで、当初は国立近代美術館での大規模回顧展と聞いても、さほど慌てもしなかったのだけど…マブダチRから初期の作品群の充実ぶりを聞かされ、閉幕ギリギリに飛び込みました★まずは『自画像』(1904)。

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▶隣が褒状を受けた『蝋燭』(1909)。今回の展示で、遅ればせながらこの2枚にぞっこん!20代で描いた絵からすでにウソや隠し事がなく、実に堂々としてるんですよ。ここには97歳で亡くなった守一と同じ守一がいて、つまりずっと変わることなく一本道を歩み続けた軌跡に胸を打たれたのです。そして、守一の代名詞と言われる赤い線”が用いられるようになったのは1936年頃。今のわたしと同じ56歳からだと知りました―。

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▶山の中央の赤と緑のベタ塗りが目を惹く『風景』(1940-50)には、まだ随所に陰影が微妙に残っていながら、赤茶の線も引かれています。この縁取りによって、馬がデカくみえません?存在感が増幅してますよね。じーっとながめていると、やがてこの馬とじぶんが同化し、見知らぬ惑星で草をはんでいるような気分を味わうのでした。

f:id:chinpira415:20180323184748j:plain▶その後わたしは『木小屋』(1966)を見て、小屋ともスンナリ同化しました(笑)。赤い線は細く凹み、そのぶん平塗り部分が全面にせり出し、筆跡のアクセントも効いて、輝いて見えます。またまた新たな惑星に降り立った感覚になりました~♫

f:id:chinpira415:20180323182608j:plain▶守一は同じモチーフに何度もトライしています。観察と推敲を重ね、ごまかしとは無縁の創作姿勢。彼も探求心の根っこにあるのは理系マインドだったようです。『海』と題したこの2枚は初めて目にしたもので、右は1947年、左は1950年作品です。小さい方が完成形になるのかな…。でもそれぞれ独立した別の世界にも見えてくる。おそらく守一が求めているのは正解ではないのでしょう。さて次の『御嶽』三兄弟も見物でした!

f:id:chinpira415:20180323183603j:plain▶さらにおてんとうさま4兄弟も並びます(笑)。左から『夕暮れ』(1970)夕映(1970)『朝のはぢまり』(1969)『朝の日輪』(1955)。具象とも抽象とも異なる手法で、光を射抜いています。あー、なんてカッコいいんだろう…見飽きることがありません。

f:id:chinpira415:20180323184652j:plain▶こちらは『ハルシャ菊』(1954)『豆に蟻』(1958)。どんだけ生き生きしてんだい!守一作品は、色使いに魅せられてツイ「可愛い~♪」なんて口に出ちゃうけど、「いやいや、そんなにヤワじゃない!」と即座に訂正したくなります(汗)。どれも冒頭の自画像と同じように、骨格がしっかりしていて、絵の真ん中に生命が走っています。あー、彼が描く宇宙の住人にわたしはなりたい…

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▶終わった展覧会だから、サラっと流すつもりでしたが、やっぱり好きなものは歯止めが利かず…収拾がつきません(汗)。中途半端な紹介になってしまってごめんなさい(ぺこり)。興味を持った方はぜひ関連書籍も読んでみてください。

f:id:chinpira415:20180324000627j:plain▶守一は、絵と同様、うかつに読み飛ばせない上等な言葉をつぶやきます。写真集もオススメ★美男子は何してたって絵になるんですぅ。会場には大勢の外国人旅行者が詰めかけていましたが、「どうだい、これが日本のかみさまよ~!」と、ひとり誇らしげに胸を張ってしまいました(笑)。

 3本め👀『プラド美術館展』

f:id:chinpira415:20180324131231j:plain▶うって変わって最後は、“美術館の王様”プラド美術館が所蔵する16~17世紀スペイン絵画の傑作選です!かみさま、ほとけさま、4号サイズの守一さま(笑)と、どデカイ7点のベラスケス作品が、同じ東京の目と鼻の先で見られるなんて!まったくすさまじい街です(爆)。天皇陛下からの褒章をお断りした守一と、宮廷画家ベラスケスとのガチンコ勝負という考察もできました(笑)。とはいえわたしが夢中になったのはこちら―

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▶ベラくんに招かれてマドリッドで活躍したフランシスコ・デ・スルバランです!磔刑のキリストと画家』(1650頃)。いやー、この静謐さは、絵を前にして浴びていただくしか手はございません。見上げればそこにイエスが!なのにパレット持って突っ立っていてどうする?早く助けてやれよ~とヤキモキしますが(笑)、それも込みで現代に通じる絵ではないでしょうか―。「俺の迷いを聞いて聞いて~」ですもんね(笑)。

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ヘラクレスとレルネのヒュドラ』『ヘラクレスクレタの牡牛』(共に1634)の肉体表現にも目を奪われました。怪物とがっぷり四つに組むヘラクレスの臀部が、鈍く光ってやけにドラマチックです。筋肉フェチのRが見たら卒倒しそう(笑)。でもスルバランは裸体を描いてもとってもシック青い血が流れ、肌は陶器のような印象なんです。

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『祝福する救世主』(1938)もスルバラン作品。ほら、こんな憂いを湛えた眼差しの救世主なら、フラフラとついて行きたくなるでしょう~。欲しいなあ、この絵(爆)。あっ、忘れていた!やっぱ赤い血が流れてるこっちもお持ち帰りしなきゃ…少々デカイけどー(笑)。

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ティツィアーノ『音楽にくつろぐヴィーナス』(1550)。何せ今年は戌年ですから。それにナマで見るティツィアーノは、ピントも精神性もユルくていいんですよね~。お昼寝モードになっちゃいます(笑)。赤と白で始まったお江戸備忘録は、幕引きも赤と白でキメて見ました♪ ではではおあとがよろしいようで―。


プラド美術館展CM(60秒)

 【番外編】LULU TAPAS BAR

 ▶最後はおまけ!表参道communeの一角にあるスペイン タパス Bar『LuLu』をご紹介♬ うーんと年下のマブダチTが切り盛りしてるキュートな飲み屋です。都会と言う名の森の奥にこっそりたたずむ小屋のよう…守一の『木小屋』がダブります(笑)。つまみもリーズナブルで美味しいの~。ひとりでぶらっと立ち寄るのにイイかんじで~す★

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PS 次号は4/10に更新します

 

振り向けば テレビ体操~♬

わからないものですね…。じぶんが早朝6:25テレビ体操(=テレビで放映するラジオ体操のこと)を、ほぼ毎日続けることになろうとは…。もしかして一種の徘徊?ちょっとコワいなあ…(汗)。

f:id:chinpira415:20180303130856j:plainきっかけは2つ。1つは、ちょっとした義理から50歳を機に始めたヨガが予想以上に面白くて「適度な運動は意識を変化させるものだなあ…」なんて考えるようになったこと。だってヨガって、自己鍛錬しながら眠くなるんだよ~、わけわかんないよね?(笑)わたしはどうも、運動全般に漂う生真面目な空気がイヤで、なるべく遠ざけてきた経緯がある(汗)。だけどヨガは、愉快な気持ちのまま深掘りできそうだから続けられてるみたい…今のところは。鶴太郎を目指す気はサラサラないけどね(笑)。

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で、教わっているヨガの先生から「ラジオ体操に意識的に呼吸を入れたら、ヨガと同じだよ」という話を聞いたときに、ストンと腑に落ちたんだよね。そう思って、テレビ体操を眺めたら…最近は動作解説にプラス「呼吸」ポイントを挟み入れて誘導してるじゃないの~♪ 有酸素運動を取り込もうとしてるんだあ~!と、ガッテンしたってわけ。

f:id:chinpira415:20180303141654j:plainそしてもう1つのきっかけは去年の夏、7月某日の早朝のことです。休日だというのに、クソ暑くて朝早くから目が覚めちゃって(汗)、しょうがないからシブシブ起きてTVのスイッチを付けたら…朝もはよから溌剌としたオーラが目に飛び込んできたの!「えっ?テレビ体操って毎日やってんの?」と驚きながらも、つられてしまい…思わず参加(爆)。その日以降ほぼ毎日つられっぱなし(爆)。どうやら本当に365日休みなしの番組です(爆)。ここに働き方改革のメスは入りません(爆)。わたしも相当くどい奴なんで「さすがに正月くらいは休みだろう…?」と訝りながら、恐る恐るのぞきましたよ~今年の元旦に(爆)。するってーと…

f:id:chinpira415:20180303152010j:plain休むどころか、なんとスタジオが正月仕様に!フルメンバー+犬(柴犬イラストが昭和味で泣かせる)!しかもアシスタントと呼ばれる6人のお姉さまたちが名前入りで紹介されててバカウケ!間違いなくマニアがいるだろう仕立てになっているから、あわててWebで検索したら…案の定でした(笑)。

f:id:chinpira415:20180303152454j:plainNHKテレビ体操のお姉さん【朝の10分間のアイドル】と題し、歴代のアシスタントとレオタードの変遷を丁寧にまとめていらっしゃる方もいれば、正月豪華版を長年録画している方もおいでで…(汗)。申し訳ございません。はじめて半年程度の新参者には歯が立ちません。それもそのはず、なんと今年(2018年)はラジオ体操が創設して90周年だって!こうなりゃ、その沿革を知りたくなるのが人情ってもんよね?はいそこで、さらにラジオ体操の奥深さを知りたい人ために、オススメ本がありま~す♬

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 高橋秀実氏の『素晴らしきラジオ体操』小学館)です。20年ほど前に発売された本で、私も10年くらい前に読んではいたんだけど、目下実際に体操をやりながらの再読だから、余計に面白くて。高橋さん曰く、“ラジオ体操=つられてやるもの”というオチは、ホントその通りです!(ちなみに高橋さんのルポはどれも絶品★読んでいる途中で声をあげて笑っちゃうくらい愉快なボケと、対象者たちへの敬意をこめながらのイジワルなツッ込みがサエまくるオススメの読み物ばかりよ。)

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この本では、“ラジオ体操人”と呼ばれる人たちの生態、ラジオ体操が創設された経緯、ラジオ体操と国威発揚、占領時に禁止されたラジオ体操の復活工作劇等、血湧き肉躍る背景がまとめられてて、ラジオ体操を通じて知っていそうで知らなかった日本人のメンタリティがググっと立ち上るのよ~。ラジオ体操は日本人に馴染み過ぎてて、意外にも書き残されてる資料が乏しかったんだって。個人的には、戦後のラジオ体操再改訂版の原案を作った遠山喜一郎さんの話に最も唸った!文庫版も出てるからぜひ読んでみて♬

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冒頭でも触れたけど、何十年かぶりにマジマジと目撃してしまったテレビ体操。まずアシスタントのお姉さんの体操プロポーションと、ゴムマリみたいな躍動感に圧倒されたのよね。学生時代、あの全体主義ムードにケッ!と悪態ついていたわたしが、50過ぎてこの変わりようはどうよ~、まさに保守反動(爆)。しかーし、誰でもできるあの体操を、お姉さまたちのレイヤーにまで上げようとしたら、オリンピック選手を目指すくらいのハードルの高さですわ。朝からハァーハァー肩で息吸っちゃったりして(汗)。

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他にも、15分間のメニュー構成は飽きさせない工夫が凝らされているし、毎日お花畑越しのピアノ伴奏付きというアナログな贅沢さ!特にわたしが重宝してる理由は、めざまし時計代わりにできる点ですね★そのうえ、寝ぼけまなこでフラフラやり始めても、終わるころには本日の活動スイッチがON状態になってるの(笑)。ほら、そろそろあなたの食指も動き始めてきたわよね?ではごいっしょに~♫


テレビ体操(みんなの体操及びラジオ体操第2)

余談だけど、テレビ体操の前に放送されている『旅する語学シリーズ』も一見の価値あり!このシリーズは、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語の4か国語を、現地を旅しながら学ぼうという企画らしいけど、美味いもん食べたり、きれいなもの見たり、おしゃれーなお宅にお邪魔したりして、ほとんど贅沢三昧な旅番組仕立て。「おいおい、語学のお勉強はどうなってんだあ~?」とツッコミどころ満載です(笑)。どうやら最近のEテレは、振り幅の大きさがウリみたいね(笑)。 

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PS 次回は3/26にUPします

 

勝手にシネマ評/『デヴィッド・リンチ:アートライフ』('16)

デヴィッド・リンチか―。ちょっと困った(汗)。

f:id:chinpira415:20180214221426j:plain実はわたしイレイザーヘッド(’77)を未だに見ていない不届き者。そのうえツイン・ピークス』シリーズもスルーしてて…(汗)。まあ、それ以外は公開時に劇場で一通り目にしてきたが…うーん、いい意味でフツー。フツーに可笑しかったり、フツーに頭がこんがらがったりして、それなりに愉しさも味わってはいるのだが…フツー。もちろんお気に入りもありますよ。

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ブルー・ベルベット(‘86)とストレイト・ストーリー(’99)は好き。良くも悪くも、リンチワールドは、この2本で過不足なくのぞき見できると言ったら、ディープなファンの方々からはお叱りを受けるかな…。というのも、リンチにはガッカリさせられた思い出があるからだ。

f:id:chinpira415:20180214222818j:plain2012年ラフォーレミュージアム原宿でデヴィッド・リンチ展~暴力と静寂に棲むカオス』を見た。映像作品にとどまらず、絵画・ドローイング・写真まで網羅した鳴り物入り大規模企画展。要は、豆腐作ってるだけじゃないんですよ~、肉も野菜も使って脳内妄想レシピを調理してるんですよ~と、アーティスト=リンチのお披露目会になっていたのだが、これがまったくノレなくて…(汗)。

f:id:chinpira415:20180214223005j:plainもったいぶってる割には、どれもこれも射程距離が短いわ、そのうえ詰め切れてないわで、かえってお里が知れちゃったわけ。「世界で最も影響力のあるアーティストの1人だとぉー?これじゃあ、美大生の卒展レベルだろ?」と、ひとりボヤキながら帰路についたのでありました、はい。

f:id:chinpira415:20180214223213j:plainそれ以降、リンチのことはすっかり忘却。現に10年以上、映画制作から遠ざかっていたらしいから、思い出す機会もなかったのだ。そんな中、唐突に舞い込んで来たのが、リンチに密着取材したドキュメンタリー映画デヴィッド・リンチ:アートライフ』('16)だ。リンチご本人がナビゲーターになり、物心ついてからデビュー作イレイザーヘッドを完成させるまでの道のりが、時系列に沿って語りつくされる仕立て。要は、ジョン・グエンという人に監督を任せ、ご自身は被写体モード全開(!で御登場だと…。なるほど、その手がまだあったか!

f:id:chinpira415:20180214224258j:plainデヴィッド・リンチは1946年1月20日生まれの72歳。そりゃあ人並みに、我が人生を振り返りたいと思うのも無理はない。リンチ曰く「新しいアイデアに過去が色づけする」―。そうでしょう、そうでしょう。リンチみたいな特異なポジションを確立してきた人が、穏やかな口調で過去と未来を紐づけた自己肯定感を口にすると、それだけでよい空気が流れ出るもの。でもって、語られる幼少期の想い出が、リンチ作品にもたびたび登場する1950年代の米国の明朗快活なイメージそのもので、さらに興味を引く

f:id:chinpira415:20180214224454j:plainカウボーイハットがトレードマークの父と美しい母。おしどり夫婦による愛情あふれる家庭生活の下、3人兄弟の長男として一点の曇りもなく健全に育つリンチ少年。ところが一転、自宅から数ブロックの小さな世界がすべてだった彼が、転居&進学を繰り返すたび、やがて心の内を制御できなくなり、夢と現実の境界線が崩れ、恐怖を抱えながら生きるようになったという。人生の振り返りといいながら、創作の原点や自作の解説とも受け取れるお話が、様々な素材をコラージュして綴られて行くのである。

f:id:chinpira415:20180214225101j:plainリンチの口からこぼれだす歪なエピソードの数々は、ダークな深層心理を解き明かすためのくすぐりにピッタリなのだが、わたしは正直言って勝手に割愛(笑)。それより、口癖のように「あの頃はサイテーだった…」とネガワードを連発するところが、ひどく可笑しくて。いや、きっと感受性豊かな青春時代に、世界に触れて、戸惑い&苦悩した記憶は、脳裏に焼き付き離れないのだろうが、何もそこまでネガなじぶんに依存しなくても…ねえ(笑)。

f:id:chinpira415:20180214225356j:plain何より、70年生きてても、青春の彷徨ってヤツを当時の気分のまま語っている様子に虚を突かれた。1ミリもてらいがない。そっか、リンチは制御不能に陥っていたじぶんが嫌じゃなかったんだなあ…、いつもどこに戻ったらいいかをウッスラ覚えていて、帰れる場所があったんだなあ…とわかり、初めて腑に落ちたのだ。

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まっとうなご両親から注がれた愛情深き日々という礎があるからこその、ダークサイドへの憧れ―。リンチにとってはどっちも大切な拠り所なのだろう。そうそう、アトリエの片隅にヒエロニムス・ボス『快楽の園』のポストカードが貼られているのを、わたしは見逃さなかったわよ!これまたいかにもなチョイスじゃないの~。でも美しく、謎めき、寓意に満ちた500年以上前の傑作に、心から憧れている様子が、実に微笑ましかったです。とことんピュアな人なのでしょうね。

f:id:chinpira415:20180214225905j:plain映画は、リンチの現在の創作風景も捉えながら進行する。何せタイトルが『アートライフ』だからね。でもごめんなさい、手掛けているものより驚嘆したのは傍らで遊んでいる幼子だ。何と彼のひ孫ではなく実の娘だと!3度の離婚4度の結婚って…(汗)。ピュアな男は死ぬまで現役モテ期なのね♫ ロマンチックLOVEを未だに夢見る男、これぞ真のアートライフ。デヴィッド・リンチは稀に見る幸福な人だった。拝みに行く価値ありです!

名古屋シネマテークにて 2/24~3/16まで公開中

 


映画『デヴィッド・リンチ:アートライフ』予告

 

デヴィッド・リンチ:アートライフ』

2016年/ 米・デンマーク/カラー/88分
監督   ジョン・グエン リック・バーンズ O・N=ホルム

主演    デヴィッド・リンチ
撮影    ジェイソン・S
音楽    ジョナサン・ベンタ

 

PS 次回は3/13にUPします