あたしの“かっけ~!” レポート2020📄

前回に引き続き、令和に入ってから「この人、“かっけ~!”」と思った人を並べる企画の番外編、僭越ながらちんぴら自身の回答でございます(汗)。いやね、そもそもこの企画自体を思いついたのは、元旦に放送されたEテレの特番が発端なの📺それが『2000年を生きる~塩野七生と高校生の対話』。塩野さんに届いた高校生からの手紙をきっかけに、母校・学習院の生徒たちに向けて行われた特別授業映像を見て、正月早々「かっけ~!」を連発することになっちゃったってわけ(再放送もチェック!)。

 

塩野七生の気風の良さが、かっけ~!

f:id:chinpira415:20200313131451p:plain開始早々塩野さんは、高校生にじぶんの将来などわからなくて当たり前だと口にする。そして「将来役に立つ唯一のことは“免疫をつくること”」だと一席をぶつの。まず山に登り、そこで壁にぶつかったらじぶんで考えて挫折に慣れ複眼的な目を持ち教養を身につけ、免疫をつくれ―と。なんだか昨今の非常事態にも通じる話に聞こえてしまうが、“免疫”いう例えには、甘くも辛くもなく、すごくリアリティがあったんだよね

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 あと、久しぶりに耳にした「みっともないことはしない」という一言にもハッとさせられた!子供の頃のお説教で最もウザかったフレーズ(汗)。だけど、塩野さんが説く“世の中の規範”は、他人様の目を恐れて従うものというより、じぶんの尊厳をじぶんで守るために拵える道筋のように思えて、この年になってようやく腑に落ちたわ👍


塩野七生「最後の歴史長編」を語る

高校生を前にしてもけして子ども扱いせず、常に「わたくし」と「あなたがた」の対話の姿勢で座していた塩野さん。正直言って今まで、雑誌『プレジデント』を読んでそうなオヤジたちに、リーダー像を指南するイメージで眺めてマシタ(汗)。もっとシンプルに気風の良い方なのよ~そのうえめちゃくちゃ洒落オツで、かっけ~のなんの~。無造作に下げてたボアのBAG、あたしも欲しいよ~♪すいませ~ん、みっともなくて💦

 

大竹伸朗の純情混沌ぶりが、かっけ~!

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東京都現代美術館2006年に開催された大竹伸朗『全景 1955-2006』展は、武者震いしながら眺めたな…。なんと作品総数2000点だよ~(汗)。しかも、全作品、テンションMAXでさー、注ぎ込まれた膨大なエネルギーが地層になってて、会場から地響きが聞こえてきそうだったわ👂特に30年に渡って制作され続けた「スクラップ・ブック」全64冊が並ぶコーナーには、心拍数が上がったあ~。当時の動画を見て見て👀


art Lover 芸術愛好家

実はあたしもスクラップブック作りが好きで、長年作り続けてますが(現在も進行中)大竹作品は混沌の極めっぷりがハンパなくて、じぶんのちっこさを思い知らされることばかり(汗)。ここまで狂えるのは、彼の根っこが澄み切ってるからなんだろうな。そんな大竹氏の近影を、つい最近都築響一氏の『スナック芸術丸』偶然見かけたの。令和になろうがどこ吹く風~♪いつだって独り“大竹時代”を爆走してて、やっぱこの人かっけ~わ。時折りのぞく純情ぶりにもホホが緩む~😊(長編です。お時間あるときにぜひ)


2019.4.1

あたし、大竹氏の発言のすべてにグッとくるの200%理解できちゃう(笑)。次の動画なんて、何度見ても「あー、同じ星の住人だなあ~👽と感動すら覚えちゃって…。「画材屋で買った紙には描く気がしない。拾った紙じゃないと燃えない」って…本人にはいたって素直な一言でしょうが、笑い過ぎて皺が増えマシタ。あ~、返す返すも去年の『ビル景展』を見逃したのは一生の後悔です(クスン)。


あの人に会いたい! 第166回 大竹 伸朗(Shinro Ohtake)氏/ アーティスト

 

風を捕まえる岡﨑乾二郎が、かっけ~!

f:id:chinpira415:20200320132049j:plain岡﨑乾二郎氏の名を知ったのはいつだったか…。おっきなカンヴァスに、ぺたぺたと様々な色が塗り盛られていて、しかも2枚組色の組合せが放つ多幸感につられつい、右見て左見てを繰り返してしまい自動的に作品を前にする時間が長くなり1粒で複数回美味しいグリコアーモンドチョコ体験を堪能。その後、あちこちの美術館の常設展でこのシリーズを目撃し、岡崎絵画の体感はさらに増幅して行きマシタ😊

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はたまた、5~6年前だったか、絵描きのマブダチSに岡﨑氏の美術批評の仕事を教えてもらい読んでみたら、これがトーシローのあたしの視界さえグッと押し広げる柔軟な知性に満ち溢れていて、スンゲー驚いちゃったのよ…岡乾、いったい何者?と。そんなわけで、今回豊田市美術館で開催された個展『視覚のカイソウ』には飛んで行きマシタ🐤岡乾のおっそろしく広域な活動ぶりに腰を抜かし、今では、朝食でロースハムのせトーストを食べるたび、『おかちまちシリーズ』を連想してしまうちんぴらです(汗)。

f:id:chinpira415:20200318214932p:plainそれにしても…なんて粋な人なのよ~。大袈裟でなく、風を捕まえて作品に織り上げているみたいでかっけ~!そして興味深いのは、前出の大竹氏と岡﨑氏が同じ1955年生まれの東京出身だってこと。作品の着地は正反対に見えるけど、水面下に張り巡らされた複雑な回路や、湛えられた熱量は一緒で、あたしには美術界の双子―『悪童日記に思えるの。江戸の文化を遺伝子レベルで体現してる2人は、生涯にわたり創造者を貫くことは間違いナシね

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ひとり遊び王国の姫、SAKUちゃんかっけ~!

マブダチYちゃんのひとり娘・SAKUちゃんは、あたしの創作のライバル 突然の一斉休校タイムに何して過ごしてるかな…と様子伺いしたら、さーすが、我がライバルは虎視眈々と腕を磨いておりました!見よ、この晴れ姿を―👗

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SAKUちゃんは、Eテレで放送されていたBBCの裁縫バトル番組ソーイングビー」に夢中で、何と新聞紙を使い、見よう見まねでドレス作りに燃えてんだって😊本人着用のこちらの一着、注目ポイントは裾の重なり部分と、中に綿(新聞)を入れてふんわりさせた大胆なリボン飾りとか。ポージングもバッチリだ、やるな~👍

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こちらはアトリエで作業中のSAKUちゃん👩 すぐに試着ができるようパンツとシャツだけで真剣勝負。まさにコレクション直前のデザイナーの横顔ね。椅子の上にゴミ箱を置いてBODYに見立て(涙)、本気度MAXオートクチュールです💎なるほど、番組に触発されてボリュームの出し方を研究してたのね。そして最新作はギャザーをたっぷりあしらったベアトップドレスじゃないの~、かっけ~!立体把握センスにも脱帽だわ👒

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マズイ、SAKUちゃんが着実に腕をあげてきた…ライバルに差をつけられてしまったわ(汗)。そう、ひとり遊び好きは自由時間が天国♥ 学校がお休みの方が何かと多忙なんだよね(笑)。

 

イッキに読了。木内昇『光炎の人』が、かっけ~!

では、ライバルSAKUちゃんがこ~んなにハジけていた間、ちんぴらは何をしていたかというと…。世の中が非常事態シフトになりそうだったので、図書館から読み逃していた長編小説『光炎の人 (上・下)』を借りてきて、ひたすら読書に耽ってマシタ~

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日露戦争の開戦前夜、徳島の山奥のド貧乏な煙草草農家の三男に生まれた主人公の音三郎は、12歳で刻み煙草工場で下働きしながら、労働効率を目覚ましく上げる機械の仕組みに魅せられ、やがて大阪へ転職。電気技術の進歩が人々の暮らしを豊かにすると信じ、独学で無線機の研究にまで乗り出すが、そのウブな探求心はいつしか軍部と結びつき、満州国の増強戦略に加担して行くことに―。はい、2016年、木内昇東日本大震災原発事故をきっかけに書き上げた堂々たる傑作です!

f:id:chinpira415:20200325183438j:plainざっくり言うと、小学校もロクに出ていない音三郎が、コンプレックスをバネに理想に燃えて突き進むド根性話の趣きで語られのが上巻。一方、下巻の音三郎は、立身出世の軌道に乗り始めて実学を忘れ、あの根深いコンプレックスで虚構へ向けて暴走を始めます…。きめ細やかな焦燥感演出に鼻血が出そうになりました。そして、小説の大半は音三郎の五感を通じて我々に語り掛ける筆致ですが、最後の最後に思いもかけない人物の目を通し、音三郎が客体となって幕を閉じるんです…まあこのくだりのかっけーこと!

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他にも『茗荷谷の猫』『漂砂のうたう』『笑い三年、泣き三月。』…など、木内作品は滋味深いです。彼女の作品世界には「渡世」という言葉が似つかわしい人々が登場し、懸命に生きながらも、風の赴くまま漂い流れて行く印象が残ります。功成り名遂げる人生とは無縁の人々の、ささやかな痕跡に思いを馳せたくなるような…。映像の直接性とは異なる、文字を追い駆けることで立ち上がる情景に、ひとしきり魅させられてしまうのです。さて、感染症との共存の道のりは長期戦になる模様…ぜひ本を傍らに!

おまけ:台湾のデジタル大臣、気になる~!

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政治家であり天才プログラマーって…なんだかわかんないけどワクワクしちゃう♪ 台湾のデジタル大臣・唐鳳(オードリー・タン)の発言には、柔らかな未来が説かれていて、懐疑派のちんぴらも思わず身を乗り出してしまいマシタ~😊母性と父性を併せ持ったリーダー、いま最も気になる人でございます(ぺこり)。

toyokeizai.net

chinpira415.hatenablog.com

 

 PS 次回は4/13に更新します 

 

この人“かっけ~!” レポート2020📄

見えない不安要因が蔓延する中(汗)、みなさまお変わりございませんか…。さあ、リラックスタイムにピッタリの、マブダチたちへの無茶ぶりアンケートを始めまーす😊今回は、令和に入ってから「この人、“かっけ~!”」と思った人を教えて!と投げてみました。そう、“かっけ~!”人が見つかったってことは、じぶんの脳内で化学反応が起きた証。こちらの目に見えないHAPPY菌人類存続のためにも不可欠です👍

 

キラキラ海外スター★

【化学反応1】マブダチYマハーシャラ・アリ

f:id:chinpira415:20181220104828j:plain私のかっけ~👀が現れました…マハーシャラ・アリです!遅ればせながらwowowで見た 『グリーンブック』での、彼の繊細な演技、仕草、笑み、身のこなし😍…すべてパーフェクト💯です。マスタード色のセーターと同系のジャケット が似合うのは彼しかいないでしょう!」 Yちゃんの美の基準を長年定点観測してきたちんぴらから見ても、これは納得。特に立ち居振る舞いの美しさはズバリYちゃん好みだわ。次作は、着物着せて茶道の家元役なんてどう?『グリーンティーブック』ってか?(笑)

 

【化学反応2】マブダチK海外ドラマの女優たち

f:id:chinpira415:20200301142628j:plainNetflixのおかげでどっぷりハマってる海外ドラマ『グッド・ワイフ』と、日曜夜のNHK『グッド・ファイト』。かっけ~!のはドラマに出てくる弁護士の女達。ダイアン、ルッカ(6話のピンクのリボンがすっごくキュートだったぁ!)、エリズベス、あと調査員のカリンダ。難題の糸口を見つけて紐解く姿に痺れるぅ」 Kは夫婦でハマっていて、目下家庭円満の一助になっている模様(笑)。ちんぴらもようやく『ファイト』を見始めたが…展開もセリフも速すぎてぜんぜんついて行けません😢訴訟、多すぎじゃね?

 

【化学反応3】マブダチAくんマーロン・ブランド

f:id:chinpira415:20200301144648j:plain年末に『ゴッドファーザー』の1と2を続けて見なおしたんだけどさー、パパのファミリーを護る覚悟と慈悲深さが圧倒的にかっけ~んだよ。この歳になって2本見比べると、後継ぎのマイケルの小物ぶりが👀に余っちゃって…。目指すはドン・コルレオーネだな」 ヨメと息子が実家へ帰省中のゴールデンタイムに、ひとり妄想に酔いしれる50代オヤジ。目指さなくていいですから~、3人家族のパパで十分ですから~(爆)。

 

アイドル追っ駆け★

【化学反応4】マブダチYちゃん横浜流星

横浜流星(本名なんだよ!)…最初、横浜で観測できた流星か何かの検索ワードだと思っていた私。なんと誕生日が一緒という嬉しい偶然も(今までそのまんま東ぐらいしかいなかった)性格の悪い人しか来ないと言われているコミュニティサイト【ガルちゃん】で貼られていた画像を見て、ほう…かっこいいねと気付けば検索をしてまして…(汗)

f:id:chinpira415:20200301152608j:plainサーフィン&こんなチャラいポーズでもなぜかチャラく見えない…不思議。背景が曇り空で若干しけっているからなのか…。」「顔面も美しいけど、中学生の時に極真空手の世界大会で優勝の経験があるようで、最近“武道”推しの私に刺さりまくり…。その昔、ヨン様ヨン様〜言うとったおばさま達、氷川くんを応援していた母の気持ちが、私もわかる歳になったんだなぁ…。ただただ横浜流星を愛でるトピックスを暇さえあれば覗いている日々です」 40代美人ママの告解にア~メンこの流行り病は問題なし👍

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地獄を見た方々★

【化学反応5】マブダチKちゃん塩沼亮潤大阿闍梨

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2、3年前に偶然テレビで見て知った塩沼亮潤(しおぬま りょうじゅん)大阿闍梨(だいあじゃり)です。この方の何がすごいって、9年(1991-1999年)かけて大峯千日回峰行を満行し、その翌年に四無行を満行。更に2006年には八千枚大護摩供も満行した超人なんです。もはや仙人か?当然ながらお話も上手。【一に勤行、二に掃除、三に追従、四に阿呆】の教えの話とか、話しだしたらキリがない。販促Tシャツを見た時には、多少『ん?』って思いましたが…そこは御愛嬌で。」 いや、このTシャツこそ買いでしょう~、俗臭あってこその大阿闍梨💰

 

【化学反応6】マブダチF森山大道

f:id:chinpira415:20200301165145j:plainBSで再放送された『その路地を右へ~森山大道・東京を撮る~(2009年)』を見て、ザワザワした。写真家の森山氏が口にしていた、“記録する”と“野良犬の目線で”という感覚をカッケ〜!と思いました。膨大なショットの積み重ねがあるからこそ出る言葉で、◯◯を表現するとか、メッセージをとかではなく、見続ける事こそ今を感じるんだなあと教えられたの。その後、親の介護で実家へ帰省するたび、写真を撮るようになった…大道サンキュー!」 しかも森山さんは80過ぎても色っぽい方地獄を見た男はつぇー

【化学反応7】マブダチIくんボブ・ディラン

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最初は、香港の民主化リーダー黄之鋒(ウォン・ジーフン)&周庭(アグネス・チョウ)
を考えていたけど、最近『追憶のハイウエイ61』を聴き返したら、いきなりボブ・ディランかっけ〜!に―。」 中学1~2年のとき、兄の部屋からよく聴こえてきてたなあ。でも未だにディランの良さが、イマイチピンとこないちんぴらです(汗)。それにしても、若かりし頃のこのお顔…横浜流星入ってないか?(爆)

 

【化学反応8】マブダチKK雅子皇后

f:id:chinpira415:20200301224457j:plain私のかっけ〜!は、皇后雅子(あえての呼び捨て)。令和に入り、突き抜けてもいい地位を得て、外交官時代のキレと(年齢と経験とによる)人としての深みが、立居振る舞いから湧き立っている感じがします。もはや神々しい💎」 56歳のお誕生日の艶姿、ホントおきれいよね~。奇跡の50歳ジェニ・ロペより格上か?

スポ根ぴかぴか

【化学反応9】マブダチM氏石川佳純

f:id:chinpira415:20200301232527j:plainそりゃあもちろん、石川カスミンでしょう! 全日本は決勝で若者の調子の良さに負けたとはいえ、あの精神力とストイックさは令和になってもかっけ〜!♥」 そう?現役時代の福原愛の方が凄みが上では?と漏らしたら…速攻「重圧で泣きそうになったときの表情がぜんぜん違うじゃないっすか!」とお怒りに(汗)。おーコワ💦くわばら、くわばら。ちなみにちんぴらも小学生時代は卓球少女🏓温泉卓球させたら今も現役だー!

 

【化学反応10】マブダチRドミニク・ティー

f:id:chinpira415:20200201042557j:plain私のかっけ~!は、テニスプレーヤーのドミニク・ティームです❤️ いまメロメロ~、大好きだったトムハが霞んでます(トムハ、ごめんよ~)2018年から気になっていたオーストリア選手で、1月に全豪オープンへ行き、間近で見て、サインももらって、大大好きになりました!かっけ~pointは“片手打ちのバックハンド”。球を放った後の、腕の軌道がキレイ❤️ フェデラー 並みの美しいフォームと破壊力のあるショットが、ものすごーく、かっけ~!んです。ショットを打つたびに放たれる、もれる声もセクスィ~

f:id:chinpira415:20200201043324j:plain今回初めて全豪オープンへ行き、スポーツ選手は、会いたい&近くで見たいと思って行動すれば“叶う‼︎”ということが分かり、これからはスポーツ選手に的をしぼっていこー!って思っちゃいました^^;。だって、トムハは恋い焦がれても、ナマで見ることは、ほぼ不可能。歌手はライブ会場の席次第だし…。次、狙ってるのは、ソフトバンクの柳田❤️」 へっ?柳田って…おいおい、もう次もお決まりですか?…愛は~かげろう~♪ つかのま~の命~♫(ふるすぎてついてこれるかな~?)


雅夢/愛はかげろう

 

最後は意表を突くヨメからの投稿編で~す♫

【化学反応11】マブダチK男ラジコン愛のオレ

f:id:chinpira415:20200224202129j:plain私のダンナK男のかっけ~!は、自分で作ったラジコンのスバルBRZトヨタ・スポーツ800(通称ヨタハチ)だそうです。まだ未完成だそうですが、ここ数ヶ月バラしたり組み立てたり、押さえてサスペンション見たりしてイジってます。」 K男のラジコン作りは、ちんぴらもしょっちゅう目にしているが、仕上がりを何度も何度も確認してる横顔には「これ作ったオレ、かっけ~!」オーラが全開なのよ(爆)。日本一わかりやすい中2病。ほおっておいてくれるヨメでよかったね~😊


TOYOTA SPORTS 800 GR CONCEPT [SHORT Ver.]

 

【化学反応12】マブダチM私の夫 Y

手前味噌ですが…私のかっけ~!は夫のYです。元々スケボー&筋トレ好きな“THE男子”な人だったのに、6年前に娘が産まれてから変化が―。娘の長い髪を綺麗に編み込みたい、とYou Tubeを見て独学で習得したり、幼稚園のスモックの裾にレース生地を縫ったり、不器用な母に代わり奮闘しています。

f:id:chinpira415:20200307123335j:plain最近は幼稚園の先生からも「今日はパパに髪の毛結んでもらったでしょ?」と聞かれるらしく、私との出来栄えの差は歴然としている模様。さらには、ファントミラージュ (女の子向け番組)のインスタをフォローし始めて、情報収集。娘に一生懸命になった結果、40才過ぎて女子力👩が上がってきた我が夫です。

f:id:chinpira415:20200307122630j:plainすんげ~Yちゃん!進化がハンパない!仕事が丁寧で器用な奴だとは思っていたが…目の付け所もナイス👍もはやイクメンなんていう持ち上げ方なぞ不要なところがかっけ~!

 

PS さて化学反応12編、いかがでしたでしょうか。みんなの化学反応がおもろ過ぎたので、ちんぴらの「かっけ~!」は次回3/28更新号に先送りします、期待しないでね~(笑)。

続・おみや🎁げ~★

相変わらず、食い物の差し入れを、めっちゃいただいてるちんぴらです😊 最近のマイ・ブームだの、旅行の土産だの、目新しかったからだの…と、マブダチたちが届けてくれるのよ~(涙)。素直にうれしい~♪ あざ~す!―というわけで、『おみや🎁げ~★』特集、2年ぶりにお届けしま~す✌

 

甘いもの、入りましたあ~★

▶お歳暮に、マブダチAくんから届いた『銀座 鈴屋』甘納豆の詰め合わせ。マメ好きなちんぴらは、蓋を開けた瞬間、絶叫しましたよ~。見た目もお味も、たっ、たっ、たまら~ん。右回りに一周、左回りに一周…やばい…止まらない…特にうぐいす豆

f:id:chinpira415:20200211201737j:plain▶豆つながりで…お次は『まめや 金澤萬久』の型ぬきバウムクーヘン「パンダバウム」入りました~👍可愛いだけじゃない!寄木細工風萌え断、優しい甘さでうまーい♪

f:id:chinpira415:20200211203834j:plain▶続きまして、香ばしく炒った黒豆が贅沢な丹波園 きな個粉黒大豆』に、地元両口屋『千なり 栗あん』。季節限定商品らしいけど…やっぱちんぴらは紅あん派(笑)。

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▶元上司のH氏が持参してくれたありあけ『横濱ハーバー ダブルマロン』。横浜じゃスタンダードなお菓子らしいね、ちんぴらは初めて食べたあ~。しっとり薄皮+栗あんの、和洋折衷の落ち着いた味★ 柳原良平のイラストも泣けるぅ~。

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 あられ系、入りましたあ~★

▶渋谷で超ハードに働いてるマブダチTが『をかし 楽市』小粒あられをドッサリ運んでくれた~。昔懐かしいあられも、米袋パッケージにスタンプでデコればいきなり“いま”な顔に変身👗いかんせん小粒すぎて、袋ごと口に流し込んでイッキ喰いで~す😊

f:id:chinpira415:20200211220405j:plain▶醤油味のあられと落花生をガッツリ水飴で固めた熊本の手作りせんべい『肥後太鼓』。ワイルドな見た目通り、1枚食べたら、あられ1袋を平らげるくらいの満腹感あり!かりんとうも変わり味がたくさん…。マブダチYKちゃんは、甘い系と辛い系を交互に食べられるようセットで持参してくれマシタ(笑)。

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▶東京在住のO夫婦の差し入れは、飛騨で百年続く老舗・井之廣製菓舗『ちょこっとえごま入り 味噌煎餅』。はい、生まれてこの方、食べたことがない美味でしたあ~。チョコとえごまがぎっしり盛られた味噌煎餅、めちゃざんしーんエッジ立ちまくりよ。

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珍味、入りましたあ~★

▶正直言うと、甘いものより塩っ辛いものがさらに好きなちんぴらです。甘いものは止められるけど、塩っ辛いものは止まりません。できれば封を開け、香りが舞い上がって、鼻の先にまとわりついてるうちに食べ切りたい!自制心との闘いです(汗)。

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▶そんなガキの頃からするめ系好きのあたしの体質を、しかと見抜いているのがマブダチYちゃん。定期的に贈ってくれる『やわらか ちぎりいか』で骨抜きにされてます💀

f:id:chinpira415:20200215110800j:plain▶ビールがお茶代わりのマブダチKKも、必ず目新しい珍味系差し入れを引っ提げて登場!ジャケ買い”センスもフルに発揮の心憎い呑み助です(笑)。

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調味料&たれ系、入りましたあ~★

▶基本、朝昼晩と自炊しているちんぴらに、調味料&たれ系差し入れは即戦力!ハワイの黒粒塩、福岡の『またいちの塩』『アコメヤの出汁』モチベーションUPですぅ~

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調味料がセットで届いたことも♬ 高級なお酢がどんなにウマイか…開眼しました👀

f:id:chinpira415:20200215114734j:plain▶お次はレトルト編。スパイシーなものに絶えずエッジを立ててるマブダチK男の常備食、銀座中村屋『辛さ、ほとばしる麻婆豆腐』。うま味のある辛さで、クセになる味。コスパも◎ですね~。そしていきなりですが、長野県の老舗スーパーTURUYA(ツルヤ)軽井沢店って知ってる?365日エレガント&お笑いママMから、そこのオリジナル商品のビーフハヤシをもらったんだけど…恐るべきクオリティ、ノックダウンです👊

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ご当地発、入りましたあ~★

▶そう、あたしが知らないだけで、日本の食文化はご当地発信にシフトしてて、ある意味食の戦国時代に突入してるみたい…。のんきに美味しくいただくばかりで恐縮です。

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▶高知に滋賀に…美味しい記憶は、細胞に刻まれますね😊

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主食も、入りましたあ~★

▶そして自炊生活者に欠かせないのが主食のお米。ふるさと納税の返礼品を毎年送り届けてくれる孝行息子がいたり、魚沼産コシヒカリ5kgを背負って遊びに来てくれたオッサンがいたり、日本中の上等米を詰め合わせにしてくれたもてなし女王も!感謝感激😢

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▶米だけじゃございません。サッポロ一番「塩ラーメン」「しょう油ラーメン」「みそラーメン」の定番セットが箱入りで届いたことも♫  Kちゃん、おもろすぎるわ~

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サプライズ、入りましたあ~★

▶そうそう、おもしろネタつながりで行くと、こけし好きなちんぴらのために、こけしこけしパッケージの即席みそ汁という変わりダネも入りましたあ~

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▶はたまた、いつも自家製野菜を届けてくれるマブダチYちゃんからの荷物の中に、二股のミニ大根を発見👀したときは、リボンとおっぱいをつけて“もちもち”色白入浴美人に変身させてみた。え~湯加減どす

f:id:chinpira415:20200215173642j:plain▶そしてある寒い夜のこと。「いま、マンションの下にいるから降りてきて!」とTELが入り、なんだなんだと出向いたら、マブダチM夫婦の車のトランクからこんなサプライズが…オーマイガー!日本昔話も真っ青な密漁夫婦(ウソ)の差し入れは、なんとゆでたて蟹くん🦀ひとりでまるっと一匹超贅沢★★★背中丸めてほじほじしましたあ~

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▶釣り好きの兄から、釣ったばかりのカワハギが届いたこともありマシタ。けっこう立派🐡生姜とネギでサっと煮付けて、滋味深いひとりメシのできあがり🍚

f:id:chinpira415:20200215175047j:plain▶あとねー、小腹がすいた夕暮れどきに、あの伝説のもてなし女王Tが、できたてのコンパル『エビカツサンドをこそっーと届けてくれたときは、脳天クラクラ~♬名古屋人ならみんなクラクラ~♬ 芳醇なこのキャベツを見よ👀

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ベストサプライズ賞★

▶さて最後に…ツッコミどころ満載の観光地土産を!飛騨高山・まるでん池田屋『飛騨街道 旅がらすです。ようは、中にあんこが入った最中なのですが、この造形美、和菓子の領域をかるく超えてます(汗)。あのフィギュア王国、円谷プロ海洋堂に匹敵するほどの独創性に唸りマシタ。キメ手は紙製合羽とおリボンにあり👍(ちなみにお味は…フツーです(-_-;))

f:id:chinpira415:20200215181658j:plain ―ということで、食い物みやげの数々に感謝してもし切れませーん。食い終わった後に、「あっ、写真撮り忘れた!」なんてことも多々あり、すべてを紹介できないのがザンネンすぎます(汗)。いつまでもあると思うな親とマブダチ。みなさま、ちんぴらからの返礼を気長に待っててね(ぺこり)

PS 次回は3/12に更新します

 

勝手にシネマ評/『つつんで、ひらいて』('19)

やるなあ、広瀬奈々子初めてのドキュメンタリー作品の被写体に、超手強そうなお相手を選ぶなんて!まだお若いのに大したもんだ👍

f:id:chinpira415:20200208092137j:plain広瀬監督が3年に渡り密着したのは、1943年生まれの装幀家菊地信義。わたしも、お名前だけはウッスラ知ってはいたものの、本を買うときに、装幀家を意識したことなどありませんからね(汗)。逆に本作を見て初めて、我が本棚にも少なからず菊地氏の手掛けた本が並んでいることを知ったという体たらくです(…遅まきながら気づかせてもらえてよかった)。

f:id:chinpira415:20200208092228j:plain本作『つつんで、ひらいて』では、そんな“縁はあっても認識の乏しかった”菊地氏の動く姿が、冒頭からいきなりつぶさに捉えられ、妙に興奮した。憧れや妄想がない分、かえって「えっ、こんなに至近距離で、鶴の機織り場面をのぞいてイイの?…」と、ちょっとした後ろめたさも感じつつ前のめったのだ。というのも、銀座にある菊地氏の事務所は、トップランナーのイメージとは裏腹なこじんまりした静かな空間で、ご自宅の茶室にでもおじゃましている感があったから―。よく知らない年長者に前振りもなく急接近、だから余計にドキドキ

f:id:chinpira415:20200208092334j:plainそのうえ、いかにも使い勝手が良さそうなコックピット的作業机のすぐ横には、さりげない風情の坪庭がのぞいたりして…どんだけ趣味がイイねん!ですからね(笑)。菊地ワールドには野暮なものが一切見当たらない。菊地氏=手強そう&面白そうスイッチは、瞬く間にONになった。

f:id:chinpira415:20200208092427j:plainそして、高い山に挑む広瀬監督の姿勢がこれまた上等なのだ。知性と度胸の両方が備わっている。カメラに四六時中つきまとわれるのを嫌う菊地氏が、舌打ちしながら「いやだねぇ…」とイラつくシーンを、あえて開始早々お披露目したりなんかして、なかなかツワモノですわ。監督は、おっそろしく審美眼の肥えた被写体からこぼれ落ちる自意識を見逃さず、丁寧に織り上げる。尊敬するお相手とはいえ、じぶんの作品にするための批評性はけして手放したくないとの覚悟が、何ともあっぱれではないか!

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さて長期密着記録は、7つの章に分けられ、本に見立てた構成になっている。これが、シンプルなアイデアながらも楽しさ倍増♪ 章立てにしたことで間口が広がり、日頃お目にかかることのない本作りに携わる現場を、砂被り席から見られて大満足だ(製本工程の映像が艶めかしくて、思わず工場萌え!)。何より、生業側のアクションを通じ、消えゆく運命にある紙の本のことを、今一度考えるきっかけになり、有難かった

f:id:chinpira415:20200208092701j:plainそんな風に周辺事情も充実させつつ、もちろん映画の本丸は菊地氏である。例えばメインとなる制作シーン。なんとなくアナログな作業をしているタイプかな?…と、想像はしていたが、シャレじゃなく本当に“鶴の機織り”だったとは!たまげましたね。

f:id:chinpira415:20200208213132j:plainそもそも机の上に並ぶのは、PCではなく、はさみ、のり、カッター、定規などごくフツーの文房具。誰にも馴染みのある道具を使い、アイデア出しの段階からデザインを確定させるまで、そのすべてを自身ひとりの手作業だけで処理して行く…サクサクと手際よく滑らかに。菊池氏の手や目のちょっとした動きから、思考がどう展開するのかも窺い知れて、実にスリリングだった

f:id:chinpira415:20200208092914j:plainとはいえ、印刷業界がDTP化されて久しいわけで、入稿用データ作成のタイミングには、菊地イズムを熟知しているベテランの技術アシスタントさんが隣室から登場。そこからお2人で、並んでPCに向かうのではなく、壁越し(!)でミリ単位の修正を始めるのだが、息のあったやりとりに昔懐かしい銭湯での記憶が蘇ってしまったのはわたしだけ?男湯と女湯の壁を挟み、「もうすぐ出るよ」と声を掛け合う昭和の風景が連想されて…(笑)。お2人の信頼関係は、そのくらい強固なものに見えた。

f:id:chinpira415:20200208092940j:plain他にも、印刷・出版関係の方々をはじめ、作家の古井由吉や、行きつけの喫茶店、庭に遊びに来る猫までも、菊地氏とつながりのあるものすべてに、長く深い交流の痕跡が感じられる。それも、東京生まれの美意識なのか、べたつかず、さらりと縁を結んでいる風情だったな…。なるほど、彼のたったふたつの手は、こうしてずーっとずーっと緊張と愛着の時間を行き来しながら本の身体を拵え、それが巡り巡ってわたしの本棚にもつながっているってことか―

f:id:chinpira415:20200208093017j:plain唯一関係性の毛色が異なって見えたのが、かつてのお弟子さんで、いまは独り立ちして活躍されている水戸部功氏のインタビューシーンだ。映画の中で、何かと師と対照的に映るよう配置されるが、一方で師との間に横たわるもどかしく複雑な感情を、よくもこれだけ客観的に述べられるなあと感心してしまいましたよ

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反発するでも皮肉るでもなく、素直に「全部やられてる」と認識しながら、本の未来をどう担うかの岐路に立つ若手代表の声…。ここには、同じように映画界の先人たちを意識しているであろう広瀬監督自身の内なる声も重なって見えたなあ。好きなら溺愛すればいいし、イヤなら無視すればいいのに、どちらにも振り切れないのがツライところなのか…。若者たちは繊細だねぇ

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ぶっちゃけ菊地氏は、全方位にスゴすぎて、いささかめんどくさいおっさんにも映る。装幀哲学を語る言葉にスキはないわ、骨董市めぐりに、蕎麦屋に、蓄音機に、鎌倉在住…と、趣味方面でも筋が通った“美の壺”おやじだし、今までに「手」がけた装幀が1万5000冊以上って…もぉー、気絶しそうだ(汗)。

f:id:chinpira415:20200208093301j:plain映画の中では仕事の「質」を間近に堪能させてもらったが、実際は世に送り出した膨大な仕事の「量」こそが、菊地氏の唯一無二の存在感に直結している気がしてならない。どんな球も拾いまくり、長年世の中に請われ続けてきて今に至る何よりの証だからね。“受注仕事における創造性”―ジャンルは異なるが、作曲家・筒美京平と近しいスタンスも感じたわ。

f:id:chinpira415:20200208093407j:plainそんな御大は、映画の後半で「やればやるほど自分が空っぽになってゆく」「装幀家としての達成感がない」などとキャリアと裏腹な発言を漏らしたり、はたまたアイデアが浮かび「夜中の大発見!」と無邪気な笑顔を覗かせたり、重鎮に収まり切らない横顔も披露する。オレサマで突き抜けている人こそ、じぶんに固執せず、じぶんから最も自由でいたい人なんだろうな。じぶんをつつみ…じぶんをひらき…絶えず独りリニュアル。

f:id:chinpira415:20200208093517p:plainそれが映像で記録されて、ホントよかった。広瀬監督の粘り腰によって、ある種の絶景を、みんなが眺められるのだから!


12月14日(土)公開映画『つつんで、ひらいて』予告編

★アンコール上映が決定しましたあ~!

2/29(土)~3/6(金)まで名古屋シネマテークで 連日11:50~上映

 

『つつんで、ひらいて』

2019年/94分/日本

監督・撮影・編集 
プロデューサー  北原栄治
出演          菊地信義 水戸部功 古井由吉

 

PS 次回は2/25に更新します

勝手に年間cinema🎬 2019年版

今更ですが、あけましておめでとうございます(ぺこり)。今年も『ちんぴら★ジャーナル』をご贔屓に さて正月明けは、ちんぴらジャーナル恒例の年間映画特集です。去年は、洋画56本+邦画9本の計65本を劇場でチェック。その中からリバイバル上映以外で、あたしの食指が動いた作品の数々をご紹介しておきましょう

 

クサレ縁映画の傑作2本


映画『COLD WAR あの歌、2つの心』本予告

『COLD WAR』('18)は、冷戦下のポーランドを舞台に、歌手とピアニストとの運命的なつながりを長期スパンで描いた正統派クサレ縁ドラマ 国家にも愛にも溺れない一匹狼同士の男女が、流れ流れてこの世の果てまでたどり着くくだりに、メロメロになること間違いなし!目によし、耳によし、そのうえ監督の実の両親のエピソードだと聞いて腰を抜かしました、ひぇー。


『帰れない二人』予告編

▶一方、経済発展著しい中国を舞台にした『帰れない二人』('18)は、時代に取り残されたクサレ縁やくざカップルを、ねっとりと演歌のパッケージでまとめあげ、そのアナログ感が妙に新鮮。歌は世につれ、世は歌につれ~で綴られた17年間にグッときた。2本とも、ラブストーリーというより、同じ時代を生き抜いた同志的絆が絵になっててシビレました👍

 

サエない男のちゃぶ台返し映画2本


『ドッグマン』本予告編

話をややこしくするキャラがいる。海辺の田舎町でドッグSHOPを営む『ドッグマン』('18)の主人公は、気のイイ男だが、町の厄介者に目を付けられてなすがままの下僕状態。提灯持ちに成り下がるがゆえに、暴力を助長させ、負の連鎖は止まらない。じぶんの妄想で一発逆転を図ろうともがく姿は哀切きわまりなく、その生き地獄絵図が様式美にまで到達していたのにはタマゲましたね。寂れた町のロケーションもカンペキ~


バーニング 劇場版

村上春樹の短編をモチーフにした韓国映画『バーニング劇場版』('18)には、なんともイケすかない金持ち男が登場して話をややこしくする。ビニールハウスを燃やすのが密かな愉しみだとのたまうこの男に、小説家志望の貧乏青年が振り回されるという展開。意味深なモチーフをどっさり用意されるのに、なぜだかミステリーに回収できない迷宮めぐり…。お地味な青年に殺意を抱かせる“薄ら笑いとあくび”の演出が秀逸デシタ。

 

実話を映画愛でデコった傑作2本

f:id:chinpira415:20200113115119j:plain▶劇場の暗闇に身を沈め、世の中からはぐれた輩どもの輝きをこっそり拝む時間は映画の醍醐味『ワンス・アポン・ア~』('19)は、浮き沈みの激しい映画ギョーカイを、レオとブラピが二人羽織作戦で、新橋のサラリーマンさながらに生き抜いてく様子がめちゃ愛らしいの。しかも、へなちょこコンビは映画の女神を守り抜き、しれーっと史実をチャラにする!極上のハッタリで観客に至福をもたらすタランティーノの映画愛に乾杯🥂

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▶今年もランクインだぜ、イーストウッドまつり自ら主演した『運び屋』('18)は、実際にあった麻薬密輸事件の映画化。折れ曲がった背中でダーティーワードを連発する90歳の老人が、超お手軽&高額バイトに精を出し、次から次へと失くしたものを買い戻す…。ただし、女子供とは和解するフリだけして、心根が向かう先は男同士のジャレあい鎮魂にあり。これぞ映画ならではの血統書付きアウトロー、恐れ入りました(ぺこり)。

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ちっこいフリして大きな企み2本


映画『幸福なラザロ』予告篇(4.19公開)

▶予測不能なイタリア映画『幸福なラザロ』('18)。なんとこちらも実話が元ネタです。山奥の隔離された村で搾取され続けてきた村民たちが、ある日突然大都会へ放り出され、今度は文明生活に食い物にされるという皮肉な展開。やがて、村民たちからラザロと呼ばれる澄んだ瞳の寡黙な若者が、ぼーっと突っ立ってるだけで奇跡を起こし始めちゃうからおったまげただあ~。現代に舞い降りた聖人伝説、ごっつ鳥肌もんでした🐓


【映画 予告編】7月の物語

▶若さ眩しい女子たちのひと夏をスケッチした『7月の物語』('17)は、パリ編と郊外編の2本組。どちらも決定的なことがまるで起こらない…。なのに鑑賞後は、どちらも刻々と変化し続け、一瞬たりともじっとしていない印象だけが残るというスゴ技映画。終始、「人の細胞は、こうして入れ替わるんだなあ…」を目撃していたような気がしてならない。移り行くものすべてをすくいあげてなお、散漫にならずにスクリーンを多幸感で満たす監督ギョーム・ブラック、いま最も目が離せない作家の1人です👀

 

不覚にも涙が…を連続体験!

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▶そういえば2019年の映画レース後半戦では、なんとこのあたしが、不覚にも劇場で涙を流してしまう珍事が立て続けに勃発(汗)。人生初のマレーシア映画『細い目』('05)『タレンタイム~優しい歌』('09)にノックダウンしてからの~、『ファイティング・ファミリー』('19)で“好きこそものの上手なれ”プロレス一家にほだされ~の、ターナー家を乗せた“難破船”から少女のすすり泣きが漏れる『家族を想うとき』('19)に涙し…と、驚愕の4連発。涙腺が弱まったのは年のせいか―?

 

Netflixを映画館で享受♫

f:id:chinpira415:20200113101527j:plain▶さて、2019年あたしのナンバー1映画は…ヘップバーン扮するアン王女を気取り「ひとつだけあげるとしたら…ローマ…何といってもローマです」とお答えしましょう~(笑)。はい、イタリアのローマじゃなく、70年代メキシコシティのローマ地区を舞台にした『ROMA』('18)一等賞👑 感想はこちらをご覧くださいませ。

chinpira415.hatenablog.com

▶ところで2019年映画界一番の事件と言えば、Netflixの襲来ですね!『ROMA』もNetflixによる制作だから、自宅のちっこいPCモニターで見るしかないのか…と地団太踏みましたよ(汗)。しかし、限定ながら劇場でも公開されて、身も心もこの傑作に浸ることができマシタ😊やっぱ自宅では「闇」「音」が足りませんから~。

f:id:chinpira415:20200113101625j:plain▶同様にアイリッシュマン』('19)も、Netflix➡劇場で鑑賞👀 わざわざ仕事を休んで4時間(!)監禁されたからこそ、老いぼれヤクザたちの徘徊ドラマが、今も腹の底に鈍く響いてるわけです。あたしの目の黒いうちは、スコセッシの新作は劇場チェックがMUSTですな。ご贔屓監督の次回作が見られるなら、蒙古襲来もあたしは大歓迎よ~

 

またもや二ノ宮にもってかれた~

▶他にも触れておきたい映画はイロイロあるけど、みなさんが胃もたれしないかとシンパイで(汗)…。ラストは邦画から手短に1本。去年、デビュー作『枝葉のこと』で突如映画界に降臨した二ノ宮隆太郎。夏の鎌倉を舞台にした『お嬢ちゃん』('18)が、2作目にしてすでにかなりの手練れで、腰を抜かしましたあ~。


映画『お嬢ちゃん』予告編

▶四六時中不機嫌ヅラしたヒロイン・みのりの空回りを、映画は諭すわけでも罰するわけでも慰めるわけでもなく、彼女のエネルギーの放出にひたすら付き合い、めんどっこいみのりの頬に時折り優しい風を送るだけ…。映画史的に、鎌倉のお嬢さんと言えば原節子(汗)。そうか、みのりは笠智衆(父)を亡くした現代のパンク原節子か―


映画『リチャード・ジュエル』本予告 2020年1月17日(金)全国ロードショー

というわけで、2019年のラインナップを振り返りながら、どうもじぶんは実話の映画化が好みらしい…と判明(笑)。目下公開中のイーストウッドの新作『リチャード・ジュエル('19)も実話が下敷きでおもろいのなんの…89歳の爆弾じじいにまたもやしてやられたよ~。はい、こんな調子で2020年も劇場通いは続きます👣

 

PS 次回は2/9に更新します

 

2019年「1日1枚シリーズ★」発表!📅

2019年の制作テーマは…

「1日1枚 左手Mckee(マッキー)」!

今年も年末恒例「1日1枚シリーズ★」の発表です!2019年の1月1日から日々是丹精、続けてきたのは…はい、「1日1枚 左手Mckee(マッキー)でございます。内容を説明する前に…いきなりですが、みなさんは束見本(つかみほん)って知ってます?今年の制作テーマは、印刷会社に勤務するマブダチFにもらった束見本を見て思いつきました👍

f:id:chinpira415:20191223221108j:plain束見本とは…冊子や書籍を製作するとき、完成時の背の厚みや全体の分量を事前にイメージできるように、実際に使用する紙で作ったサンプル本のこと。要は印刷会社の営業道具なんですわ。だから真っ白、ワクワクするでしょ!ただ、もらったのは某美術館の図録用の束見本だったから、紙は厚くてツルツルだわ、ズシリと重くご立派すぎるわで落書き帳にもならず(汗)。そこで取り出したのはご存知油性マジックマッキー

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いつもなら裏写りを気にして用途が限られる油性マジックが(汗)、ここでは晴れて堂々の主役になれたってわけ。こんなに思う存分油性マジックを使う人生がやってくるなんて~(笑)でも、それだけじゃ面白くないと思い、あえて左手で描くことにしたのです画力の乏しさから目を背ける思惑と、利き手を封じることで大胆になれる効果も狙いマシタへへへ😊

f:id:chinpira415:20191226214720j:plainそこで、どしょっぱつ、2019年1月1日に描いたのは… ダダダダダダダダダダダダダダダン!(ドラムロ~ル♪)『お餅』です。人間、簡単には大胆になれませんね(汗)。

f:id:chinpira415:20191226215545j:plainそして、1月16日『TVリモコン』1月17日『黒豆』…早々に飽きてます(笑)。限られた時間でその日何を描くか…一番苦労するのはモチーフ選びなんですよねぇ(汗)

f:id:chinpira415:20191226215742j:plain訃報から立ち直れず2月1日橋本治。翌日はなぜか無性にステーキが食べたくなって『オージービーフ。肉を食いながら…メメント・モリ=“死を想え”ですかね(笑)

f:id:chinpira415:20191226223317j:plain3月17日、18日大阪で見た『クリスチャン・ボルタンスキー展』の興奮を左手に託して描いてみました。 日常とは異なるアクション体験があると自ずとモチベーションUP!

f:id:chinpira415:20191226224249j:plain次は今年ならではの見開きページ。4月30日『平成』5月1日『令和』(笑)。利き手じゃない似顔絵は、覚束ない分、かえって味わい深いかも~

f:id:chinpira415:20191226225911j:plainずるずるっと長~く伸びてるものに目が留まり、6月3日『PCのアダプター』6月4日『トイレットペーパー』。丁寧に描くほどゴツゴツしちゃうんだけど、逆に物としての存在感は増すような気が…しなくもないな。

f:id:chinpira415:20191226230820j:plain調子に乗って6月13日『毛糸6月14日『リボン』。自慢じゃないけど、右手じゃこんなに一生懸命追い駆けないよな…。利き手を変えると、ひたむきに取り組むことに照れがなくなるのか?58歳、知らないじぶんに出会う旅👣

f:id:chinpira415:20191226230903j:plain6月21日、22日『村山槐多のスケッチ』を模写。美術展に行った後は、速攻で芸術家になり切ります(笑)。半年以上使うと油性マジックもいいかんじでかすれ始め、新しい武器に!

f:id:chinpira415:20191226232554j:plain7月から2冊目に突入写真家の楢橋朝子さんから頂いた深瀬昌久の写真集『鴉』に感銘を受け、何枚も左手スケッチ。暑い最中にさらに圧をかけ、集中して描いてたみたい(笑)。深瀬氏が見ていた鴉のいる風景に、なんとか近づこうと夢中になってるわ。

f:id:chinpira415:20191227085934j:plain7月14日、15日も同じ写真集から。黒マッキーは、鴉を描くためにあるといっても過言ではない!(爆)極太、細、極細、使い分けての鴉三昧。ブラボ~、マッキー✑

f:id:chinpira415:20191229180823j:plain後半に入ると、モチーフ探しにあくせくせず、目にとまったものを描けばいいやと開き直れてラクチンに😊7月24日、25日インダス文明土偶。ソフビの怪獣描いてるみたいで愉快だったな。デカチチ星人か!

f:id:chinpira415:20191229184901j:plain女つながりで8月5日、6日クリムト模写』。左手でも、けっこう“ぽく”なってきた

f:id:chinpira415:20191229191035j:plain8月29日、30日には小村雪岱にまでトライしたぜ~!バックの白地で辛うじて間がもった(汗)。雪岱先生、へたれマンガにしてしまって申し訳ございません(ぺこり)。

f:id:chinpira415:20191229191909j:plainかと思えば、10月4日、5日太陽の塔縄文土器岡本太郎まつりだよ~

f:id:chinpira415:20191229192344j:plain話題になった映画も描いてみました。10月10日『サタンタンゴ』10月11日『ジョーカー』。しかし、映画のチラシを描き出したら、もはやネタ切れ宣言も同然(汗)。残り2ヵ月どうするべー…。そこでフと取り出したのが長谷川利行画集!運命の邂逅

f:id:chinpira415:20191229192925j:plain前前回のブログでも少し触れましたが、漂泊の画家・長谷川利行の模写を始めたら、止められない止まらない!10月16日以降、身も心もどっぷり浸かりマシタ~

f:id:chinpira415:20191229194518j:plain油性マジックと長谷川作品の相性は、まるでイザナギイザナミ(笑)。よって、たくさんの落書きを毎日毎日産み落としましたあ~

f:id:chinpira415:20191229194618j:plain何描いても、長谷川画伯っぽく着地できちゃう。風景画でさえ、大胆に突き進んでも絵になる。あたしの左手じゃなくても、誰もが憑依されてしまうんだと思います、はい。

f:id:chinpira415:20191229194657j:plain「この感覚、以前どこかで味わったなあ…」と記憶を蘇らせたら…そう、この1日1枚シリーズをスタートさせた2013年の『1日1枚名画模写』で、ゴッホの作品を鉛筆だけで毎日毎日1ヵ月間描き続けたときと同じ感触だと気づいたのですよ。

f:id:chinpira415:20191229194858j:plainゴッホ長谷川利行元がすごいと、トーシローの真似事にまで生命が宿る。どちらもそのくらい天下無敵の画家なんでしょうね。どうか、大晦日までなり切らせてねっ

f:id:chinpira415:20191229194750j:plainマブダチたちにプレゼント

とはいえ、せっかく楽しんでいるのだから、誰かにあげちゃえ~っことで、長谷川模写を東京に住むマブダチOの誕生日祝いに送りつけたら…彼のお宝のガンダムが背後に佇むベスポジに額装して飾ってくれたってさ。隣は息子Sくんの絵🎨いいかんじ~

f:id:chinpira415:20191229205722j:plainさらに長谷川タッチでマブダチたちの似顔絵を描き始めたら意外にもウケて…ご贈答品にもってこいか?(笑)長谷川タッチというより、なんとなくご本人にちょっとだけ似てるかも…が、みなさまのお気に召すのかもね🌼

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女子たちの場合は、ほんのちょっと似てる&若干痩せて描くがウケるコツですな(爆)

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そんなこんなで「餅」から始まった1年間の格闘は、“そ・れ・な・り・に”芸の肥やしとなったのであります。もちろん来年もやるよ~『1日1枚シリーズ★』。乞うご期待!

PS 年明けは1/22にイッパツめを更新します。2020年も「ちんぴら★ジャーナル」をご贔屓に♫夜露死苦

 

勝手にシネマ評/『タレンタイム ~優しい歌』('09)

へっ?いったい何ごと?聞いてないし…(汗)。チラシには「8年の時を経て“伝説の映画”がついに待望の劇場公開」とある。そう言われても、逆に引いてしまうが…(汗)。ただし、いかに宣材に無関心なあたしでも、予告を見れば自ずとカンは働く。取り急ぎ、こちらの動画をチェックしてみて。


『タレンタイム~優しい歌』予告編 Angel ver.

結論から言うと、『タレンタイム~優しい歌』の予告は、早々に公開日を心待ちにさせる2分間である。データベースの乏しい人でも、「なんだかイイかんじ…これ見たい!」と、思わずホホを緩ませる道案内になっているのではないか。ついぞ触れたことのないマレーシアの映画だが、なるほどここには「伝説」と呼ばれるに値するテイストが網羅されている。ちなみに辞書によれば、「伝説」ある時、特定の場所において起きたと信じられ語り伝えられてきた話―とある。

f:id:chinpira415:20191207114300j:plain話は前後するが、本作は完成後8年間、観客の口コミを支えに日本各地でささやかに自主上映され続け、今回初めて劇場公開が実現した息の長い映画だという。つまり、映画そのものが描いているのも「伝説」なら、作家の手を離れた映画が、観客に息をつながれて「伝説」と化してもいるらしい。未だDVDになっていないことも、前のめりに拍車をかける大きな要因だろう。

f:id:chinpira415:20191207114455j:plain驚くのはまだ早い!監督のヤスミン・アフマド(1958-2009)は、本作完成直後に51歳の若さで急逝。全編にわたり、生と死が非常に接近した形で描き進められたこの1本が遺作となるとは…。すべてがあまりに劇的すぎて茫然としてしまうが、『タレンタイム~優しい歌』は、この先も何度となく人々の口の端に上る傑作である。天界に召された彼女は、作品と共に永遠に語り継がれる―。

f:id:chinpira415:20191207114951p:plain本音を言えば、「伝説」とは予備知識なく、バッタリ出くわしていただきたいので、いつものようにエンジン全開で映画評にまとめるのは、いささかためらわれるのだが―。そもそもあたし自身、マレーシアのことは、何一つ知らなかった(汗)。地図上で指し示すことさえできなかったし、宗教や言語の異なる人々が共生する他民族国家だという事実も、映画を見て初めて知った。何かにつけて、日本人には想像しにくい背景じゃないか―。

f:id:chinpira415:20191207120433j:plainところがヤスミンの映画には、あたしみたいなボンクラを最短最速で射止める決定打が随所に用意されている。その一つが「音楽」である。

f:id:chinpira415:20191207120018j:plainドラマは、学内の音楽コンクール“タレンタイム”に挑戦する高校生たちを描いた群像劇。当然ながら音楽は肝になるが、競技シーン以外でも音楽を活かした演出がことごとく素晴らしい。多様な楽曲のきらめきが、ときに雄弁に、ときに思慮深く我々の胸を打ち、見知らぬ国との距離をイッキに縮めてくれるのだ。選曲はもちろん、登場人物のキャラの違いを、扱う楽器で色分けしてみせるのも、わかりやすく楽しい試み♪

f:id:chinpira415:20191207115557j:plainここで競技に絡む高校生諸君を紹介すると…。しっとりとピアノの弾き語りで魅了するのが、リベラル&リッチなおウチ育ちのムルー嬢。ギター片手に陽気にオリジナル曲を歌う転校生のハフィズ君は、母親が末期の脳腫瘍で入院中。そんな転校生を何かにつけて敵視するのが中国系のカーホウ君で、見事な二胡の腕前をお披露目。ここに、ムルー嬢の送迎役に抜擢されたインド系のハンサムBOYマヘシュ君が加わり、キーマンの多さにたじろぐほどだ(汗)。

f:id:chinpira415:20191207121527j:plainいや、まだまだ序の口。たじろいでいる場合じゃない。4人の他に、彼らの家族や親族や友人たちが出張るわ、キャラの濃い先生たちも黙っていないわ、さらにはメイドに天使に亡霊(!)までもガッツリ組み込まれた、多民族かつ大所帯のドラマなのである。

f:id:chinpira415:20191207120227j:plainそのうえ誰一人欠かすことができない役どころを配されていて、登場人物全員が主役となって奏でるオーケストラ仕立て「音楽」を網の目に張り巡らし、多様な人々がゆるやかにつながることで映画内相関図は豊かさを増し、やがてマレーシアという一国の枠を超え、目の前にすーっと「世界」が出現する! そう『タレンタイム』は、「音楽」を共通言語に「世界」が立ち上り、我々に「希望」の在りかを授ける映画なのだ

f:id:chinpira415:20191207121758j:plain例えば、耳の聞こえないマヘシュ君とムルー嬢の中越しの初恋がある。残された時間を精一杯慈しみあうハフィズ親子の情愛があり、同僚を慕う片思い先生の一途さもある…。甘い触れ合い、清らかな願い、苦く切ない別れ…など、映画は人と人が織りなす様々な情景を捉え、ときに憎々しい感情にさえも「希望」を見い出し、ユーモアを交えながら切り捨てることなく、もてなして描く。とてつもない包容力で。

f:id:chinpira415:20191207122129j:plainまた「希望」は、各人の胸の内を伝える「告白」のアクションと常に抱き合わせて紡がれるので、画面の強度は増し、我々と映画の親密度はより高まるというわけだ。だが実際の社会はそうじゃないそうじゃない状況を見据えているから、この太っ腹が胸を打つ!

f:id:chinpira415:20191207122445j:plainヤスミンは、人と人との距離が近づくほどに、民族、宗教、言語、文化のすれ違いをあえて露呈させ、むしろ世界のままならなさを容赦なく浮かび上がらせるが、黙って立ち去りはしない。まず他者との間に風を通す。そして困難さを引き受けたうえでなお、人が皆、こうありたいと願ってやまない理想の世界図を描き切る。愛は月より古く”、相互理解はけして見果てぬ夢ではないと…。うーん、思わず武者震い!

f:id:chinpira415:20191207122756j:plain映画は、念じていれば必ず見られるチャンスがやって来る娯楽。ヤスミンの作品はいずれDVDになるだろうし、回顧展も開催されるだろう。だから極力具体的なスケッチに触れないようにしてきたが、最後に1つだけシビレまくったエピソードを紹介すると―。

f:id:chinpira415:20191207123109j:plain死期が迫るハフィズくんの母の枕元を訪れては、話し相手になる車椅子の男がいる。ずいぶん打ち解けあっているが、明らかに実在の人間ではない気配。亡霊?守護神?それとも死神?…やがて迎える最期の瞬間。男が、赤く光る木苺の束を口元にそっと差し出すと、母は静かにその実を受け入れ、天に召される―。

f:id:chinpira415:20191207123632j:plainヤスミンの映画では、生者間の隔たりだけじゃなく、生者と死者の隔たりもまた溶け出して消えて行く…。未だかつて見たことがないほど慎ましく美しい最期の晩餐。まるで神話のような一節を、サラっと簡素に綴るがゆえに忘れ難い。この世のすべての優しさを引き出すヤスミンのマジック…思い返しては今も背筋がゾクゾクする―。

f:id:chinpira415:20191207194842p:plain(おまけ)名古屋で見逃したマブダチKKからこんな興奮メールが―「さほど映画を沢山見ているわけじゃないけど、これは名作。と、いうか大好き♥京都まで行った甲斐があったどころか、おつりがくるわ~」だって★タレンタイム エクスプレスですか?(笑) 伝説はこうして語り伝えられるのね…。ではバージョン違いの予告でもう一度むせび泣いていただきましょう~♫


『タレンタイム~優しい歌』予告 I go ver.

 

『タレンタイム ~優しい歌』

2009年/115分/マレーシア

監督・脚本 ヤスミン・アフマド
撮影       キャン・ロウ
音楽       ピート・テオ
出演       パメラ・チョン マヘシュ・ジュガル・キショール

 

PS 次回は12/30に更新します