2022年「1日1枚シリーズ★」発表!📅

2022年の制作テーマは…

「1日1枚 マティスの世界」!

2023年がスタートしてすでに1ヵ月。 遅まきながら、恒例となっている、去年の「1日1枚シリーズ★」を発表しておきましょう。2022年の1月1日から丸1年間、毎日毎日飽きもせずに続けたのは…「1日1枚 マティスの世界」でした~。参考にしたのは、古本で見つけたこちらの画集

使った画材は還暦祝いにもらったFABER-CASTELL60色の色鉛筆ですワクワクするよね、この並び~😊これを思う存分使いたくて、お題をマティス作品に決定したのです。でも色鉛筆で油絵を模写するのは難易度高しでしたわ💦

でもって、毎日続けるときに目安とする作業時間は1日20分程度。つまり、色も付けた模写となると、作品の“一部分”がせいいっぱい。そこでスケッチブックではなく、LIFEの12.5✕7.5センチの大判の単語帳に描くことにしました🎨少し厚みのあるケント紙が理想的で…道具が決まれば勝ったも同然🏁はい、1年間365日、描きためたものがこちらです👇

制作は年代順にGO👣

さて具体的な制作方法です。マティスの世界を毎日堪能するために、1つの作品を分割して模写してみようと考えました。まずはご覧ください。最初のお題はマティスが困窮時代に描いた〈夕方のノートルダム(1902)。これを1月1~3日に分けて描いたのが次の画像です。やってみてすぐわかったのは、一部分をクローズUPして描くと、新たな抽象画を生み落とす快感が味わえるってこと模写しながら、ちゃっかりじぶんの絵に仕立てられる愉しさがあるのです。

ついでに、模写しながらマティスのスタイルの変遷を体感したくて、制作年代順に描き進めることをルールにしました。1904年夏、サントロペに滞在したマティスポール・シニャック(1863-1935)と知り合い、点描画に目覚めたときの作品―<豪奢、静寂、悦楽>(1904)は、8日間で描き分けました。なんと色鉛筆で点描画にトライです

その翌年、1905年にはアンドレ・ドラン(1980-1954)と、スペインとの国境に近い漁村コリウールで創作活動をしました。緑の壁、赤い窓枠、サーモンピンクの反射光…色鮮やかな<開かれた窓 コリウール>(1905)には、マティス作品の重要モチーフの窓がでーんと真ん中に登場!フォーヴィスムだって色鉛筆でトライです(笑)

3月20~26日の7日間で描いたのは<青い裸婦(ビスクラの思い出)>(1907)。肉感的な女性像というより…腕や下半身は筋肉モリモリだし、顔も男性的で、奇妙なポージングの裸婦。フォーヴィスム=野獣派と呼ばれるようになったからなのでしょうかねえ?

エルミタージュのお宝模写

ところが、1年後には<赤のハーモニー(赤い食卓)>(1908)を描いちゃうんだから、このあたりのマティスの画業は日々活火山です!5月8~14日でこのエルミタージュ美術館の至宝をコツコツ模写。何で一枚の絵にこんなに多彩なモチーフがバラバラに浮かんでんだよー、壁紙のアラベスク模様がテーブルにまで増殖してて、模写するのも手がかかってタイヘーン&おもろかったですぅ~😊

そして、6月10~13日には言わずと知れた<ダンスⅡ>(1910)にトライ。これ模写すると、誰でも瞬時にマティスになり切れるのよね(笑)。こんなちっこいカードに分割して描いても、外へ外へと踊りの輪が広がり、無限の宇宙を夢想できるのです🌌

次もエルミのお宝<画家の家族>(1911)。気が遠くなるくらい室内情報量が多い絵だから💦、7月13~15日に描いたチェスの場面だけご紹介。偶然ながら、テーブルにつなげて置いたら腕がぐーんと伸びて可笑しい😊全く別の絵になっててこれもありですね。

単色でぶっちぎり!

制作日が前後しましたが、マティスの最も刺激的な1枚<赤いアトリエ>(1911)は、6月21日~7月8日の12日間で描きました。181✕219cmの絵の中にマティスの自作絵がどっさり登場し入れ子細工になってるわ、壁&家具&床まで赤でイッパツ決めしてるわの、めくるめく迷宮世界👀キューブリックの映画美術にも影響を与えた気がしますね。

赤の次は青!1912年にモロッコを2度旅したマティスは東洋的な精神性に目覚めます。青のグラデーションで窓からの景色を静かな箱庭のようにフラットに描いた<窓からの眺め タンジール)(1912)。夏真っ盛りの7月27~31日に手がけました。

9月5~8日<モロッコ人たち>(1915-1916)は、黒の縁取りが強いので、正直言って模写しながらもモチーフが何かわからなかったんです💦黄色の部分は花なのかと思って塗っていたんだけど、黄はターバンで緑の部分はイスラム教徒が着用するバーヌースだって!なるほど、腰をかがめて祈りを捧げている姿だったのか~(笑)。

エロスより装飾性

マティスは東洋的な官能美をイメージした風俗画もたくさん描いてます。10月5~10日<両腕を上げたオダリスク(1923)、10月11~14日ヒンドゥー教のポーズ>(1923)を模写しましたが、裸婦より室内の装飾性の方にインパクトがあって魅かれるし、植民地主義的テーマもファッション雑誌の1ページ的カジュアルさを先取りしているように感じられて、思わず「あ~、カワイイな!」を連発しちゃいます😊ほらほら、壁紙やカーテンや織物地のバリエの豊富なこと!きっとマティスは旅先で女子モード全開で雑貨屋を巡り、エロスとは無関係にあれやこれやと物色したと思うな

さらに、ロシアの王女をモデルにした<すみれ色のローブときんぽうげ>(1937)になると、まるで銘仙の着物の図案集を連想させて華やかさこの上なし!

<黒い地と読書する女>(1939)には、またまた自作の絵たちが壁に並びますが、ここでは窓の代わりに大きな鏡と塗り込んだ黒によって、室内が宇宙船に見えました

そして遂に年の瀬。マティス最後の油彩画のシリーズに取り掛かりました。12月22~25日<大きな赤い室内>(1948)12月29~31日<黒いシダのある室内>(1948)を描き終えて今年の1日1枚シリーズ★も無事に終了。あー、心身ともに充実した1年でした!

おまけマティスの絵を半立体に!

そんなわけで、去年毎日マティスの絵とお近づきになっていたので、マブダチたちへのプチプレゼントにもマティスの名作テイストを使用。模写するだけじゃ飽き足らず、これを半立体にしてみたらテンションがあがり、1粒で2度美味しい1年でした。すでにスピンオフとして過去に紹介しましたが、その後制作したものを巻末につけておきますね

chinpira415.hatenablog.com

半立体<バラ色の裸婦>(1935) キルティングを使ったおっぱいがポイントです☝

半立体<ラ・フランス(1939) 椅子、👗、帽子、レース…4レイヤーで立体度高し☝

半立体<家の中の沈黙>(1947) 室内に本人を登場させ、テーブルごと半立体に―☝

半立体<ルーマニア風のブラウス>(1940) セーターや手芸パーツでデコりました☝

PS 次回は2/13に更新します

 

みんなの「会いたかったあの人💙」アンケート【後編】

生前にそのお姿をナマで見てみたかった著名人が大集合する「会いたかったあの人」アンケート。後半戦も飛ばしていきます、どぞー!

会いたかったあの人:芸人たち

瑞穂区在住I・Sさん/私が会いたい人は植木等です★20年前に他界した祖母が生前「子どもの頃の植木等さんのことを知っている」と話していたらしいのです。孫としてはほんとかよ?の一言なのですが…。調べてみると、植木等➡大正15年生まれ、三重県度会郡小俣町(現在の伊勢市)の近く出身。私の祖母➡大正13年生まれ、三重県度会郡小俣町出身。子ども時代に交流があったとしても不思議ではない距離感かも?祖母と2人で思い出話をしてもらって、その場に居合わせてみたいです。そして3人でスーダラ節を歌いたい~♬


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▶相変わらずええネタ持ってんね!しかもリアリティがハンパない。稀代のコメディアン植木等は住職の息子だったというから、もしかしたら植木等んちのお寺をおばあちゃんが遊び場にしていた可能性もあるよね?3人が境内でスーダラ節を歌い踊る絵が思い浮かんで爆笑。妄想も分かっちゃいるけどやめられねえ♬

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千種区在住K・Kさん/私の会いたかった人は、鬼平犯科帳でしか知らなかった中村吉右衛門(1944-2021)御園座「平家女護島ー俊寛の演技を見て一目惚れ!演技の深さと声の良さ。枯れた佇まいに男の色気を感じたわ。今年9月に一周忌追善公演の映像を再び見直して、「あーいろんな演目を見ておけば良かった」と泪。兄の白鸚の悲しみが舞台に出ていてまた泪。追悼公演で白鸚が演じた「松浦の太鼓」を遡って見たいです。

▶そっか、俊寛、名演だったのか~。やっぱあたしも吉右衛門鬼平イメージが鉄板過ぎてて、長年歌舞伎の人間国宝だってことを忘れてしまっていたわ💦TVやCMで良くお見かけしたけど、いつも気さくで上品で…。ちょっと土井善晴先生とダブるのよ(笑)。先代の重圧をじぶんなりに克服した点も重なるしね。

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会いたかったあの人:宗教家

東区在住T・Yさん/もし会えるなら…法然さん(1133-1212)!受け止めきれない事があった時、法然さん関連の書籍を手にしては、「だよねー笑」と心を軽くしてもらった事も多々あるので。まずは御礼をお伝えして、その後に「ぶっちゃけどうよ?」とダベリたいです。法然さんの代表的な言葉―栄あるものも久しからず、いのちあるものもまた愁いあり。今、栄えている人やモノは、その先もずっと栄え続ける保証はない。人の命も同じだ。未来永劫のものなどない。いずれは必ず朽ち果てるものである―

▶Tよ、浄土宗の開祖に会いたいって?まっ、新しモノ先取り派のTが、新興宗教の教祖様に会いたいというのは理にかなってるか~(笑)。人への好奇心も強いしなあ~。そしてふたりとも牡牛座同士だぜー★

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会いたかったあの人:漫画家

東区在住T・Yさん/漫画家の多田かおる(1960-1999)です!漫画禁止だった我が家で、唯一家族でハマった『デボラ』シリーズとイタズラなkissの作者が多田さん。『イタズラな~』の最後がどうしても知りたい!でも連載の結末がどうなるのかを知りたいのではないのです。多田さんは、テーブルの下を雑巾掛けをしていて頭を打ち付けて亡くなってしまったので、私がお手伝いさんに雇われて、多田さんに雑巾掛けをさせないようにしたい…そしてずっと漫画を描いてもらいたいのです!

       

▶人気漫画の連載中に亡くなったのか…。そりゃあファンとしては、未だに後ろ髪を引かれていても不思議じゃないね。お手伝いさん潜入応援も、泣ける話じゃないの~。でもってYちゃんが試しにダンナにも聞いてみたら、アントニオ猪木に会ってとにかくビンタしてもらいたいとか(爆)。おもろい夫婦だなあ~♬

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会いたかったあの人:コラムニスト

K市在K.Kさん/今は亡き会いたかったあの人…というより、今生きていてほしかった人がいますしゴム版画家でコラムニストのナンシー関(1962-2002)です。ちょうど没後20年、39歳という若さで急死した時は、もうあの毒舌コラムが読めないのかと大ショックでした(涙)。直接会って話したいというより、最近のテレビ、芸能界、宗教問題、政治諸々、今この世界をナンシー関ならあの秀逸な観察眼でどう切ってくれるのか、一晩中語り合いたいなって感じです。友達にいてほしかった人なんです!

▶ナンシーが生きていたら、すでに政治と宗教の密接傾向を見抜いていたかもしれないね。何せあの臭覚だからさー、桜を見る会なんて格好のネタだっただろうなあ。いや、今の日本に舞い戻ったら、きっとナンシーはTVを消したね。貧すれば鈍しまくったこの国に、ツッコむことを忘れて思わず涙を落したかも―。

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会いたかったあの人:先祖

緑区在住M・Kさん/72代前の生物学的おじいちゃんです!宮内庁系図によると、126代今上天皇の72代前のおじいちゃんが神武天皇。ならば、神武天皇と同時代に生きていたであろう、我が72代前のおじいちゃんはどんな人物だったんだろう神武天皇は127歳まで生きたらしいが…)。直系の男系子孫が72代も続いたってことは、食うに困らないよっぽど高貴な人物か、よっぽど丈夫でエロ好きなY染色体の持ち主だったんだろうな。もしかして神武天皇本人だったりして😊酒を酌み交わしながら何を考えてんのか聞いてみたいで~す。

▶へっ?宮内庁HPにある歴代天皇系図って…つまり超ロマンチック逸話でなく、ホンキの公式見解ってこと?わたしが「ラノベ古事記」を読み過ぎてる?126代まで遡る…細かすぎて読めませんが(汗)、とりあえずブルーは生物学的男子です。ただ系図には載ってませんが、生物学的女子もいないと存続はできないわけで、少子化問題どうすんねん?(笑)

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会いたかったあの人:絵描き

中区在住ちんぴら/たくさん浮かんで迷いましたが…一人となると、熊谷守一(1880-1977)ですね。今は美術館になっていますが、できれば守一が45年間住み続けた豊島区千早町の旧宅にお邪魔して、画家が毎日のように自然観察を楽しんだと言われている伝説のお庭で、いっしょに戯れたいです

でもって、いっしょに囲碁五目並べ)をやり、最後は並んで墨をすって筆を持ち、お習字時間を過ごします。画家は「ほとけさま」、あたしは「ちんぴら」と書いて作品を交換する…うーん、なんて美しい昼下がりでしょう~♪では皆様おあとがよろしいようで―。

PS 次回は年明け1/29に初UPします。ではではよいお年をお迎えください。来年もちんぴら★ジャーナルをご贔屓に―。

みんなの「会いたかったあの人💙」アンケート【前編】

近頃マブダチRは、若手役者の金子大地くんにどっぷりハマり、全身全霊を賭けて押活してるらしい!スキあらば上京し、ナマで会える機会を画策しているとか(笑)。そこで、じぶんにはそういう対象はサッパリ思いつかないけど、鬼籍に入った方ならガンガン想像できることに気づき、恒例のマブダチたちへのアンケートのお題を「会いたかったあの人」にしてみました。生前にそのお姿をナマで見てみたかった著名人が大集合!まずは前半戦をどぞー。

会いたかったあの人:音楽家たち

名東区在住K・Kさん/フレディ・マーキュリー(1946-1991)です…即答!何したいかっていうと、クイーン休止期の荒れてた時期にフレディに会って、話しを聴いて、抱きしめてあげたい!…何目線だよ?と一人ツッコミ😊そして、ウェンブリーでスタンドマイク引っこ抜いてふりまわしながら一緒にパフォーマンスしたい~♬あとは、織田信長(1534-1582)にも会ってみたい。1ヶ月くらい陰から観察して、どんなヤツを『うつけ者』と表するかを知りたい(笑)

▶なるほどー!ふたりとも太く短く波乱な生涯…そして天下人タイプよね。そこがキャリアカウンセラーKの職業的好奇心を刺激するのかな?…もし就職相談されたらどうする?(笑)とりあえずふたりには、適性検査と模擬面の練習でもしておいてもらいましょうか(爆)。

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千種区在住Mさん西城秀樹(1955-2018)です!「傷らけのローラ」など、秀樹が全盛期の18才~30才位にかけての時期、私はあまりに子どもだったので、秀樹と同世代になった今、スタジアムコンサートに行って、生ステージを観たいんです。…かつて子どもなりに秀樹の情熱を受け取ったチビッ子のひとりとして。没後、年に何回か秀樹DAYがやってきて昔の動画を観ます♡お薦めは 夜のヒットスタジオの傷だらけのローラ1977→1985。8年後の成長が観られて圧巻です!

▶そっかー、ヒデキって日本版フレディかもね~。もちろんちんぴらはリアルタイム体験者。でもヒデキの歌に魅かれたのは、15年くらい前にマブダチFの車の中でベストアルバムを聴いてからですね。「ちぎれた愛」「この愛のときめき」「炎」…あー、カラオケ行きてぇ~!

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日野市在住Iさん生きておられたら演奏会に行って生で聞きたかった!と思っているのは、ポーランドのピアニストアルトゥール・ルービンシュタイン(1887-1982)です。同時代のホロヴィッツとは真逆の、生まれながらの超陽キャでおしゃれで遊び人!いろいろなエピソードを読むほどに、彼の陽の光のようなオーラを浴びたい!と思ってしまいます。「お写真を撮らせていただいてもよろしいでしょうか?」とお声をかけてみたいです。きっとピアノをチャラララーンと弾いてポーズをとり、「さあ、思う存分撮りたまえ」って言ってくれる はず(笑)

▶ほーっ、ピアニストですか~。鼻っぷしが通ってて柔和な印象。立派な耳は長生きの証拠か。こりゃあ確かに私生活でもモテモテだったでしょう。でもさー、映画鑑賞歴の長いちんぴらからすると、秘密組織の大ボスに見えなくもない…じぶんの手は汚さずに悪事を働くというか…「そちも悪じゃのぉ」オヤジ(笑)。

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会いたかったあの人:写真家

名東区在住Mさん/星野道夫(1952-1996)です。星野さんの著作「旅をする木(文春文庫)というバックパッカーたちの愛読書を、「旅をする本」として旅人たちに手渡してゆくプロジェクトのことをどこかで見て、最近読みはじめたの。名前は知ってたし動物写真も何度も目にしたと思うけれど、読んだのは初めて。優しい語り口の星野さんと一緒にアラスカを旅して、オーロラや白熊や鯨を見て、色々な動物の話を聞いてみたい。

▶ちんぴらも名前は知っていたけど…。調べてみたら、冒険家人生を生き切った人だったみたいだね~。没後20年に開催した写真展の動画がよくまとまっていたのでつけておきます!


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会いたかったあの人:ラリードライバー

名古屋市内在住Hさん/コリン・マクレーさん(1968-2007)ですね。先日豊田市を中心にWRCという競技が行われていたのはご存知ですか? 世界を巡って競技が行われ、最終戦(第13戦)がRALLY JAPAN として開催されました。彼はWRCのドライバーだった人です。圧倒的に速かった!豪快に土煙を上げながらコーナーを曲がりゴールする…何時も全開。しかも私の好みのスバル車に乗っていましたので、なおさら。残念なことに自身が操縦していた自家用ヘリで墜落して亡くなりました。お会いできたとしたら「ファンです」と伝えるぐらいでしょうか…同乗させてくれたら嬉しいけど😊

▶コリンさんはもちろん、RALLY JAPANが豊田で開催されてることも知りませんでしたよ~。で何より驚いたのは、参加車両を見物しようと豊田スタジアム周辺道路まで自転車で行ったHさんですよ~、還暦過ぎて健脚すぎる!メタボを嘆いていたのに…復活?それとも帰宅後、膝ヤバイ?(笑)

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会いたかったあの人:女ともだち

名古屋市内在住Hさん/昨年11月に亡くなった友人です。余命宣告を受けた友人に、会いたい気持ちは伝えてはいたけど…会うことを望んでいないのかな…と勝手に想像し、面会を諦めてしまっていたの。後に妹さんから、闘病中によく私の話をして思い出して笑っていたと聞いて…なぜもっと執着しなかったんだろうと悔やんでます。去年の9月に戻って会いたい。手を触りたい。握りたい。肩を抱きたい。一緒にいたい。今も泣けちゃう。寂しくて寂しくてね。会えるなら今一番会いたい人は彼女

▶マブダチKは、今も彼女の闘病中に直接寄り添えなかったことが心残りのようで、昨日のことのように涙ぐむ。いっしょに愛知県陶芸美術館のワークショップで作ったというシーサーの置物を並べてみたよ。阿吽像一対で魔除けとするシーサー、いつまでも仲良しさー♬

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会いたかったあの人:謎の犯人

杉並区在住Kちゃん/未解決事件が好きなんですよ。特に三億円事件帝銀事件下山事件のように人を傷つけていないですからこの犯人。色々質問をしてみたいです。『あなたは誰なの?』『どうやって逃げ切ったの?』『あのモンタージュ写真を見た時どう思った?』『平塚八兵衛って怖くない?』…でももしかしてまだご存命?

▶このモンタージュ写真くらい、一人歩きしたイメージはないかも。情報量が少ないモノクロという点も、かえってアイコンになりやすかったんだろうね。確かに会ってみたい!1968年12月10日の朝に起きた窃盗事件だから、本人が生きていたとしてもすでに70歳越えか…。でもこのモンタージュ写真の流布によって永遠に加齢知らずな犯人だから、会えない方がロマンチックだなあ~(笑)。

PS みんなの「会いたかったあの人💙」アンケート 【後篇】は、12/29にお届けします。お楽しみに―!

 

 



サクっとお江戸✑備忘録 2022秋

コロナ禍3年目ですが、今年は引っ越しをしたので遠出する余裕がなく💦、棚上げにしていたところに何と一発逆転!旅行支援を利用し、恒例のお江戸で2泊3日の美術展ハシゴ旅が格安で実現できマシタ~。晴れづくし、歩きづくし、鑑賞づくしのイイことづくしの小旅行。サクっと備忘録にまとめてみました、どぞー♫

練馬でマネ

▶まずは練馬区立美術館『日本の中のマネ』へ。マネって何者?モネとは違うのか?…はい、教科書に載っている画家なのに、モネと比べたら圧倒的に知名度の低いエドゥアール・マネ(1832-1883)💦日本に紹介されて120年。そもそもかつての日本の美術界はマネをどう受容してたんだっけ?と検証する展示なのですが、ぶっちゃけぜんぜん理解されてなかったのね…がわかり、めちゃ面白い企画になってました(笑)。

▶ところがラスト、【現代のマネの解釈】のコーナーに展示された福田美蘭(1959-)の最新作9点が、サロンの場で時代を照射し続けたマネとシンクロし、胸が高鳴りました★特に<ゼレンスキー大統領>(2022)は、今年の世界NO.1アイコンを、フラットでクールなマネの画風に寄せて仕上げてて素晴らしかった~。鑑賞者を冷ややかに真っ直ぐ見つめる視線が、逆に現実世界の惨劇を生々しく蘇らせていたのです。

▶ちなみに展示されていたマネ作品ではポーラ美術館所蔵サラマンカの学生たち>(1860)が一等好き。こんなすっとこどっこいなシチュエーションを絵画にするなんて、すんごく斬新。まるで映画のワンシーンですよね🎬

白金で旅気分

▶小春日和な2日目。東京都庭園美術館『旅と想像 創造』をチェック。何せ長い間、移動の自由に制限があったわけで、旅のアンソロジー企画は渇望の表れですね。一番インパクトがあった展示は、美術館本館のかつての主、朝香宮夫婦の百年前(!)の欧州旅行時の資料。ほら、この写真1枚ですでにお腹いっぱいでしょ?絵に描いたようなモボ&モガのツーショットにため息、ふーっ👀

▶そして40年後。朝香宮夫婦が旅した同じコースを20万円の片道切符を手に船に乗ったのが、若かりし頃の高田賢三(1939-2020)なんですよ。PARISに渡ったケンゾーが、その後世界的なファッションデザイナーになったのはご存知の通り。彼の代名詞のフォークロアを採り入れたデザインは、この渡仏時の船旅からインスパイアされたもの。10代にリアルタイムで見ていたコレクションが再び直に見られるとは!

恵比寿で“不思議な力”を浴びる

▶お次は東京都写真美術館で開催中の野口里佳 不思議な力』展。初めて見る野口(1971-)PHOTO、想像よりウンとよかったです。様々なシリーズが展示されていましたが、例えばこちらの<父のアルバム>(2014)は、写真好きだった亡き父が遺したネガを野口さんの手でプリントしたシリーズ。いわゆる家族のかつての姿が記録されたプライベートフィルム…なのになぜか1家族の想い出話に閉じてる印象がまるでないの。写真の中の時間が主役になって、鑑賞者に語り掛けてくるのです。

▶最新作の<ヤシの木>(2022)は3部作。フツーに考えればヤシの木が風にあおられている状態なのでしょうが、なぜかヤシの木がじぶんの意志でヘッドバンキングしてるように見えてしょうがなかった(笑)。激しいビートにノってるよね~♫ なんだか野口作品を眺めていると、人間であるはずの現実の自分から幽体離脱した気分になれる。束の間、重力を忘れちゃた気がします😊

原宿で鼓動を聴く

秋日和に誘われるまま渋谷から原宿まで散策。こんな風に歩くのなんていったい何年ぶりだろう…西日を受けながら線路沿いをテクテク。特別な思い出などないのに、なぜか懐かしさがこみあげてきてツイ感傷的になった。落書きされた標識に不揃いなカーテンまでも美しく輝いて見えたりして…

▶向かった先は原宿駅前のブラム&ポー。2021年10月に突如病に倒れ、その後奇跡的な速さで回復し、制作を再開した岡﨑乾二郎(1955-)の最新作が見られると知り、立ち寄ったのです。はい、扉を開けた瞬間、岡﨑ワールドは全開でしたよ~。西日に照らされた作品群からは、心臓の鼓動が聴こえてくるようでした!

六本木でLIVE体験

▶どんなに歩き疲れても、美術館の開館が延長される金曜日&単独行動なので、どうしても欲張ってしまうのがちんぴらです(笑)。続きまして国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(リ ウ ファン)(1936-)の大規模回顧展へGO👣横浜美術館で初めて目撃したのはもう17年も前になるのね…。根気よく名前を覚えられる方ではないけど💦、李作品だけは画風と作家名が完全一致するんです。そのくらい一目見たら忘れられない!

▶最初期の活動から最新作まで、創造の軌跡をたどる今回の企画は、ドキュメンタリー映画を見ているようなLIVE感がありました。李のアクションはシンプルで誰の目にも一発で飛び込んできますが、同時に彼の精神性もダイレクトに伝わってくるので、創造の軌跡が人となりに直結して見えるからかもしれません

▶会場の途中の屋外ブースには、石とステンレスの板で構成された<関係項―アーチ>(2014-2022)が展示されていました。夕暮れの空にぽっかり浮かんだ雲、もうこれもバッチリ李作品でしょう~。ほら、室内と連動して響きあってますから~

竹橋で兄を慕う

▶最終日。今回のお江戸旅の第一目的である大竹伸朗へいざ出陣🏁国立近代美術館が大竹伸朗(1955-)のアトリエに大化けしてました。これまた16年前の回顧展以来の大規模展示で、半世紀近くにおよぶ創作活動を一挙公開。500点の構成が圧巻です。しかも李禹煥とは真逆の情報密度濃厚作風ですからね。体力のある昼間に行かないと…💦


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▶入口には大竹の本拠地のサインが舞い降りてます🚉ホンキ度MAX🎆

▶とにかくボリュームがすごいので、今回は大竹さんのことがとても他人とは思えないほど魂レベルで共振した作品をピックアップします。まず入口すぐのガラスケースに収められた、若かりし頃に滞在した英国と北海道で撮った写真に注目しました。すでにここに、大竹さんの愛着モチーフと孤独感が全部切り取られているんですよ👀

▶お店の看板、扉、窓枠、ガラス越しの光景…惹かれるんだろうなあ。わかるわ~。

▶若干感傷が混じった、人けのない、静まり返った風景にも共感するする~。

そして冊子や印刷物への偏愛とコラージュ魂はいつも他人とは思えません!さすがに盛りの分量には負けるけど、日記並みの継続作業になっている点はまったく同士。クドさが一緒、兄弟かもしれません😊

▶意表を突くファイリングや編集をいつも考えてるところも同士

▶カラーコピーを利用したオリジナル小冊子作りのバリエーション、こんなにあるのか~。あー、手に取って愛でたい!お店の構え同様、冊子の表紙も扉にあたるわけで、大竹さんはとことん扉好きですね。がっつり共感してしまいます。

▶紙もの愛好家は間違いなくこのガラスケースの前で地団太踏むでしょう(笑)。特にちびっこいヤツ、気になってしょうがない👀

▶でもって<ダブ平&ニューシャネル>(コントロールブース)(1999)の錆びたトタンの登場です。やっぱ小屋はトタン、それも波板じゃないとね~。ちくわみたいな赤茶の質感の貼り合わせに同好の士を見た思い。これからも板金屋の娘(私)は、宇和島の兄を慕い続けます、はい

谷中で再会を果たす

▶ラストは谷中のSCAI THE BATHHOUSE三輪美津子(1958-)の個展Full Houseを鑑賞。今年のあいトリで最も魅かれたあの三輪さんの初の個展がちょうど始まっていたのですよ~、超ラッキーお江戸備忘録の最後を飾ってみました。

▶元は由緒ある銭湯だったギャラリーの扉を開ければ、正面の大きな壁に家の絵が描かれていて、速攻でここはどこ?わたしは誰?状態に!手前の柱が効果的に働き、書割りにも本物の建築空間にも感じられました。同時に様々な映画のシーンが脳ミソを駆け巡り…パトリシオ・グスマン『夢のアンデス(2020)のラストシーンやゲオルギー・シェンゲラーヤの『ピロスマニ』(1978)を連想…妄想の世界へ没入です。

格子状に敷き詰められた足元の石には、周囲のモチーフが映し込まれ、奥行があるのかフラットなのかよくわかんなくなる…。やっぱりここでも映画『ビッグ・リボウスキ(1998)が想起されて、思わずボウリングの玉を探しました~(ウソ)。

▶透明なガラス瓶の中にもう一つ瓶が描かれていたり、楕円形のフレームの中に同じフレームの写真が入っていたりと、すごくシンプルなアクションで作品が形作られているのですが、そのあまりのシンプルさがかえって鮮烈で、凝視しているうちに何を見ているのかわからなくなるのです。空っぽの2乗=不条理ドラマになるというか…。

▶左手の白黒の格子柄の絵<風景としての風景画>(1994)は、わたしが撮影に失敗したのではなく、ピントを無限大にぼかして撮った写真を元に描かれている作品で、これまた観る者を惑わします。さらに、壁の隅にアーチ型のちっこい出入り口?が描かれているからなのか、今度は映画『マウス・ハント』(1997)が蘇り、じぶんの身体サイズ感も狂い始めるではありませんか~💦

う~ん、さほど大きくはない空間なのに、めくるめく世界が展開されていて、なんてシャレてんだよー!ハッキリ言って、VRなんて足元にも及ばないインスタレーションです。新旧作品で構成された『Full House』展は12/10まで公開中です。必見👀

PS 次回は12/13に更新します

マティスの絵、半立体にしてみました🎨

いまなぜアンリ・マティス(1869-1954)なのか…。そんなこと知ったこっちゃないよね(笑)。実は、じぶんで毎年1つのテーマを決め、そのテーマに沿って1年365日、休むことなく制作し続けるという恒例行事をやっていて、今年のテーマが『1日1枚 マティスの世界』なの。『1日1枚 マティスの世界』は現在進行中だから、詳細はやり遂げた年明けにお披露目しますが、今回はその前哨戦。スピンオフ回を先にお届けします。

マティスの絵、ホント飽きない。シンプルなフォルムと目くるめく色彩設計…装飾性にあふれていても、チマチマした印象がまるでない!しかも生きる歓びに満ちてて、ついついホホがゆるみます。で、今年毎日マティスの絵とお近づきになっているので、マブダチたちへのプチプレゼントにもマティスの名作テイストを使っているの。模写するだけじゃ面白くないので、半立体にしてみたら、めちゃテンションあがった~😊ここでイッキに紹介するね♫

マティス半立体:エルミ編

言わずと知れたエルミタージュ美術館所蔵<音楽>(1910)<ダンスⅡ>(1910)。あー、このマティス部屋、1度でいいから体感したいなあ…。とはいえ、緊張の国際情勢ですからね💦そこで、思いたって2作品を半立体にし、マブダチO夫婦の誕生日に進呈しました

まずはヨメのMに、空き箱を再利用した<なーんちゃって 音楽>を~♫半立体一発目のトライなんで、まだまだ色味は抑え気味だし、凸凹度も低めです。顔部分はご本人に差し替えて(笑)。

今年59歳になったダンナのKには、毛足の長いボア生地を背景にし、躍動感を演出した<なーんちゃって ダンスⅡ>を進呈。素材を混ぜ込んだから、半立体度が少しUPしてるでしょ?乳首には模造パールをあしらっております(笑)。

マティス半立体:オダリスク

作っててかなり楽しかったのが、マティスお得意のテーマ、オダリスク(ハレムで奉仕する女奴隷)のシリーズ。PARISの国立近代美術館にある赤いキュロットのオダリスク(1924-25)を真似て半立体にしてみたの。エキゾチックな室内の柄✕柄✕柄部分は布地を使ってデコり、半立体にもってこいだったよ

見比べたらまったく違うんだけど、本家のエッセンスだけは掴んでいるから、一瞬見間違えなくもない(爆)。端切れに、段ボールに、リボンにビーズで仕上げた<なーんちゃってオダリスク。人物部分は意外と凝っててジグソーパズルです。

マティス半立体:女性モデル編

次のモチーフは、旅先の広島で見たポーラ美術館所蔵の<襟巻の女>(1936)。これまた、正面向きの女性像と2色格子の背景にインパクトがあるので、デコったらばっちりキマると踏んでマブダチの誕生日カードに採用!青、黄、赤、茶の4色の組合せもイキイキしてて◎

帽子部分はボタンとビーズ。ブラウスは茶のキルティング素材。襟巻はボウタイに結び、背景はギンガムチェックの端切れを貼ってみた。背景をフレームまで拡張させたところが最大のポイントです(笑)<なーんちゃって襟巻の女>、本家の即興タッチを再現しながら、いっちょ出来上がり~♫

マティス半立体:踊り子編

30年くらい前かな…。神保町の古本屋で200円で買った1964年出版のマティスの画集を今も持っているんだけど、その中の1枚<踊り子、椅子、小石>(1942)が次のモチーフ。このロカイユ様式の椅子は他の作品にも登場してて、どうもニースのマティス美術館にホンモノがあるらしい。椅子そのものが女性のようなフォルムだね。

この晩年のラフな1枚は個人蔵だから、生で見る機会はきっとないだろうな…。黄、黒、青にぴりっと赤の差し色が効いてて、うねった造形性を際立たせてるよね。すごーくカッコいいと思う。わたしは小石柄の玄関クロスを背景に使って半立体化し、<なーんちゃって踊り子>に。マブダチS・Iの誕生日プレゼントにした🎁

そうそう、この絵の人物フォルムが好きで、以前にこんなのも作ってたわ(笑)。

マティス半立体:ヌード編

お地味な1枚<ブレスレットをしたグレーの裸婦>(1913)。モデルの和風顔とちょっと疲れた身体の線がいいなあ~。映画『墨東奇譚』(1992)墨田ユキを思い出す。部屋に転がっていた石ころでこの絵を再現

マティス半立体:窓辺編

マティスの室内画のシリーズがこれまたタマランのです😊椅子、壁紙、食器、衝立、絨毯、花、テーブルクロス、カーテンetc…隙間なくデコられた室内を何度も絵のモチーフにしてて、どれもこれもブラボー。海外のインテリア雑誌がマティスのイメージにインスパイアされて特集を組むのも納得です。時代を超えた色彩感覚に脱帽🎩

とりわけ絵の中に窓が登場する室内画に魅了されますね。ある意味、額縁の効果で絵には窓のイメージが立ち上るから、絵の中に窓が描かれると2重の絵画が出現して、グッとくるのでしょう。<蓄音機のある室内>(1924)の奥行は果てしないです。左奥の男性は、鏡に映った制作中のマティス自身か?

今回どうしてもこの楕円のフレームを使いたかったんだけど、いかんせん横幅が足りず💦、メインであるべきはずの鏡と蓄音機を割愛(笑)<なーんちゃって室内>、半立体化に関してはけっこう健闘してるかと…特にカーテンに注目👀

マティス半立体:アトリエ編

そして最後のモチーフは傑作<赤いアトリエ>(1911)わたしが最も半立体化して再現したかったのがこの1枚なのですマティスはじぶんのアトリエを何度も描いてますが、アトリエの中に並ぶじぶんの作品も描き入れてて、これまた2重の絵画になってるわけです。しかも赤いアトリエには、自作の彫刻や陶器まで登場。でもって壁も床も家具も真っ赤っか~。そのうえ影がゼロでぺっらぺら~♫

6月から住み始めた新居では、玄関前に赤の壁紙を貼ってもらいました。へへへ、<なーんちゃって赤いアトリエ>を目論んで赤にしてもらったのです。で、このお盆休みに、せっせと赤いアトリエを半立体化したのがこちらです。細かな部分まで無理くり半立体で再現してて、自慢じゃないけどかなり笑えます

クローズUPも撮ってみました。マティス作品もちゃんとミニ模写してるんです★額縁にしているのは、以前古道具屋さんでゲットした蕎麦屋のお品書きボード。

玄関前の引きの画像。マティスにこの光景を見せたかったぜ~、あついぜ~

というわけで、「世界でいま誰よりもマティスの<赤いアトリエ>のことを考えているのはわたしだ!」と思いながらアホなことをしていたのですが…びっくりドンキー!!!つい最近ネットを眺めていたら、MoMAが今年<赤いアトリエ>企画を開催していたらしいのよ!(ついでにBTSと<赤いアトリエ>画像まで出てきた💦…)

なんとMoMAでは、<赤いアトリエ>の中に描かれているマティスの絵画6枚と彫刻3つと陶器1つを史上初めて集結させ、一緒に展示してるんだって、ひぇー!さらに10月からコペンハーゲンデンマーク国立美術館へ巡回してるってよー💦も~~~、なんでわたしにひと言声かけてくれないのよ、<なーんちゃって赤いアトリエ>、いつでも貸し出すのにぃ~(爆)


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【おまけ】来年、マティス展開催!

そして来年、コロナで延期になっていたマティス展が遂に開催。わぉー!会期はたっぷり4ヵ月だって。最低2回は上京したいな。取り急ぎ今からマティス貯金ね💰クドいようだけど、わたしの半立体シリーズも貸し出しOKだけどどう?(爆)

PS 次回は11/29に更新します


遠回りしながら…👣 ゲルハルト・リヒター展

待ちに待ったゲルハルト・リヒター豊田市美術館でスタート🏁今年一番楽しみにしていた美術展、大人美術部のみんなと前のめって初日に訪問してきました😊画業60年、“今日、もっとも注目を集める画家”の大規模回顧展は、予想以上の面白さ。ただ、ガツーンと140点との対面…どれもこれも意味深過ぎて整理がぜんぜんできません💦作品に近づくほど混沌としちゃって。まっ、遠回りしながらメモってみますね✒

【遠回り ①】まずは食い物で遠回り(笑)。豊田市美に行くならここに立ち寄らないと始まらない上坂商店でのおやつタイムです。JA豊田に移転した後も味はカンペキ!リヒターに食べさせたいよ~五平餅と蒟蒻味噌おでん🍢どう、ミニマルだろ?

【遠回り ②】初めてナマで見たリヒター作品は、10年前のワコウ・ワークス・オブ・アートでの<ストリップ>シリーズ8枚のガラス(CR: 928)>。どんな意図で作られているのかさっぱり掴めなかったし、正直言って賢く突き放してくるような佇まいがじぶんの好みとは相容れない気がしたんだけど、しばらくするとボーダーの輝きが目にも胸にも染み出し感傷的になったっけ…奇妙な出会いだったな

【遠回り ③】そんなミニマルな最新作を見た翌年、彼の画歴をさかのぼるように台湾のヤゲオ財団コレクションで初期の油彩6点と遭遇。写真をそのマンマうつしとって描くフォト・ペインティングシリーズを初めてナマで目撃し、胸の奥がざわついたっけ。絵の前に立つと横刷毛のボンヤリタッチが、古い映像をすりガラス越しにのぞく感覚になり、なんだか亡霊を見てるみたいな…。こちらは<叔母マリアンネ>('65)、謎めきまくりでしょ?サザビーズでの落札金額がさらに怖くて…ウン億円!

【遠回り ④】そんな風にじわじわとリヒターの立ち位置はわかり始めたけど、一方でそもそもの疑問が浮上した。いやー、どれもこれも作品にはシビレるが、億単位で売買されてる美術市場、意味わからん(笑)。そうこうしてると、2020年にリヒターの生い立ちを題材にした劇映画『ある画家の数奇な運命』('19)が公開された。なんとあの絵のモデル、マリアンヌ叔母さんも重要人物として出てくるのよ!

これがねー、リヒターの幼少時代からフォト・ペインティング誕生秘話までを奇をてらうことなく丁寧に綴り、娯楽映画としてええ塩梅でまとまってるの。ドイツの歴史と、ひとりの芸術家志望の個人史を上手く響きあわせて見ごたえタップリ。ところが、取材には協力的だったリヒターが予告を一瞥した途端、たいそうご立腹になり、映画を全否定してるとか💦はあ?映画は興行なんだから、本当に見えるウソをついてナンボの世界。ウブな人だね。金は腐るほどあるんだし、お嫌なら自分で作れば?


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【遠回り ⑤】そして今年の年頭には、ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術展で、東京都現代美術館所蔵のエリザベート(CR104-6)>('65)を再見。こちらのフォト・ペインティングシリーズは、ありふれた雑誌の1ページを看板並みのデカさにうつしとってて、またもやボンヤリ。人は霞がかかってるとツイ目を凝らしたくでしょ?作家の創作で深度が増すのか、鑑賞者の想像で深度が増すのか、どっちが先かわからんが、既存の物を再構成して新たなイメージを降臨させてるよ。

それと、人物がモチーフのフォト・ペインティングは、昔の映画の手描き看板を連想しちゃう。ただ、同じように写真ベースの絵なのに、なぜ着地の印象がこうも違うのか。看板は、対象商品が最も輝くように意味の伝達に焦点を当てるわけだけど、リヒターの絵は対象から意味を分散させ、写真の中に潜む過去の時間をむき出しにしてるように見える。なぜか即物的なはずのむき出しの方が、感情が動くから不思議👀

【遠回り ⑥】じぶんが映画好きだからか、ついフォト・ペインティングに気を取られるけど、リヒターの創作活動は他にもたくさんのシリーズが展開されてて、どの実験もキッレキレ。なんだか独りで絵画の歴史と未来を背負ってる風ね。思わず図書館で2005年に日本で開催された回顧展の図録を借りてお勉強した。研究者が多すぎてスゴイ本になってますが…💦(※写真家の畠山直哉氏の文章がすごくイイ!)

【本丸 ①】さて前置きがやたら長くなりましたがようよう本丸へ。ひとりの作家の全貌を知るには、制作年に沿ったレイアウトの回顧展はありがたいですね。あと、実物じゃないと到底イメージが及ばないシリーズがあるので、ブラボ~美術館♫です。例えばキャンバスを灰色の絵具で塗りこむグレイ・ペインティングのシリーズ<グレイ(CR401)>('76)。緊張するわー、こんな均質灰色に塗れませんから~💦

リヒターは作品にガラスや鏡をよく用いてて、反射によって展示する場の情報が絵の表面に写り込み、それも含めて作品として成立させてるの。次の<鏡、血のような赤(CR736-4)>('91)は、赤い顔料を吹き付けただけのガラス。日常空間に設置されてたら一顧だにしないだろうけど、美術館だと足が止まり…もしかして騙されてる?(笑)

なんなんだろうね…リヒター作品に引き寄せられる理由って。個人的には風景画のシリーズがお気に入りで、今回一番胸をうたれた1枚も62✕57cmの小ぶりの油彩風景画<ユースト(スケッチ)>(2004)。おそらく単純に作品を窓だと思って眺めてて、じぶんにしっくりくる景色の前で、足を止めてしまうってことなのかな。

1980年代後半から作り始めたオイル・オン・フォト。写真に絵具を塗りたくったシリーズです。面白いよね~。写真のレイヤーの前に抽象画のレイヤーを重ね描き、ありえないくらい見事にハモってる。かなり大胆な色使いで絵具を盛ってるのに、仕上がりは軽やかかつシックで驚くよ。真似のできない手練れな窓を眺めて超興奮★

一方2010年から制作を始めたアラジンというシリーズは、さながらウインドウショッピング気分を盛り立てる小窓のよう(笑)。何色かの塗料を板の上に載せて➡かき混ぜ➡上からガラス板を載せて圧かけて…作家の意志と偶然が半分半分の実験作品。ベテラン保母のマブダチRがポツリひと言…「園児にやらせてみたいな」だって🎨

そして最後はアブストラクト・ペインティングのシリーズから<3月(CR807)>('94)。へらみたいな道具で絵具をのばし、何層にも重ねて描き上げるこのシリーズは、一見ジャガード編みのような構成にも見えるけど、織りと違い、法則性を裏切り続けるところにポイントあり。使う道具のアナログ加減が偶然性を生み出してて、ここにこそリヒター絵画の狙いがあるのかな

わたしが美術作品を眺めてていつも考えるのは、「どこで手を止めて終わりにするんだろう…」問題なの。特にリヒターのような抽象度が高くて偶然性を取り込んだ作品の場合、手を止めるタイミングを見極めるのが一番難しそうな気がする。やっぱ頭の中にたどり着くべき風景を捉えて描き進めているのかな…。制作現場を見てると、迷いがないんだよね。静かな格闘技の印象さえある。ただリヒターの作品ってユーモアが一切ないからさー、肩がこっちゃって(笑)。


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うーん、わたしにとってリヒター展は、夢中になって見れば見るほど半信半疑になる世界だった(笑)。いろいろな美術評論にも目を通してみたけど、わたしの読解力ですっと飲み込めるものはなく、未だ霞がかかったままよ。そう、確かなことは1点だけ!ドイツのドレスデン出身の彼が1932年生まれの90歳で、なんと我が母親と同じ年だという事実ですよ。いやー、母と同じ時代を生きているんだとわかった途端、現実の人間なんだと急速に身近になったわ(爆)。〆は20代前半のふたりの写真で!

そうそう、下世話だけど、60歳過ぎて3人目のヨメとの間に息子と娘が生まれてる事実に顎が外れそうになった!リヒターは美術界のクリント・イーストウッドか?ってことは、まだまだオレサマ続けるだろうね😊

ゲルハルト・リヒター展 2023年1月29日まで豊田市美術館で開催中

PS 次回は11/13更新です

勝手にシネマ『みんなのヴァカンス』('20)

なんて心地よい映画なんだろう!
ギョーム・ブラック監督作品『みんなのヴァカンス』は多幸感にあふれ、どこにもケチのつけようがない仕上がり。心から感心した。ゴダールを哀悼するシネフィルにも、トップガン・マーベリックのリピーター観客にも、自信を持っておススメできる映画なのだ。何ならアナ雪好きに声をかけてみるのもアリだろう。全方位に対応可能とは…スゴくないか?

ところが見終わってしばらく寝かせ、映画評に書こうと脳内で振り返ってみたら、ハタと困った、いったいどこがよかったんだっけ?と(笑)。「この場面に酔った!」「あのショットがただならない!」などと、勢い込んで語りたくなる要素がなぜだかすぐに思いつかない…もしかしてバランス良すぎ?その一方で、すぐにでも見返したいほど、未だ映画の余韻に浸ってもいる。トータルで惚れたということなのか…。書きながら整理してみたいので、しばしお付き合いください

まず、「乗り込め」という意味の原題「À l'abordage」を、『みんなのヴァカンス』という日本語タイトルにして正解。不思議なことに我々は、長期有休休暇への憧れからか、実際のヴァカンスについて何の経験もないのにヴァカンスと耳にしただけで、夏の甘美な解放感イメージに速攻で同機する。タイトル一発で、ちょっとアバンチュール寄りのご陽気モードにスイッチオンしてしまえるのだ。

そして、あなたのでもわたしのでもなく、“みんなの”と風呂敷を広げている点も座布団一枚だ。 “みんな”には我々観客も含まれている。そのうえ映画は、ロードムービー仕立てにすることで観客を非日常空間に招き入れ、登場人物たちと共に解き放つ仕立てなのである。なるほど、もはやみんなで乗り込むしかない作品らしい(笑)。

夏の夕暮れ。どこからか聴こえてくる音楽に酔いしれながら、独り鼻歌交じりにセーヌ川のほとりを漂い歩く黒人青年フェリックス。しばらくすると赤いタンクトップ姿の美女アルマと出会い、一緒に踊っているうち、なんだかいいムードに…。が、そう見えた矢先、いともあっさりと翌朝シーンへ切り替わり、アルマは慌ててヴァカンスへ旅立ってしまうではないか。おいおい、寸止めかよ~💦

そこで甘美な一夜を忘れられないフェリックスは、シンデレラにはナイショでサプライズ再会を画策しようと動く。宿代わりのテントを無料調達したと思ったら、親友のシェリを強引に誘い出し、相乗りアプリで知り合った世間知らずの青年エドゥアールの車にちゃっかり乗り込み、彼女を追い駆けて南仏の田舎町ディーへ旅立つのだ。はっや!恐るべし恋の情熱!

しかもこの間に事前情報として、野郎3人の個々の社会的背景やキャラ設定が超手際よくかつカジュアルに提示されるので、観客側が受け取る道づれ感はハンパない。特に車中のスケッチは、目的は一緒でも偶然出来上がったチーム編成ゆえ、不協和音も込みのLIVE中継になってて可笑しいのなんの!奴らへの親しみを募らせつつ我々は、4人目のヴァカンス・メンバーとしてすでに車中に居合わせているのだ。

やがて車窓から、緑濃い田舎町の景色や川遊びに興じる人々の賑わいが見えてくると、足並みが揃わなかった凹凸トリオ+我々全員のホホは自然と緩み、テンション上昇~♬未知の土地から薫る空気や、流れている時間の違いに全身で反応し、生きる歓びを再確認する瞬間がここには描かれている。旅が、休暇が始まる前の、あの至福の瞬間が! 

ヴァカンスを始終引っ張るキーマンとなるのは、上昇志向があり、自分本位で場を乱しがちなフェリックスだ。果たしてシンデレラに接見して靴を差し出せるか。未だ母親の監視下に置かれているエドゥアールは、裕福な家のお坊ちゃまくん。世知に疎くドン臭いが、手垢がついていない分、ヴァカンスでの伸びしろは大きい。そんな水と油の2人の仲を取りもつのが、ホスピタリティの異様に高いシェリフ。 “邪魔にならない男”の役割からどう飛躍するかが今後の課題だ

とはいえ、目の覚めるようなリッチな体験や、トンデモ事件は一切出てこない。テントで寝起きし、サイクリングに燃え、水辺ではしゃぎ、アイスクリームを舐めながら散歩し、ハッパにダンスにカラオケで盛り上がる若者たちの夏の日々である。

例えば旅先で偶然遭遇した若者たちの間で交わされる会話の中身は、人種や社会階層の違いから進路や支持政党に至るまで多岐にわたり、かつ恋バナと等価に扱って成熟度の違いを見せつけるが、めんどくさい話になる前でさらっとフェイドアウト。何かと引っ張り過ぎないのだ。また自然光撮影や編集、フランス国旗を意識した色彩設計もカンペキなのに気負いはゼロで、なぜここまで間がもってしまうのか…本当に不思議

実は本作は、フランス国立高等演劇学校の学生とのワークショップを元に制作された作品で、メインの3人をはじめ登場人物のほとんどが、映画出演経験のない学生とのこと。何が素晴らしいって、彼らの手つかずの輝きをそのマンマ真空パックし、映画に活かし切っている点だ。演技の上手い下手問題というより、役柄と素の本人との狭間に生じる揺らぎみたいなものに耳を澄ませ、その不安定さを映画に撮り込むことによって、劇映画らしさから巧妙にすり抜け続けている

その一方で映画のフォーマットには、恋愛、青春、冒険、コメディ、アクション、サスペンスetc…と、控えめながらあらゆるジャンル映画のエッセンスを散りばめ、劇映画らしく構成していて、なかなかの手練れなのだ。アクの強いフェリックスを早々と撃沈させ、映画のエネルギーをニューカマーたちに分散し、勝ち組と負け組の役回りを絶えず塗り替えるあたりなど、非常に上手い。

そもそも監督は、ハレよりケのスケッチに対する臭覚が鋭敏な作家である。ヴァカンスといえども、一人一人が備え持つ習慣化された日常の流儀はついて回るわけで、本作でも若者たちのケの時間に接近して行く。それも、どうだっていいレベルの事柄をきっかけにすれ違いを生じさせ、モメごとを勃発させるシーンのなんと多いことか!ハッキリ言って、「みんなのモメごと」とタイトルを変えてもいいくらい絶えずモメているのである(笑)。

冒頭、介護訪問先の老婆に、「リスクは犯すべきよ!」と背中を押されて急遽始まったフェリックスのシンデレラ探しが、あれよあれよという間にみんなのヴァカンスへ拡大展開した。振返ってみてわかった。そう、「モメ」こそが多幸感につながるアクションだったのだと!他者は大いなるストレスだが、他者の存在で人は変化し、世界が開かれる。もつれたときは、謝罪とハグで折り合える道だって見つかるしね~♬

劇映画らしさと、劇映画らしからぬ瞬間を共振させながら、仕上がった『みんなのヴァカンス』。スクリーンを吹き抜ける風を彼らと共に感じた至福の100分が忘れ難く、思わず2回、劇場へ乗り込んだよ、わぉー💦


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『みんなのヴァカンス』

2020年/100分/フランス

監督/脚本   ギョーム・ブラック
脚本    カトリーヌ・パイエ
撮影    アラン・ギシャウア                       
出演    エリック・ナンチュアング サリフ・シセ エドゥアール・シュルピス

PS 次回は10/29に更新します