秋の伊賀🏯漫喫帖

じぶんちにはまるで関心がわかないのに、よそんちのファミリーヒストリーにはなぜか鼻👃をクンクンさせるちんぴらです。この秋、20年以上つきあいのあるヨガの先生のMさん生誕の地、伊賀市へ足を延ばし、日帰り散策を満喫してきました~♫ いわばファミリーヒストリー現地体験版。小旅行ガイドとしても活用できます、どぞー

f:id:chinpira415:20201114122847j:plainまずは名古屋駅から近鉄特急で伊勢中川まで行き、大阪線に乗換え伊賀神戸へ。ここのところ近鉄に乗る機会が続いてて、改めて車両デザインを見直したけど、マジにタマラン👍 脚乗せバーはもちろん、金属のあしらい方がかつての近未来的でスキスキ

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そして愛煙家にはヨダレものの喫煙室!どの座席よりも贅沢な車窓独り占め空間にウットリ。のぞみのちっこい窓から眺める景色とはダン違いよ~。さ~すが近鉄

f:id:chinpira415:20201114141444j:plain伊賀神戸に到着後、今度はかつての日本的旅情誘う列車の旅へガラッと衣替え。手作り感満載の単線のローカル線・伊賀鉄道(なんと乗車券は車掌さんが社内を回って販売。しかも手書きチケット👀)に乗換え、1区目の比土駅で下車します。

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四方を低丘陵で囲まれたのどかな田園風景を眺めて歩くこと10分、『城之越遺跡(じょのこしいせき)へ寄り道です👣この画像の↓こんもりと木々が茂る辺りが目的地~♫

f:id:chinpira415:20201114150116j:plain入口に立つとこんな眺め。手入れの行き届いた公園の趣きね。そのまま奥に進むと…

f:id:chinpira415:20201121105032j:plainそこには水が湧き出る3か所のポイントと大溝があって、どうやら古墳時代前期に「水の祭祀」が執り行われた場所だったと考えられてるみたい。 あとさー、流路に沿って石を立てたり貼り付けたりしてあるでしょ。今から1600年も前に石を使った造形美を生み出している点が珍しいらしく最古の日本庭園遺構とも謳われてるの。

f:id:chinpira415:20201121105204j:plain確かにこの石組みは現代に通じる気がするよね。特にうねった曲線の流路がステキ周囲を低い山々に囲まれた小盆地に、突如現れる水の祭祀場、上空写真でどぞー!

f:id:chinpira415:20201121115456j:plain訪問時大平和正(1943-)という彫刻家の作品が遺跡庭園内に野外展示中だったの。中には大掛かりだったり、金属が使われていたりする作品もあるんだけれど、なぜかスッと大地に馴染み、悪目立ちしてないんだよね。ずーっとずーっとその場所にあって、作品群も共に呼吸しているような…これも城之越の包容力なのかな…。ええ塩梅でした。

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ってなわけで遺跡探訪の後、もう一度伊賀鉄道に乗り込み、いざファミリーヒストリーの地へGO。比土の田園風景から北へ向けて乗り進むと、見る見る間に車窓は街中の景色に様変わり。大正11年に建てられたロッジ風とんがり屋根がカワイイ上野市駅に到着です。市町村合併で正式には伊賀市となったけど、住人の愛着が強く、駅名は上野市のママなんだって。ただし、営業目線で「忍者市駅」は許したってことか(笑)。

f:id:chinpira415:20201121144514j:plainさて駅から一歩外に出ると…さーすが城下町は道が掃き清められていて清々しい!地方の城下町を歩くと住人の矜持が隅々まで表れていて実に興味深いわ~。町は三つの天守閣を持つ伊賀上野城を中心にして、外堀に沿って学校や武道場が並び、現在も文武両道の志がまるっと健在。やっぱ上野住民にとっては、お城が絶対的な求心力になってるね。お城を見上げながらの生活様式は、きっと住人の美意識にも影響してるだろうな。

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ちなみに県立上野高校の校門を見てよ!ここを毎日くぐり抜けて登校してたら、そりゃあ背筋も伸びるってもんでしょう。ダラダラ高校生だったあたしとは大違いだわ💦

f:id:chinpira415:20201124104543j:plainこちらは藩士の子弟を教育するために建てられた『崇廣堂』。多くが創建時(1821)のままの状態で残っているらしいんだけど、Mさんが子どもの頃は建物自体をそのまま市立図書館として開放しており、毎日のように立ち寄るスポットだったらしいの。史跡が図書館なんて…何とも贅沢な話じゃないの~

f:id:chinpira415:20201123124915j:plain重厚さと解放感を併せ持つ空間。入母屋造がキリリと美しい

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続いて上野高校と『崇廣堂』の間の坂道をのぼると、築城の名手・藤堂高虎(1556-1630)が本丸の西に築いた日本一の高さを誇る石垣が目の前に!ほ~っ、これはこれは…

f:id:chinpira415:20201124110858j:plainマニアでもなんでもないけど、この迫力、テンション上がるな~♫力強さにプラス優雅さも漂ってるよね。黒澤明(1910-1998)の『影武者』('80)にも使われているんだって。

f:id:chinpira415:20201124110802j:plain今回あたしたちは城の西側の坂を上って裏手から城に入るコースをチョイス。裏側も木漏れ日が美しくて雰囲気抜群だった。Mさんは毎日のように犬の散歩に来てたって。

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登り切ったら初秋の陽射しに輝く伊賀上野城がお出迎え😊思わず目を細める―

f:id:chinpira415:20201124113412j:plain先に見上げた高石垣から下に見下ろすと…見晴らしは絶景だがさすがに足がすくむ💦上野の城下町が低い山々に囲まれた小さな盆地にあることがよくわかる眺望です。

f:id:chinpira415:20201124115750j:plainそんな中「えっ、なぜここに?」と足を止めた石碑が―。そっかー、上野は横光利一(1898-1947)が旧制中学時代を過ごした地なのね!だから親友の川端康成(1899-1972)が彼を偲んだのか…。実は高山文彦(1958-)『火花―北条民雄の生涯をたまたま読んでいたところだったの。ハンセン病と闘いながら、川端の手厚いフォローで数々の名作を著した早逝の天才作家・北条民雄(1914-1937)を描いた傑作ノンフィクションで、横光の登場シーンも出てくるのよ。日本文学の青春つながりを城のてっぺんで目撃するとは…運命的!

f:id:chinpira415:20201124122708j:plain現在の天守は、1935年に地元の名士が私財を投じて純木造で再建したもので、住人一丸となって取り組んだらしい。Mさんの亡き祖父も馳せ参じたんだって~。城下町住人の心の拠り所だから、一肌脱ぎたくなったんだろうね。ただ、どこの城下町もこの先どう維持するかはきっと難題だろうなあ…。お金、技術、何より心意気問題が…💦

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お城に隣接する上野公園には、松尾芭蕉(1644-1694)の生誕300年を記念して建てられた『俳聖殿』が―。この地に生まれた芭蕉の、それも旅姿をイメージした八角Mさんが上野で一番お気に入りの場所とか。いや~、なかなかオツですよ。旅に生きた漂泊の詩人がひっそり佇んでる風で、滋味深い。設置場所も◎ですね~👍

f:id:chinpira415:20201124144754j:plainどうもこの地は「城」芭蕉「忍者」の3本柱を宝物にしている模様です。

f:id:chinpira415:20201126100337j:plain実は、Mさんから毎年10月に開催される上野天神祭に誘われていたんだけど今年は中止(涙)。そこで400年以上も続く祭りの雰囲気だけでも少し味わおうとだんじり会館』を見学したら…びっくり!忍者ではなく鬼が練り歩く祭りらしいのよ~。それもけっこうおどろおどろしいお面でさー、鬼滅よりそそられました(笑)衣装も気になる👀

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そうそう、お昼ごはんはMさんとなが~いお付き合いがある日本料理店『伊勢之家』さんでいただきました🍚丁寧な仕事、ゆったりくつろげる個室、名古屋で食べるよりうーんとリーズナブルで美味しかった~~。調子にのってご飯おかわり!(笑)

f:id:chinpira415:20201127224742j:plainMさん城下町のど真ん中にあるお寺の出身。公共性や奉仕の精神を、ごくフツーに育んできてる人だとは常日頃から思っていたけど、今回生誕の地を一緒に歩き、城下町の矜持も遺伝子レベルで受け継がれている気がしたなあ…

f:id:chinpira415:20201127235145j:plain帰路三重交通高速バスで名古屋まで直行。これまた行きとは趣きがガラっと変わり、一粒で二度美味しかった~。よそんちのファミリーヒストリーの1ページを堪能した小旅行…とても日帰りとは思えないほど充実しまくりでした

PS 次回は12/13に更新します

 

勝手にシネマ評/『のぼる小寺さん』('20)

内容はもちろん、タイトルもろくすっぽ見ないまま劇場に駆け付けた『のぼる小寺さん』。それでも幕が開いた瞬間、「へぇー、小寺さんって子が、本当にのぼる映画なんだあ~」と、最短であたりがついた。だって笑っちゃうくらいタイトルのマンマなのだから

f:id:chinpira415:20201110091607j:plain開口一番、小寺さんと呼ばれる白目のきれいな女の子が、ボルダリング競技に挑んでいる。傍らには、彼女の背中を見上げて、声援を送る仲間たちの横顔が並ぶ。ボルダリングに多少の現代性はあるものの、正直言って眼にタコができるほど見慣れた競技中継フォーマットだ(汗)。そんな小寺さんに、ひときわ熱い視線を送るのっぽの男子を、カメラがスッと抜くあたりもお約束。この後のカップリング予測までつきまくりだが…それで大丈夫?

f:id:chinpira415:20201110091815j:plainそして何と驚くべきことに、これが映画のすべてだからかえって潔い。だったら10分で終わるって?そう、『のぼる小寺さん』は、映画の骨組みを10分で開示し、残り90分で観客を“小寺マジック”にかけようという狙いなのだ。しかもマンマとその通りにのせられるから困った。まさか還暦前のババアが、学園ものにスンナリ溶け込めるとは…苦笑するしかない。

f:id:chinpira415:20201110092120j:plainさてそんな、“小寺マジック”とはなんぞや―。高校のクライミング部に所属している小寺さんは、クライマーに憧れ、ボルタリングに熱中する毎日。当然のことながら我々は、好きなことにひたむきに取り組む彼女を映画の主人公にして眺めるのだが、すぐに勝手が違うことに気づく

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意外にも小寺さんは主人公ではない。常に物語の中心に存在はするが、あえて例えるならその役目は「背景」なのだと気づく。そして、アイドルの放つ天然の輝きを、ダイレクトに映画の「背景」に使った点が本作の新しさなのである

f:id:chinpira415:20201110092454j:plain実は『のぼる小寺さん』の主人公は、冒頭に登場した応援団の側であり、何と4人もいる。まずは、あののっぽの男子近藤。クライミング部の隣でチンタラ卓球の練習をする彼は、小寺さんの一生懸命な姿が気になってしょうがない。暇さえあれば彼女を眼で追い、「なぜ登るのか…」と、じっと見守る。はい、古今東西を通じて、それを恋と呼びますね。

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もっとわかりやすく小寺さんに近づく男子も登場する。いかにも運動が苦手で場違いな印象の四条は、小寺さんを追い駆けてクライミング部に入部。憧れのキミに並べるようコツコツ練習に励む。気弱BOYは体当たりで思いを伝える作戦に出るようだ

         f:id:chinpira415:20201110225420j:plain

小寺さんに夢中になるのは男子ばかりではない。カメラマン志望のありかは、こっそり小寺さんを被写体にしているうち、撮影の楽しさに目覚め始める。誰にも打ち明けられず、独りで紡いできた趣味の世界が、徐々に形を変えて行くから面白い。

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まともに登校せずチャラチャラ遊び歩いてる梨乃も、小寺さんのふんわりとしたリアクションにはなぜか自然に打ち解けられる。マメだらけの小寺さんの手に、得意のネイルをしてあげたりして、カッタるい彼女の毎日にちょっぴり彩りが蘇る不思議さ

f:id:chinpira415:20201110225939j:plain…とまあ、ある日偶然小寺さんを見つめるようになったクラスメイトたちが、あれよあれよという間に小寺さんに魅せられ、勝手に自己変革を遂げて行くのである。ある意味恐ろしい(汗)。神がかり的と言ってもイイ。だから“小寺マジック”

f:id:chinpira415:20201110230516j:plainところがそのメソッドは、まったくもって小寺さんの意図せぬものだから、再現性はなく、「なんでやねん?」の連続である。美貌、知性、リーダーシップ力etc…小寺さんはおよそ何も発揮しない。カリスマ性ゼロ。ただ、無垢な塊と化し、来る日も来る日もひたすらその先に向かってのぼり続けるだけだ。何よりじぶんが嬉しいから―。

f:id:chinpira415:20201110230606j:plain 一方でなぜ小寺さんはスクールカーストの枠外にいられるのだろう…そんな難問も浮かぶ。クライマーになりたいという夢が拠りどころになっているのは一つの要因。でも、個に執着してやり過ごせるほど学生生活は甘くない。じぶんを盛るのも消すのも、匙加減ひとつで状況が激変する狭い世界だ。

f:id:chinpira415:20201110231013j:plainなのに小寺さんはそんな悶着とも縁遠い人として映る。独りてっぺんに上がっても、地上に降りて他者とまみれても、どんなシーンでも彼女はものさしを持たずに挑み、出し惜しみなしの全力投球。そもそもじぶんの着くべき座を意識していないため、彼女から発せられるものすべてに濁りがないのである

f:id:chinpira415:20201110231111j:plain小寺さんの輝きに引き寄せられた人々が、体内化学変化を起し、じぶんの知らないじぶんを発見してゆく下りは、映画ならではの贈りもの。そのために、“小寺マジック”をいかにあってほしいウソに仕立てるかは、作り手の腕の見せ所だろう

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放課後の解放感、学祭の共同性、校内を吹き抜ける風、試合前の張りつめた空気…学び舎の記憶を醸成させるスケッチの数々が素晴らしくみずみずしい。行き届いたディティールのパッチワークがあってこそ、観客の望むウソでもてなしができるのだ。あっ、そこで忘れちゃならない!工藤遥ボルダリングを、伊藤健太郎が卓球の猛特訓を受け、本人の実演で撮影に挑んだアクションの厚みが、一番の勝因だということを―。

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そのうえ最後に用意されたエピソードがいいじゃないの~!無自覚にキラキラしてる小寺さん、みんなに見られるばかりだった彼女が、「僕を見てくれ!」とお願いされる夏の放課後。近藤に直球で告げられた小寺さんは、長い沈黙と共に、そこで初めて映画の主役の1人になるのだった―。

f:id:chinpira415:20201110232216j:plain古厩智之作品との付き合いは長い。すでに四半世紀になる。タイトルも覚えずに劇場に足を向けるほど、監督への信頼度は高い。劇中、「がんばれ!」が何度もこだまするのに、まったく胃もたれがしないのは、この監督が勝ち負けや英雄譚を気に留めない作り手だからだ。それでいて、登場人物全員のきらめきだけは脳内にいつまでもリフレイン…。腕のいい群像劇の職人監督、引き続き、定点観測させていただきます!


工藤遥と伊藤健太郎共演!映画『のぼる小寺さん』本予告

『のぼる小寺さん』

2020年/101分/日本

監督            古厩智之
撮影       下垣外純
脚本       吉田玲子                             音楽    上田禎                             
出演       工藤遥  伊藤健太郎

PS 次回は11/29に更新します

サクッとお江戸✑備忘録 2020秋②

前回に引き続き、お江戸美術館巡りの後半戦です。たまたまですが、紹介する残り3企画は、全て写真表現でした~。

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3本め👀『森山大道の東京 ongoing』東京都写真美術館

▶参上しました、言わずと知れた写真家・森山大道(1938~)の大規模個展です!冒頭のチラシ画像を見てよ👀これさー、どう考えてもパンクバンドのフライヤーでしょ?(笑)とても80越えの爺さま仕様のデザインとは思えず(汗)…発注ミス?いやいや、実際、蓋を開ければ、爺さまイメージを探すことの方が困難で…。そう、浦島太郎の逆バージョンです(爆)。思わず一句「玉手箱 開けたとたんに 酒池肉林」

f:id:chinpira415:20201010101801j:plain▶本企画は、森山さんが切り取り続けている“東京”を、最近作を中心に約170点で構成。館内のほとんどが撮影不可だったため、ネット上で見つけたものをお借りして紹介しましょう。森山ワールド、実は酒池肉林と感じるのは一瞬のことで、1枚1枚に目を向けると、熱からず冷たからず…。あたしにはどこか奥ゆかしさすら感じるの。例えば中央列の一番右、女性の脚元に落ちた光に見惚れてしばらく立ちすくんじゃったよ👀

f:id:chinpira415:20201010101837j:plain▶はたまた、日差しを受けてミニスカートで歩道に直座りしてる女性へのまなざしと、ゴミあさりしてる鴉へ向けたまなざしは等価で、慈愛に満ちた情景に見えたわ。「よっ、おつかれさま。楽しんでるか~、無事に帰れよ」ってなかんじで―。

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▶屋外の喫煙コーナーなのか、フェンスとひしめき合う愛煙家たちが一体化したこの1枚もすんごく好きだった。都会の中の緊張と緩和…まるで戦士の休息ショット📷

f:id:chinpira415:20201010102852j:plainカラーもいいわよ~ 「赤」の配置が誘惑の呼び水となるものの、総じて哀愁が充満。そういえば、モノクロ・カラー問わず、髪の長い女性がよく登場するんだよね。特に無防備な後ろ姿が小鹿のようにとらえられてて…森山さんの好みなのかな?(笑)

f:id:chinpira415:20201010102110j:plain▶うわっ、なんだか見てはいけないものを見てしまったような…(汗)。浴槽に欲情

f:id:chinpira415:20201010102134j:plain▶左は、てろ~んとタレたワンピースとバラック小屋感と広告性の三つ巴。カメラが現実のコピー機だとわかっていても、こんな絵柄はあたしには絶対に撮れない。もしかしたら右は奇跡的に撮れるかも…情報量が少ないし…。いやいや、皮膜に1枚隔てられての亡霊室内、やっぱムリムリ💦

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▶そういえばなぜか森山さんの写真集には手が伸びない…。じぶんの手に持って鑑賞するのは、どこか違う気がする…。散歩+撮影を新種の養生訓にして、ブラブラし続けながら産み落とす森山さんの作品は、こっちもブラつきながら眺める施設展示がベストじゃないかな。まっ、いずれにせよ絶えず次作が見たくなる写真家、ongoingですな👍

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 4本め👀『あしたのひかり~日本の新進作家vol.17東京都写真美術館

▶写美でもう1つ、5作家6名の新進作家を紹介する企画展もチェック。今までにも写美では、未知の作家と出会い➡その後個別に追い駆けるという流れになったりしてるので、はじめの一歩に前のめります!そして踏み入れた途端、目に飛び込んできたのは、緊急事態宣言下に桜前線を追い駆けるように東北へ向かった岩根愛(1975-)の作品群。

f:id:chinpira415:20201013111952j:plain宵闇に人知れず咲き誇る桜にストロボの光が流れ流れて…胸倉をつかまれましたね。透過性のシートにプリントがしてあるらしく、視線の先には絶えず桜桜桜…。さらに宙に浮かしての展示なので、暖簾をくぐるように桜の森を歩くことになるんだけど、やがてハレの感覚は遠ざかり、桜のケの時間の中にいる気がしてきた―

f:id:chinpira415:20201015133040j:plain▶また、ワイ島日系人の歩みを綴った記録映像や、80点のスライドフィルム『My Cherry』にも強く魅かれた。『あたらしい川』と題した彼女のコーナーには、一見バラバラな記録表現が並べられていたんだけど、ただどれも一本筋の通った母性的な視座(上等な演歌な匂いも♫)が宿っていて仕事がデカイ!さあ、急いで追い駆けま~す👣

f:id:chinpira415:20201015094726j:plain▶次の菱田雄介(1972-)は、国境や紛争地域で撮影を続けている写真家。とはいうものの、デンジャラスな報道写真をイメージすると肩透かしをくらう。『border』と題したこの展示は、相当訳アリの対象を狙っているらしいのだが、まったくの白紙状態で眺めるうち、政治より生活、生活より何気ない時間に意識が向き、さらには時間の束=歴史にまで思いを馳せるようになった。例えば朝鮮半島の北と南の素顔を並置した組写真のシリーズは、生き別れた双子が菱田氏の写真を通じて再会したような錯覚に―。

f:id:chinpira415:20201015144140j:plain▶世界各地の子どもたちが、30秒間カメラを前にする『30sec』も、わずか3分44秒の動画ながら、長編映画並みの濃密な生の時間を体感できて、思わずクラクラ。中でも、列車でうたた寝する少女の横顔に釘付けになり、思わずシャッターを切った…彼女はどんな夢を見ているのだろう…30秒後にフイに目を覚ます表情がまたタマランのよ😢

f:id:chinpira415:20201015143414j:plain▶…てなわけで、早々Webで調べたら、ご本人による丁寧な作品解説をまとめたnoteを発見!文章もすごくイイですよ~。写真とテキスト、どちらからでも菱田氏のまなざしに近づけます。そしてどちらも“可憐”さらにここから入ると、一番最後に『30sec』の動画も見られます、ぜひ(2分41秒にはうたた寝少女登場!)

note.com

▶そしてあたしの好みにストレートに響いたのが、原久路&林ナツミ『世界を見つめる』だ。お2人は14年に東京から九州へ移住し、別府を拠点に、そこで出会った無名の少女たちを被写体にして制作している写真家ユニット一瞬にして虜ですわ(笑)。こちらは少女と風景の組み写真シリーズ。どこか既視感ありーの、いやいや未知との遭遇じゃないか…と、じぶんの中でも両極端の感想がせめぎ合ってメチャ焦った💦

f:id:chinpira415:20201017105937j:plain▶最初はタイムラインに流れて行くSNS的なノリかな…と軽くながめていたんだけど、作品の前に立つと凝視せずにはいられなくなり、イチイチ足が止まっちゃいマシタ

f:id:chinpira415:20201017110034j:plain▶じぶんでも不思議だったのは、笑いのツボにハマるように写真のツボにハマったこと(笑)。ポートレイトと風景、どちらの写真もやけに緊張度が高く、さらにその2つが組み合わさることで、両者見合っての真剣白刃取り中継を見てる気分だったのよ~😊

f:id:chinpira415:20201017110144j:plain▶次の双子ごっこシリーズでは、1枚の写真の中に同じ少女が一人二役でポージング。ここでは組み写真が内在化されていて、真剣白刃取りのひとりバージョンを愛でる面白さがあるわけ。殉教者の目をした少女とどこまでも続く竹藪…ここに圧縮された時間も好きそう、原&林の写真には、少女たち自身の手で少女幻想をうっちゃり、新しい冒険譚を生み出しているようなLIVE感がある。あたしも大分少女の仲間になりたいよ~

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5本め👀『永遠のソール・ライター』Bunkamuraザ・ミュージアム

▶最後は恵比寿から渋谷へ移動し、“ニューヨークが生んだ伝説の写真家”ソール・ライター(1923-2013)へ。彼を知ったのは、4~5年前に見た『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』('12)というドキュメンタリー映画がきっかけ。チャーミングな映画でさー、作風も人柄も一目で気に入ったの


著名な写真家に迫る!映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』予告編

▶そこで、満を持してナマの作品を見ることになったわけだけど…最初のコーナーに、つい数時間前に見た原&林写真を連想するジャンプ少女が登場するじゃないの~~『レミィ』(1950年頃)マジかー、偶然にしては出来過ぎじゃないか!

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▶しかもなんとこの数枚後の『水平たち』(1952年頃)では、あの双子ごっこの残像ともシンクロししちゃって、さあタイヘン(笑)。いやー、類推の楽しさで脳ミソ爆発よ!

f:id:chinpira415:20201021160300j:plain“カラー写真のパイオニアと呼ばれてもいるライター。80年代、突如売れっ子広告写真家の看板を下ろし、隠遁生活を送っていたらしいのだけど、住み続けたN.Yの日常を終生撮り続け、近年再評価だって。そりゃあそうでしょう、誰に見せるでもなく、こんな写真を膨大に撮り続けていたら、日の目を見ないわけにはいかないでしょう~

f:id:chinpira415:20201021213710j:plain▶基本、引きで街の営みを眺めているんだけど、まなざしが控えめでやっさしい~。物理的な距離はあっても、精神は被写体と一体化してる。いっしょに震えてるよね!

f:id:chinpira415:20201021213625j:plain被写体の前に、わざわざさえぎるものを撮り込んで、一層隔てて覗き見る都市の一喜一憂。どこか照れくさそうに、いつも愛おしそうに―。

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▶同じ日の午前中に森山さんの写真をしこたま見たでしょ。だからなのか、森山さんとライターの写真には同じ波動を感じたんだよね。アスファルトとの向き合い方が本能でわかっているというか…。街からじぶんを消したり出したりする間合いが、同じなのよ。そしてふたりとも含羞の人…そこが好き。

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妹のデボラ、恋人のソームズ。大切な理解者に寄せるライターの思いも目撃した企画展。すでに他界した3人が、写真という形で日本に舞い降り、生前なんの縁もない我々の心情を揺さぶるのはなぜなんだろう…。時間を止め、かつ、時間を蘇らせる写真という表現形式…わからないことだらけだから、魅かれるのかもしれないね。

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▶帰路はマブダチYちゃんからもらったおやつをつまみながら、ガラ空きの新幹線でのんびり。ところでサク山チョコ次郎って、いったい何者よ?(爆)

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PS 次回は11/13に更新します

 





サクッとお江戸✑備忘録 2020秋①

3月に予定していたお江戸で2泊3日の美術展ハシゴ旅が、半年寝かせてようよう実現できマシタ!再開した美術館は感染症対策が敷かれ、事前予約が必要になったりして、スマホを持っていないあたしには面倒が増えましたが(汗)、それでも作品とのナマの対峙は格別です5本まとめてちらっとご紹介しますね~♫ 

※久しぶりの新幹線、旅のお供本は『「文」とは何か』橋本陽介スマホがないから携帯地図も必須😊

f:id:chinpira415:20200928100509j:plain1本め👀『画家が見たこども展』三菱一号館美術館

▶こどもが登場する絵画を集めた企画展が妙に好き 子どもたちの予測不可能さに、作家自身もビビりながら近づいている気がして―。本企画は、19世紀末のパリで活動したナビ派の画家たちの作品を中心に構成。なんとイッパツ目の絵がこれですから~、モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル『ブレのベルナールとロジェ』(1883)。当時流行のセーラー服でキメ込んだガキ2人。媚びた表情を見せず、女子プロレスペアみたいなドスコイポーズで、離れて並んでカッケ~!繊細な風景描写との対比もタマラン👍

f:id:chinpira415:20200928112056j:plain▶次はポール・マティ『室内の子どもと女性』(1890)。こんな印象派風タッチも、少年の斜めったポージングと左奥へ目が行くスナップショット的構図で、とても今っぽい。一方で、大人の女性は古式然としたロングドレスなのに、こどもの衣服には現代と変わらぬ機能性が追及されているから、いつの時代の絵かわかんなくなる(笑)。都市生活者の動向をキャッチUPしていたナビ派の視線には、日常の中のドラマ性を感じるよね

f:id:chinpira415:20200928112628j:plainフェリックス・ヴァロットン木版画『女の子たち』(1893)に至っては、色味なしの線描写だけだからよりイラスト的で、100年以上の時を飛び越え、しれーっと我々に近づいてくる。さすがに幾何学模様のタイツは画家のアレンジだろうが(本当に流通してたらぶったまげ!)、こまっしゃくれた女子トークが今にも聴こえてきそう👂

f:id:chinpira415:20201004104648j:plainモーリス・ドニ『青いズボンの子ども』(1897)、やっぱ奥の間の様子が気になるなあ…換気して3密回避?(笑)壁に掛けられたボッティチェリ『聖母子と幼い洗礼者ヨハネ』の絵と、母と子の姿を呼応させ、全体を青いトーンでまとめて聖なる世界に―。でも、宗教画風に見せかけながら、ママの指はちょっとエロくて…おもしれ~。

f:id:chinpira415:20200928112738j:plain▶そう、本ブログのサイト基調カラーを見てもわかるように、ちんぴらは青色に弱い💦カラオケでは渡辺真知子の『ブルー』を歌います♪ よってエドゥアール・ヴュイヤール『青いベッドにいる祖母と子ども』(1899)から放たれる青色ビームにもフラフラと吸い寄せられたわ。あえて背中、しかも窓もない室内の角っこで白の肌着が怖いほど輝く―

f:id:chinpira415:20201004112129j:plain▶こんな調子で並んだ112点。予想より、うーんと見応えがあった。特に会場最後のコーナーに並んだピエール・ボナール晩年の3枚が抜群だった。3枚続けて動物つながり~♪ まずは犬を抱いた『イザベル・ルコント・ドゥ・ヌイ嬢』(1929)。ざっくりまとめられてても、少女の自我がしっとり浮び上がってて…あたしもこんな絵が描きたい!

f:id:chinpira415:20200928112836j:plain▶次の2枚はでかいよー、横幅1m以上あるからね~『雄牛と子ども』(1946)。雄牛が画面の大部分を占めててインパクト大。恥ずかしそうに隅に身を寄せてる少年との組み合わせがおじいさんと孫みたい。様々な筆使いで埋め尽くされた背景も味わい深いな~。

f:id:chinpira415:20200928112954j:plain『サーカスの馬』(1946)もハミ出すくらいでかい馬ヅラUPだが、こちらはどことなく物悲しさが漂っていたりして、ちょっと胸が締め付けられた。もしかしたら人も馬も画家自身なのか…。牛と馬、亡くなる前年ボナール79歳に描いたこの2枚は、絵描き人生を十二分に生き切った証に見えたよ

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2本め👀『ピーター・ドイグ展』東京国立近代美術館

ピーター・ドイグ(1959-)?誰やんそれ?“英国が誇る画家の中の画家”だって…。会期延長してたから、予備知識入れずにとりあえず行ってみた。するってーと…マズイ…最初の1枚で「なんで今まで知らなかったんだろう…」と焦りまくり。だって『街のはずれで』(1986-88)の上半身裸男、傑作4コマ漫画『自虐の詩』のイサオじゃん!…冗談はさておき、暴れん坊魂を抱えながらどこか消化不良気味な男の横顔と速攻で意気投合

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▶イッキにスイッチ入っちゃいました。流れ流れてイサオ(くどいって!)は『天の川』(1989-90)で小舟に乗って浮かんでます。おー、なんてロマンチック♫ 詩人になったのか。ところがどっこい、ホラー映画13日の金曜日からのイメージなんだって💦

f:id:chinpira415:20201001141508j:plain▶でもって、ちょっと待て✋小舟に川に森…静寂に包まれているけど…たどり着いた場所、なんかヤバくない?警察が捜査?こんなモチーフ見たことない(汗)。ただ、想像力は掻き立てられるよね。幻想的で美しいから余計に…『エコー湖』(1998)。

f:id:chinpira415:20201001153849j:plain▶お隣に並んだ『カヌー湖』(1997-98)になると、小舟は未知の発光体と化し、怪しく光る生き物も亡霊のような…ついにイサオは宇宙人にさらわれたか?(笑)横に分割された画面に漂う水や木立の表現にクラクラしつつ、一番下の黒のベタ塗り部分が抒情性を打ち消してもいて、心が宙吊りにされました、はい💦

f:id:chinpira415:20201001153925j:plain▶しかもどの絵もデカイ!美術館にキャンバスという名の謎の円盤が舞い降りて、ずらーっと並んでるかんじ。壮観。右手の『のまれる』(1990)は初期の代表作。不気味な気配に思わず身が固くなる。クリスティーズ約30億円で落札だって!円盤、高っ!

f:id:chinpira415:20201001162225j:plainスコットランド生まれで絵の勉強はロンドンでしたドイグ。彼の創作の源泉は、少年期まで暮らしたトリニダード・トバゴやカナダの風景にあるとか。まあ、画家なんていう方々は、生命体としてのじぶん全部が“絵の具”みたいなものだからね。次の『ラベイルーズの壁』(2004)は、映画東京物語('53)を念頭に描いた1枚。小津安二郎の影響力たるや、どんだけ~!って驚愕するわ。「画家の中の画家」が影響を受けた「映画監督の中の映画監督」…すなわち我らが小津の勝ち?(笑)

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この後の2枚は2019年制作の最新作。初期の作品と比べると、透明感が高くずいぶんさらっとした印象。ただ、水を鏡面にしてもう一つの世界を映していたのが、『二本の樹木(音楽)』では、樹木の間に落ちた影が別世界への扉となっている。右の樹にくっついているのは何だろう…不気味。いやはや、ぜんぜん軽くないじゃんか~💦

f:id:chinpira415:20201004123107j:plain▶そしてフト隣の『音楽(二本の樹木)』に目をやると…影が流れ者のギター弾きに化けて―。ドイグの絵には迷宮の入口がいくつもある。それは人懐っこいが油断ならない

f:id:chinpira415:20201004123149j:plain▶さて初期から最新作までを集めた日本初個展。恒例の「もらって帰るならこの1枚」は欲張って2枚で。マティス風な『無題(肖像)』(2015)と、青鬼になってイサオ(!)が再登場する『無題(パラミン)』(2004)。しびれた~、めちゃくちゃ欲しい!どっちも小ぶり、しかも青い(笑)。飾る場所も勝手に決めた~♫ 余生は青鬼といっしょに生きる🎨

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▶最後のコーナーでは、映画好きなドイグが、トリニーダド・トバゴのアトリエで自主映画上映会を開催していたときに描いたポスターが勢ぞろい。誰でも無料で見られる集いを開き、毎回ポスターまで描いちゃうなんて、なんてノリのいいヤツ😊

f:id:chinpira415:20201003145618j:plain▶40作品中、30作品は見てたちんぴら(笑)。同世代の映画ファンですから~。でも例え作品やドイグの名も知らなくても、きっと飛びついてたな。だって一目見ただけで忘れられない即興タッチ、映画の世界観とはまた別の物語が強烈に立ち上ってたもんね!というわけで、何から何まで大収穫のドイグ展でした👍

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ランチは日比谷公園で🍴

▶コロナ禍以降、初の上京なんで、せっかくだからとマブダチKに声を掛け、日比谷公園内の老舗洋食展松本楼でオムライスランチ。うっま~い近況共有おしゃべりも止まりましぇーん(笑)。で、このあと場所を変えてさらに一席。連れて行ってもらったのが、帝国ホテル内の会員制ラウンジ☕げっ、こんな穴場があるとは!フランク・ロイド・ライトカップで優雅にお茶飲んできたよ~、冥途の土産か🎁

f:id:chinpira415:20201004141603j:plainまだまだ続くお江戸備忘録!後半戦は次号10/29にUPします。しばしお待ちを―。

勝手にシネマ評/『れいこいるか』('19)

冬から春へ―。ちょうど年度末のセレモニーが重なる頃にざわつき始めた感染症の猛威も、気づけばすでに半年以上が経過している。未だ収束の気配が見えないせいで、コロナ時間なるものが起動し、その中をずっと堂々巡りし続けているように思いがちだが…違うよ、違う!当たり前だけど、人間都合で時間が止まるはずはない。確実に月日は過ぎ去り、季節はめぐっている―。

f:id:chinpira415:20200922153627j:plain1995年1月17日の早朝に発生した阪神・淡路大震災から25年。いまおかしんじ監督は、神戸を舞台にした新作『れいこいるか』で、罹災した街や人の記憶を手繰り寄せ、震災後の23年間を“無常という名の物語”に描いてみせた。名古屋での公開はすでに終了しているが、お地味ながら忘れ難い佳作。ここに記しておきたい。

f:id:chinpira415:20200922154527j:plain制作は、日本を代表するピンク映画の老舗プロダクション国映株式会社。それにしても何でもありは国映のお家芸だが、このタイミングで、浮世をはかなみつつしかも笑える作品を世に送り届け、間延びしたコロナ時間に風穴を開けてくれるとは!長く映画に携わっている会社には、こういう臭覚が自然と働くものなのかもしれない。

f:id:chinpira415:20200922153859j:plain物語は震災の前日から始まる。須磨海岸を眺めながらのんびり寛いでいるのは、小説家を夢見る太助と稼ぎ頭の妻の伊智子。傍らには一粒種の娘のれいこが戯れ、さながらささやかな幸福に浸る家族スケッチというヤツだ。そこに、不意に伊智子のポケベル(!)が鳴る。どうやら、不倫相手からのお誘いらしい(汗)。さすがは国映。開口一番、濡れ場でのおもてなしである。

f:id:chinpira415:20200922154712j:plain昼間に、親子水入らずで楽しんだイルカショーの真似なんかしながらベッドインとは…やるな~伊智子♪ママも女房も愛人も、カジュアルにこなしてサラサラさらりか。とはいえ我々は、どうにも落ち着かない心境で成り行きを見守る。もちろん不貞のシンパイではない。そう、我々観客だけがこの後の未曾有の大惨事を予知しているからだ―。

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ところが映画は、固唾を飲んで見守るハシゴをあっさり外し、震災から5年後へイッキにジャンプ。まるで何事もなかったかのように、伊智子と太助が暮らす街を、再びクローズUPする。伊智子は実家の立ち飲み屋を手伝い、太助の生活圏も近所のようだが、震災でひとり娘を亡くした夫婦は、すでに離婚していた

f:id:chinpira415:20200922154938j:plainこの間、ふたりに泣き暮れた日々があったかもしれないし、なかったかもしれない。ふたりが罪悪感で苦しんだかもしれないし、そうでなかったかもしれない…。どんな経緯があったのかは語られないまでも、この空白によって、ふたりが取り返しのつかない体験を経て今に至っていることだけは、十二分に察せられる仕立てだ

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しかも厄介なことに、この街は優しい。立ち飲み屋を中心にした地元の人間関係と日常は、ユル暖かくのんきな調子で、ふたりの過去にツッコミを入れつつ、程よい距離から傍観してくれている。「これ、かえってしんどくないか?」とシンパイになるのは門外漢のわたしだけか…?そんな中、伊智子は再婚に踏み切る。

f:id:chinpira415:20200922161630j:plain彼女は、新しいお相手を太助にも紹介したりして、どこまでも軽い。なんだか過去をうっちゃるフリに興じようとの思惑にも見て取れる。それほどこの地で起きた悲劇は、あまりにも多くの犠牲者を出したため、個別の哀しみに浸る時間をずっと棚上げにさせてしまったのかもしれない振り返るタイミングを失い、日々の流れに身を任せるという対処法が、精一杯だったのではないか―。

f:id:chinpira415:20200922161844j:plainそんな想像をする端から、映画はさらにあっけなく時間を送る。再婚を機に、顔を合わせてもいなかったふたりが数年ぶりに偶然出くわすと、またもや伊智子のお相手が変わっている(汗)。生活自体は、顔ぶれの変わらぬ地元で落ち着きながらも、心の在り様は未だ漂泊者のままみたいだ。その一方で、取り立てて何か起こるわけでもないリズムに慣れた頃、映画はフイに揺さぶりをかけてくる

f:id:chinpira415:20200922160142j:plainある日、温厚な太助が強い正義感に突き動かされ、傷害事件を起こして収監される。いやー、驚いた。仕事にも、妻の不貞にも、じぶんの未来にも、およそ前のめるというしぐさを見せず、子煩悩という札しか持たなかった男から、初めて生々しい感情が噴出する。邪魔にならない男をやり通してきた太助には、そうさせるべく重い過去があったのだ。

f:id:chinpira415:20200922161401j:plainじゃあ、伊智子はどうなんだ。彼女も、体の中心にある何をしても埋められない空洞を放置したままなのではないか。だから、徐々に目の見えなくなる病に侵されつつあるのではないのか。…なんてことを、我々はツラツラ想像する。

f:id:chinpira415:20200922161513j:plain100分尺の低予算作品であっても、「日々のちょっとした絵」に様々な映画的振る舞い(ロケーションと撮影が素晴らしい!)が盛り込まれているので、太助と伊智子のそれぞれの歩みが、想定以上に我々の内臓に沁みてくる。それは同時に観客各々の四半世紀を呼び起こす契機にもなり、映画内時間がスクリーンの外にまで拡張するのだった

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ラスト2018年に再会したふたりのエピソードはここに記さない。「夫婦だったからこそ」と、「夫婦といえども」の間で漂いながら娘の死を受け入れてゆく23年間に、オチなど不要だ。さらには、すべての登場人物の語られぬドラマも慈しみながら映画は幕を閉じる。責めたり、詫びたり、正したりするアクションがなくても、祈りは届く。ノンシャランな語りを貫くことで、むしろ厳しくも無常な生のドラマに到達している。


映画「れいこいるか」予告編

『れいこいるか』は、大阪出身のいまおか監督が、監督デビュー当時からずっとあたためていた企画だという。ちなみにこの奇妙なタイトルは、亡き娘への呼び掛け「れいこ、居るか?」だったり、立ち切れない思いを込めた「れいこが要るか(必要か)?」だったり、はたまた娘のれいこが抱いていたイルカのぬいぐるみとも解釈できる。

『れいこいるか』

2019年/100分/日本

監督            いまおかしんじ
撮影       鈴木一博
脚本       佐藤稔                              音楽    下社敦郎                             
出演       武田暁  河屋秀俊

PS 次回は10/12に更新します

キョロキョロ多治見👀

7月某日。オトナ美術部メンバーと、岐阜県・多治見市で遊んで参りました!名古屋から車🚘で40分、梅雨の晴れ間に半日キョロキョロ。あー、楽しすぎるぅ~😊

f:id:chinpira415:20200816152006j:plain『RUT BRYK 蝶の軌跡』

まずは、何度も訪問している馴染みの場所―岐阜県現代陶芸美術館で、フィンランドを代表する女性芸術家ルート・ブリュック(1916-1999)展をチェック👀 北欧のデザインや工芸を世界に知らしめた作家の一人らしいですが…恥ずかしながらツユしらず(汗)。いや、トーシローだからこそ、初期から晩年へ、時系列に沿った大規模回顧展はありがたい贈り物ですわ!しかも、常に自らを大胆に刷新し続けた作家だから余計に

f:id:chinpira415:20200816114513j:plain『ボトル』(1957)、何とこれ陶磁器なのよ!石膏の土台にモチーフを彫り出し、そこに粘土を埋め、釉薬を流して色付けしているとか―。子どもの頃の襖柄に、瓶や壺を抽象的にデザインしたものがあって大好きだったんだけど…もしかしてルーツは北欧?(笑)

f:id:chinpira415:20200816124125j:plainこちらはイタリア旅行をテーマに制作した作品群♫ 教会、礼拝堂、橋etc…陶板で建物のフォルムを切り取るセンスに瞠目したわ!自由で実験的な試みに溢れているよね~。それでいて彼女の作品には、野心より、得も言われぬ奥ゆかしさが漂って見えたな。f:id:chinpira415:20200816131652j:plain次は、ブリュックの最大の理解者であり、世界的なデザイナーの夫・タピオをモデルにした『ライオンに化けたロバ』(1957)。あたしは釉薬を使っていない右図が好み。王冠、タテガミ、手足にしっぽ…と、パーツごとに小さな企みが施されていて見飽きることがない。でもこれも、どこか控えめな印象で、愁いがあるような気がするのよね…。

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そしてブリュックにとって重要なモチーフとなったのが“蝶”。両親の離婚で、幼い頃に別れて暮らすことになった父が蝶類の研究者だったというから、きっと様々な思いがあったんだろうね。こちらはズバリ松花堂弁当『蝶たち』(1957)。ブリュックは来日したことあったのかしら…日本の文化や美意識、きっとお気に召しただろうな~

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あと、愛煙家のあたしとしては、灰皿のシリーズもかなりヨダレものだったけど(笑)、展覧会の中で最も気に入ったのは、次の1960年代に作られたレリーフ(イコン)』シリーズ。松花堂弁当の次は缶入りクッキーの詰め合わせだ!―というのは冗談で(汗)、シンプルな凹凸陶器の組合せと、燻したゴールド1色だけで祭壇に見立てて、思わず生唾を飲み込むほど美しかった…鄙びた風合いがタマランかったですぅ

f:id:chinpira415:20200816151530j:plain小さなレリーフなのに、凹凸に当たる光の加減なのか、まるで本物の礼拝堂の中にいるような気分に―。そう、これは建築だね!建築家になる道をあきらめた彼女の夢の王国だと思う。さしずめ、建物の施主はイエスさまか(笑)✟

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昼ごはん🍴、迷う…(汗)
そして遠出したときの愉しみは、さらなる寄り道と、地元の人気店での食事でしょう~いつも立ち寄るのはそば処『井ざわ』。美味しくて、お値打ちで、居心地よくての3拍子揃った最強店です。かき揚げ丼とざる蕎麦のセットがお気に入り👍

f:id:chinpira415:20200821094444j:plainでも今回は、たまには違うお店にも行ってみよう~という話になり、土岐川沿いに見つけたビストロ『レヴェリエ/Reverie』 でランチコースを。いや~、ランチだからと言って侮れません。自宅では真似ができない丁寧な仕事に感服(ぺこり)。特にメインのお肉のローストが絶品だった!この界隈には、他にも気になるお店がドッサリ並んでて…ヤバイです。あとね、食器&生活雑貨好きにはオリベストリート沿いの『三角屋』も必見よ。焼き物の街ならではです。背中丸めて掘り出し物を探してね~♪

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いざ、虎渓山 永保寺へ⛰
さて、“キョロキョロ多治見”と題しましたが、オトナ美術部の今回一番の目的は、室町時代に作られた禅寺『 永保寺』の見学でした👀この寺のことを知ったのは今から8年も前のこと(汗)。絵画の文法を紐解いた興味深い本―『構図がわかれば 絵画がわかる』(光文社新書)の中で、著者の布施英利氏がいちばん好きな庭園として紹介していたからです。わずか2~3ページの書き込みながら脳裏に焼き付いていて…ようよう念願叶った!

f:id:chinpira415:20200821142710j:plain坂道を下った先には、いかにも修業の場=禅寺らしい、小ざっぱりと閑静な空間が現れます。一風変わった陶器製の燈篭も多治見だからでしょう。そして右に目を向けると…

f:id:chinpira415:20200821142823j:plainおぉー!早くも、臨済宗の僧侶で作庭家夢窓疎石(1275-1351)が作った庭がお出ましに―

f:id:chinpira415:20200821145651j:plainメンバー4人、いきなりテンションMAXです!まずは、全身で庭のサイズ感に反応しましたね。池の縁に沿ってそろりそろりと歩みを進めるたび、目前に広がる景色が刻々と変化し、何ともドラマチック。歩きながら絵画の中に入って行く気分でしたよ

f:id:chinpira415:20200821151059j:plain回り込むと、正面には真ん中に屋形がのっかった反り橋が架かり、橋の先に見えるのが国宝の『観音堂で、四隅が反りあがった屋根の緊張感がカッケ~のなんの~。写真の手前側が“この世”で、橋を渡ってお堂のある向こう側が“あの世”という見立て

f:id:chinpira415:20200821152710j:plain観音堂の横には切り立った岩肌がデバってて、そこから滝が流れ落ちています。てっぺんには六角形の小さなお堂。中にはたくさんのお地蔵さまが祀られているらしいけど、目を凝らすと、ゴツゴツした岩肌にもお地蔵さまがびっしり。ちょっとシュールな絵…

f:id:chinpira415:20200821155307j:plain引きの絵も見て!そもそも俗世を断って修業の場に選んだ土地だから、人間にとってはすべてがアウェイな環境だったわけでしょう。そこで疎石は、自然の形状をそのまま活かしつつ、水を引き入れて大胆なインスタレーションを試みたんだろうね。ただ仏教と寺と庭の関係って、合致するような矛盾するような…考え出すとモヤモヤが止まらない。だって造園って執着の証ではない?禅の教えに反するような気がしなくもないが…まっ、いいか。教えより、美術の力に降参です(笑)。

f:id:chinpira415:20200821205837j:plainさて、反対側までぐるっと歩き切った景観が次の画像。池には亀島、鶴島も配されており、池泉回遊式庭園の決定版です。あ~、目に見えるすべてが心地良かったです煩悩の塊のあたしには、スペースXが打ち上げた「クルードラゴン」で行く宇宙旅行より、永保寺内小宇宙の方がダンゼン魅力的。目に見えない気配にも秘密があるのかなー

f:id:chinpira415:20200821205732j:plainそう、カンディンスキー(1866-1944)コンポジション VIII』(1923)を連想しちゃいました。

f:id:chinpira415:20200821223142j:plain池を回ったさらにその奥には、もう一つの国宝『開山堂』がひっそりとたたずんでます。やっぱ反り返った屋根に圧倒されますね!人目を避けるように建てられている礼堂、なのにはしたないほど自然じゃない(笑)。庇の裏側とか、驚異の複雑構造です

f:id:chinpira415:20200821221638j:plainほか、開山堂の近くで目に止まったもの―「天皇家と何つながりなの?」「立膝ついた3つの頭の石像…ちょっと毛色が異なるような…コレ何?」など、調査用に撮影(笑)。

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次回は境内の大イチョウが色づく頃に訪問してみたい…ここから眺める庭もまたよし!

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手作り蝶のおまけ

―てなわけで、“キョロキョロ多治見”を楽しんだあと、お盆休みには、ひとり「なーんちゃってブリュックごっこをして過ごしてマシタ🦋夏休みの宿題、いっちょ上がり~

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PS 次回は1回お休みにして、9/29に更新します。

 

 



 

 

 

みんなのネット活用レポート2020📄後編

『みんなのネット活用レポート2020』後編をお届けします!質問事項はこんなかんじ…

①定期的にチェックしているお気に入りのサイト、フォローしているSNSは?

②最近、ネットで興味を持った情報は?

③ネットでどんな買い物してる?よく使うサービスは?

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TV持ってない派

【レポート7 マブダチF】①毎日France220h ニュースを見てます。フランス語字幕も出るので、聞き取れなくてもOK。語学の勉強と思っては見てないです。日本の偏ったニュースで頭がおかしくなりそうなので、バランスを取るために。後はRadio FranceRadio Italiaも聴いています。気になった曲をYou Tubeで調べたり、歌詞をまた別に探したりして…。ゆったりした曲は一緒に歌ったりしています~♫もう少し語学力が上がったら動画配信サービスMUBIを利用したいのですが…。

f:id:chinpira415:20200729181038j:plain①の続きで、NHKのラジオ番組を文字起こししている『読むらじる。』ものぞきます。高橋源一郎サエキけんぞう、子ども科学電話相談etc…普段見ないようなものも、ちょっと読んでみたり。③はゲオの宅配レンタル旧作が55円のときに時々利用しますね。

f:id:chinpira415:20200729183848j:plain▶長年、外国語の勉強を続けているF。もはやTVは不要。あたしもラジオ派だが、そっかー、海外ラジオという手もあったのね!ラジオはネット化で、聞き逃しサービスや文字起こしサービスなどが充実し、うーんと幅が広がったよね。そしてMUBI!きゃー、ヤバイ~「AmazonNetflixのラインナップに常日頃から不満を感じている世界のシネフィルにとっての天国」だって~。むしろ語学ができなくてホントよかった(汗)。
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【レポート8 マブダチI】①ここ2年ほどハマっているのは、弾き語りトラックメーカーアイドル 眉村ちあき。だからYoutuberadikoにはよく行く。基本何から何まで一人でやっている人。所属事務所も自らつくり、ファンに株券を売っていた。そう聞くと、いかにもやり手だが、それに反して異常な知識レベルと精神年齢の低さで、おやじ心をくすぐる。心の弱ったおっさんはアイドルにはまりがちと言うけれどホントだね。ボクから見ると、「自由」とか「今を生きる」とか言う絵に描いた餅を、まさに体現している理想的な表現者に思えるんだけど…。あと、VIDEO NEWS.com…よく寝れる(笑)。


眉村ちあき「おじさん」MV

探すのがたいへんなものや買いに行くのが面倒なものは、みんなネットで買っている。先日は実家の壊れたクローゼットの折れ戸の金具Amazonで買った。家電量販店から姿を消したwebカメラAmazon。不作のため早々に店頭から消えた梅干し用の梅もネットで買った。貧乏だから映画はNetflix『ユーロビジョン歌合戦〜ファイア・サーガ物語〜』ってコメディーが笑えて泣けてよかったよ。


『ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜』予告編 - Netflix

▶あたしとタメ年なのに、すでに引きこもり引退人生のIくん。いや、58年間ずーっと浮世離れしてるツワモノだ!だからコロナ禍なんてどこ吹く風~♪ネット活用の上級者です。眉村、本格派じゃん★『ユーロビジョン歌合戦』も予告ですでにカンペキに笑える!あー、浮世を忘れたもんが勝ちだな(笑)。

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海外田舎暮し派

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【レポート9 マブダチR】①我が家はバンコクから南に車で3時間ほど、海に近い小さな町Klaeng Rayongにあり、日本人は私たち夫婦の他には住んでいません。田舎なので語学学校やヨガスタジオも皆無。でも、コロナでオンライン化が進み、田舎にいながらバンコクどころか日本のセミナーにも参加できちゃうというありがたい世の中。今は週一でヨガとタイ語講座を受講してます。あと、自分で田舎の様子を時々発信してます。

f:id:chinpira415:20200802095605j:plainNetflixで2年前に大流行したタイのドラマ『Love Distiny』を見始めたら面白くてハマってます!考古学を勉強している大学生がアユタヤ王朝時代にタイムスリップしてしまう話。このドラマ放映中、アユタヤ遺跡は、民族衣装を着て写真を撮るタイ人観光客で大混雑してたんです。わたしは歴史ドラマに良く出てくる蓮の花の花びら折って飾るのがマイブームですねネット配信で日本のテレビ番組は全部見られるし、タイのニュースも、日本語に翻訳してYouTubeで配信してる人がコロナ以降増えてありがたいです。あと、田舎には大きな本屋がないので、kindleを利用して読むことが多くなってます。

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▶空の高さが昭和だなー、行ったことないのに思わず郷愁を誘う町。不便なことも多々あるとはいえ、心優しい住人たちとのゆったりした暮しを想像すると…うーん、羨ましい限りです。
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買い物キョロキョロ派

【レポート10 マブダチO】①何せ、週刊少年ジャンプを毎週買っている現役50歳男子なんで(笑)、ワンピースなどの好きな漫画の考察(先読み)が面白いブログドル漫』はチェックしてます。結構早い更新なので当週ジャンプ掲載分のネタバレとかたまにありますが…(汗)。

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新しい商品やサービスが市場に出る前に応援して割引購入できる『Makuake』。早ければ早いほど割引率が高いんですけど…商品の到着は数か月後と劇的に遅いです(汗)。身体の悪い実家の両親のために ➡

f:id:chinpira415:20200805102459j:plain紅茶が好きな嫁さんのために ➡

f:id:chinpira415:20200805102714j:plainそして自分のためには ➡

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②は超個人的な興味。家を建てて10年になるので塗り替えを検討中なんですよね。そのついでに駐車場の工事もしようと検索していた時に見つけた、レンガやタイルのような仕上がりになる路面塗装マットスプレー』。塗装なので剥げるようですが…(汗)。

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③は本(漫画含め年間100冊以上)と健康グッズ(在宅期間中に目覚めました!)ですかね。ネットサービスは、amazon楽天楽天デリバリー、出前館などを使ってますが…ぜんぜんフツーでしょ?ボクのネット活用なんて、おもんないですよ~(汗)。

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▶いやー、どれもメジャーなサイトかもしれないけど、眺めてるものがメチャ各論に届いているからさ…生活がモロ見えで笑える~(爆)。でもって「首ストレッチャー」、通販で買うか?(爆)王道過ぎてバカウケ!「またこんなものを…」とヨメのボヤキが聞こえてきそう…。遊びに行ったときに、絶対使わせてね~~。

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妄想キョロキョロ派

f:id:chinpira415:20200805135311j:plain【レポート11 マブダチY】①沢山ありすぎて悩む…まずは『CHEAP OLD HOUSES』のインスタ。海外古民家物件を見ながら、そこに家具や自分を配置したりして妄想を楽しむ♥あと、ミッドセンチュリーな建築、外構、装飾、インテリアがいっぱいな『atomic Ranch』のインスタも。自分の服装もミッドセンチュリー仕様に妄想したりして~😊

f:id:chinpira415:20200805132405p:plainそして性格が悪い人しか来ないサイト『ガールズちゃんねる』。ガールズとあるけど、多分ガールはいないと思う(汗)。そんな人達が、あーでもないこーでもないとしゃべっているのを、自分は参加せずにちょっと高いところから傍観するの(笑)。なんだろう…カフェとかで隣の人が話してる会話を聞いて、心の中で「それないわ〜💦」とか思ってる感覚に近いな

f:id:chinpira415:20200805135712j:plain③何でもかんでもネットだからなぁ…。でもネットで買えて一番便利になったなぁと感じるものはコンタクトかも!前は無くなったら、その都度眼科が併設されたコンタクト屋さんに行って、受診してからじゃないと買えなかったからすごく時間がかかったけれど、自分の度数とレンズのカーブ数がわかれば買えるから、3分で終わる!しかも次の日届くし、多分この先一生コンタクト屋さんへは行かないよ★それと、隙間時間を埋める系サービスは、民放公式テレビポータルTVerradikoネット漫画&雑誌かな…。

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▶なるほど、世界規模の古民家サイトか!コロナ禍➡リモートワーク➡居住地再検討となってる今、ますますニーズが高まりそうだわ。こだわりインテリア好きYちゃんが、楽しんでる様子が目に浮かぶ(笑)。めったに買えないものこそネット愛でだよね。逆に、必需品なのに面倒だったコンタクトがネット買いなのも納得。

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 ちんぴらのネット活用

正直言ってあたしが一番しょぼいわ(汗)。そもそも携帯を持ってないし、「今」に特化した必要な情報だったり、ひまつぶしだったりを、ネットに求めてないかも。気になることを、後で調べるための図書&博物館機能がほとんどね。それでも…①定期的にのぞいているのは美術家・会田誠Twitter。エロや政治的表現で様々な抗議を受けておられるようですが、いつもどこ吹く風。そして含羞の人。言葉選びの嗅覚も信頼してます♪つい最近では小説『げいさい』文藝春秋を上梓。あー、今すぐ読みてぇ~!

f:id:chinpira415:20200805151357j:plain②は、7月から京都大学がスタートさせているオンライン公開講座“立ち止まって、考える”。全11名の人文社会科学分野の先生たちが、休日返上で(!)コロナ禍に関連する特別講義を行ってくれるという贅沢プログラム。あたしは、哲学と倫理学をLIVEで計10回受講し、問いの立て方に気づきが多くて興奮しましたね~!アーカイブもありますよ


京都大学オンライン公開講義「立ち止まって、考える」オリエンテーション

③実は買い物はさらに縁遠く、古本と定番の調味料くらいです…。せっかちだから、検索してる時間がもったいなくて(笑)。一方コロナ禍以降、政治&社会ネタネット番組が充実し始め、『ポリタスTV』渋谷陽一いとうせいこうの話せばわかる!』などは、家事をしながら耳を傾けるのにもってこい👂あっそうそう、目下、有料のオンライン美術講座にもトライ中です!(詳しくはまたブログで共有しますね★)


コロナでZoomブーム到来|視覚コミュニケーションの変化は人々の身体感覚やメンタルヘルスをどう変えるのか、美学者の伊藤亜紗さんにお話を伺います。 #ポリタス

ってなことで、ネット上での試行錯誤はこの先、ますます加速することだけは確かなようです。それにしても、まさかこんな世の中になろうとは…(汗)。

 

PS 次回は8/29に更新します