キョロキョロ静岡👀

9月某日。オトナ美術部メンバーと、静岡県で遊んで参りました!名古屋から車🚘で2時間30分。みんなの念力でを呼び寄せ、半日キョロキョロ探訪。毎度のことながら、楽しすぎるぅ~😊まずは、清水港・海鮮市場の昼ごはんからスタート🍴

早くも迷う…(汗)
遠出したときの愉しみは、とにもかくにも地元の人気店での食事ですね~♫初めて訪れた清水港、正直言ってこんなに大きな港だとはツユ知らず…関係者の皆様ごめんなさい(ぺこり)。見晴らしはいいし、街には活気がみなぎってるし、すごくイイかんじ!もちろんランチは<清水魚市場 マグロ館>にて、マグロと生しらすがどっさり盛られた海鮮丼をペロリ🍚<いちば館>では、新物サンマと干物を土産に買いました~。

『糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。展へ

そして今回のメインイベント―静岡県立美術館で開催された糸で描く物語展へGO!

ここを訪れるのは何と約30年ぶり、2度目になりますわ。ただ、この吹き抜けのエントランスの記憶がまるでなく…💦そびえたつ石柱と展示室への階段が、欧州の古城みたいで素敵じゃないの~。今回の企画展の最初のコーナーにぴったりの空間でしたね。

というのも、最初の展示室へ足を踏み入れたら…伝統的な刺繍があしらわれた中・東欧の民俗衣装がごちゃまんと並んでいたから!やっぱフツーの生活者たちが受け継いできた刺繍ってところにグッときたなあ。我々女子4人組、雄叫びを上げっぱなしで、もうタイヘン。…っていうか、ボキャブラはほぼ「スゴイ!」「カワイイ!」のみで、後はこの2ワードの連発なんだけどね💦だって、これですから~♫

何なんだろうなあ…刺繍の魅力って。いざ言語化しようと思うと、本当に難しい💦企画展のタイトル通り、刺繍=“糸で描く”表現技法なんだけどさー、糸で描いたときのインパクトにどうしてこれほど脳ミソが反応するのか、じぶんでも謎(笑)。

例えば、パフスリーブのブラウス刺繍を眺めていくと、襟元、袖、袖口という具合に、大概同じ位置にあしらわれているんだよね。そしてほぼ左右対称。作られた地域や時代が異なってもそうなの。

想像するに、生活者向けに木綿や麻布を使った動きやすいデザインの作業服の基本パターンがまず先にあって、でもそれだけじゃ物足りないと思う人たちが、画一化されたデザインにじぶんの美意識をプラスアルファしようと、針と糸を持ち出して刺し始めた…そんな流れなのではないかしらん♫

特に、目に留まるところ&耐久性を高めたい箇所に、チクチクと縫って装飾。左右対称に刺繍することで、日常使いの作業着が、ちょっと艶やかであらたまった印象にもなり、愛用されてきた気がする。性別や年齢に関係なくフィットする点もミソ!

とにかく衣服だけにとどまらず、カーテン、タペストリー、テーブルクロス、寝具などの大判布用品から、エプロンや帽子や下着などの小さなアイテムに至るまで、東欧の伝統的刺繍をあしらった品々には、生活と共にあったという剛毅な横顔も感じられ、けして古びない気がしましたね!

東欧の刺繍に触れた後は、カナダの先住民族であるイヌイットの人々が制作した布絵のコーナーが登場!イヌイットのアップリケ、昔から大好きですわ~。じぶんたちの固有の文化を伝承しながらも、作り手の創造性が手芸表現で加味されるので、絶えず新しい魅力に満ちているの。色、フォルム、レイアウト…すべてがすばらしい👏

他にも、絵本やイラストと刺繍技法が交差している最近の作家たちが紹介されていたりと、今後も注目して行きたいジャンルだと再確認したよ。名だたるメゾンのオートクチュールプレタポルテ、アクセサリーを手掛けてきた1956年創業の刺繍工房<メゾン・ヴェルモン>のことを知れたのも収穫だったなあ~。

『さわやか』でハンバーグ🍴

そうそう、大人美術部のみんなに静岡計画を告げたとき、あたし以外の全員が間髪入れずに「<炭焼きレストラン さわやか>に行きたい!」と前のめりになったのは驚いた。へっ?<さわやか>って何?…何度説明を聞いてもイマイチ呑み込めず…💦とにかく静岡にしかないハンバーグが名物のファミレスなのはわかったが、WebにUPされてる各店舗の待ち時間を見る限り、イラチなあたしには「到底無理!」なんですけど💦

はい、ひとりじゃ選ばないお店でも、仲間といっしょならノレるわけですね!そこで、美術館に行く前に整理券を取り➡鑑賞後に再訪したら、奇跡的にジャストタイミングで入店できたのよ😊静岡瀬名川店で評判のおにぎりハンバーグセットを満喫。この肉感、たまんないね。接客はかんじいいし、価格はリーズナブルだし、評判通り誠実なイイお店。今回の静岡の旅も、美味し楽しく無事に終了しマシタ

みんなの刺繍物語🧵

静岡から戻った後、大人美術部のみんなに「お気に入りの刺繍もの紹介して~」と振ってみたら…出てくる出てくる!Kは自慢の刺繍コレクションの中から、若い頃にスイスに滞在していたときに手に入れたスキーワッペンと、香港製の袋物をチョイス。いいなあ、お国柄が一目でわかるモチーフが愛らしい

次はO夫婦。ダンナのKOUさんは、会社の屋号を胸元に刺繍したシャツとジャンバーを日々愛用。アイロンも自分でかけてるこだわり屋なの(笑)。ヨメのMが紹介してくれた大判クロスは、いつもリビングのソファーを飾り、愛猫の三十郎もお気に入り🐈

最後のRは、鮮やかなモン族の刺繍モノを選んでくれマシタ~。升目を埋めるシンプルなクロスステッチも色の組合せ次第で無限に広がるね。真ん中の携帯入れポーチと右のお弁当セットは、モン族の民族衣装の端切れをじぶんで再利用した手作り品だって!

おまけ🧵

つい最近見た『ヨーロッパ新世紀』(2022)が、たまたまなんだけどルーマニアトランシルヴァニア地方の小さな山村を舞台にした映画で、静岡美で見たようなリネンに赤糸刺繍の伝統的なタペストリーをスクリーンで何度も目撃しちゃったのよ!設定がXmasシーズンだからなのかな…。教会でも使われていて、思わず凝視したわ👀

映画は、この村で起きた些細な対立を発端に、取り返しがつかない争いに発展してゆく様子を描いていて、刺繍と違い甘さの欠片もない震撼する内容だけど💦、東欧の複雑な歴史背景を学ぶ機会を得られた傑作。一見の価値ありですよ🎬


PS 次回は11/13に更新します