marimekko、再発見★

欧デザインがもてはやされて久しい。自然界のシルエットがデザインに溶け込んでいて、何か人間にとっての心地良さを瞬時に感じ取れるテイストだからだろうなあ。無難過ぎず、はじけ過ぎず、手仕事の風合いで生活にしっくり馴染むところなど、あの『民藝』と重なる面もあり、日本人にはより親密度が高い気がするわ。とはいうものの、どんなに機能的で美しい生活デザインスタイルだろうが、それ一色に染まり切ることほど野暮なものはない―これが私のモットーなんだよね(苦笑)。

 

してつい先日、3年半ぶりに全面開業した大名古屋ビルヂングへようやく足を向けてみたら、北欧・フィンランドを代表するファブリック・ブランド、marimekko<マリメッコ>発見!着道楽友人のKが「ラシックとは微妙に商品展開が違っていて嬉しい!」と話していた通り、なるほど相変わらずテンションがあがる店舗設計。何せホワイトキューブですからね~。marimekkoマリメッコ最大の魅力でもあるプリントの悦楽をお披露目するには、やっぱあのディスプレイでしょう。でも値段はぜんぜん可愛くないけどね(爆)。コットンワールドとはいえ、正真正銘のハイ・ブランドだもん…つまり私には無縁ってことよ(笑)。

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で、その翌週。タイムリーなことに、戦後まもない1951年にmarimekkoマリメッコ>を創業したアルミ・ラティア(1912-79)の生涯を描いた映画『ファブリックの女王』http://q-fabric.com/が公開されたの。会社設立時の様子や、ショーの舞台裏、クリエイターのアイデアの源泉なんかが明かされる王道伝記映画かと思って足を向けたら…これが想定と全然違うのよ! 正直言って、熱烈なmarimekkoマリメッコ>ファンの方なら、その屈折ぶりにガッカリするかもね(苦笑)。

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いうのは、舞台でアルミ役に抜擢された女優マリアの役作りを通して、アルミ・ラティアの生涯に迫るという劇中劇仕立てだから、何かと手探りでまどろっこしいの。つまり当時の再現ではなく、今の時代に引き寄せて彼女の人生を振り返って見せてるわけ。しかもこのアルミがかなり強烈なキャラで、あの明朗快活でシンプルなブランドイメージとは異なり、思い込みが激しくて猪突猛進型のかなり人騒がせな経営者だったらしい(汗)。華やかなサクセス・ストーリーというより、どう困難に立ち向かい信念を貫いたかに比重が置かれているから、映画全体のトーンも混沌としてるんだよね。監督は、生前の彼女をよく知るmarimekkoマリメッコ>の元役員ヨールン・ドンネル。

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画はイマイチ消化不足で物足りなさが残るものの、ひねくれ者の私は、アルミの素顔をのぞいたことで、むしろmarimekkoマリメッコ>自体に興味を抱くようになったよ。戦争で3人の弟を亡くし、裕福な家柄のダンナとは仕事上のパートナーにもかかわらず息が合わず、保守的なビジネス社会の経営陣とは絶えず争い、孤軍奮闘の連続。男の人との縁が薄い人だったんだろうなあ…。まだ珍しかった女性企業家として、自分の感覚だけを武器に走り抜いたみたい。ただ、彼女の新しさはそんな男勝りな気質より、才能ある女性クリエイターを次々と発掘し、メンバーに自由な創作活動の場を与える手離れの良さにあったような気がするんだよね。自己実現に執着せず、もっと大きな視野で、人々の生活スタイル全般を刷新しようとの夢があったんじゃないかな。戦争なんて始めちゃう男たちだけに社会や暮らしを任せちゃダメだと…ね。そういう意味では母性の人。女性活用の第一人者として眺めてみるのも興味深いと思うわ。

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marimekko<マリメッコ>が、何度も経営危機に直面しながら、今も世界に名を馳せるブランドであり続けるのは、そんなアルミ・ラティアの創業精神が継承されているからなんだろうね。今年は全国を巡回する『マリメッコ展』が企画されているらしいし、色々な場面で話題に上りそうですな~。

 

れと、フト自分の日常を見渡したら…意外と使っているのよ、marimekkoマリメッコ>グッズ!そのほとんどがありがたいことにもらいもの(涙)。確かにアルミが言う通り「使い続けられる商品」であるのは間違いない。 まずは一番人気の「UNIKKO(けしの花)」柄グッズだよホイホイ。「MUIJA(女性)」柄のTシャツも着倒して色褪せしてるぜ(汗)。

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続きまして、誕生日にもらった折りたたみ傘でしょう、それと定番デザインのショルダー・バックは自分で買ったよ~。超使い勝手イイんだよね。サイズの出し方、カンペキ!でもって着道楽友人のKにもらった子供用のワンピースはチュニックとして愛用。強引すぎます?(笑)

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中でも一番使い倒してビックリなのがMにもらったこちらのがま口。タバコ入れにしてるからさー、Sに作ってもらったマスコット人形を付けて肌身離さず持ち歩いてるの(笑)。何度も手洗いしててクタクタだけど大好き?

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最後は、去年フィンランド航空を利用したRが土産に持ち帰ってくれた機内グッズ。「KIVET(石)」柄の紙コップと「ISOT KIVET(大きな石)」柄の紙ナプキンのキュートなセット。しかも無料!でかしたぞ、R!

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 もはやmarimekkoマリメッコ>は特別な海外ブランドではない。日本の日常にもスーッと溶け込んでいる。アルミが生きていたらこの光景をどう思うのか…。ちょっと聞いてみたいところだわ。