ちんぴら、家をもつ🏠【転居完了編】

前回 ちんぴら、家をもつ🏠【相続編】で記したように、叔母が50年前に購入したマンションを相続し➡家財道具の処分完了➡リフォーム開始が3月末。とりあえず新居の方は、施工管理を依頼したマブダチO夫婦にバトンタッチし、今度は最も悩ましい、“じぶんちの家財道具の整理”に手を付け始めマシタ~(STEP④)💦

《第5章 断捨離してみた》

結局、新居が25%くらい狭くなるという喫緊の課題があるため、否が応でも持ち物の見直しを迫られたってわけです、はい。断捨離なんて言葉を、どこか他人事のように考えていたけど、ある日突然実行する日が来るみたい(笑)。こちらはガラクタてんこ盛りな旧ちんぴら邸の室内(2015年撮影)。まあ、確かに見直すべき時期にきてるよね…💦

照明器具、ちゃぶ台、椅子、ベッド、本棚、姿見、敷物、食器、雑貨、衣類そして本&雑誌…。押入れの中に突っ込んでたものもぜーんぶ引っ張り出して総点検しましたよ。現実的になるためのガイドラインとして、あと20年余命があると仮定し、残り時間内にじぶんが使い切るイメージがわくものだけを選びました(笑)。

それ以外で廃棄するに惜しいものは、マブダチたちに進呈したり、ネットで見つけたリサイクル業者に引き取ってもらったり…愛蔵してきたものを同好の士たちにゆだねる作業は、手間ヒマはかかっても気分的にスッキリできてよかった。さらに譲渡したモノたちがこんな風に嫁ぎ先で素敵に輝いている報告を受けると、「ブラボー、リサイクル!」と拍手喝采したくなったよ~♬

その一方でO夫婦からは、新居の進捗報告や問い合わせが届き、施主として毎日のようにジャッジしなきゃならなくて、GW明けまでが、あっという間だった。でも壁紙が貼られ、床板が変わり、畳を表替えして…と、リフォームの全容が現われるにつれ、ようやく転居の愉しみがじんわり募り始めたんだよね

《第6章 荷造りと引越し》

さてようやくSTEP⑤の荷造りへ。ところがこれが一番厄介だった💦引越し業者から無料で支給される段ボールの数が、以前に比べて圧倒的に少ない。しかも最近では、使い終わった段ボールの回収サービスもなくなってて、車を持たない単身のババアにとってはめまいが~。地域指定の廃品回収場所まで、どうやって運べばいいのよー!引越し代金が20年前より安くなってて驚いていたけど、その分サービスが薄くなってるのね。時短労働と価格競争…業界のみなさんもタイヘンそうですわ💦

そして当日。前夜の大雨もすっかりあがり、引越し日和に 住み慣れた部屋のベランダから見渡す景色が次の画像です。ここからの眺めも20年の間にずいぶん様変わり。何せ入居時は、向かいにラブホが2件並ぶスリリングな場所だったのだ(爆)。

―ってなことで、引越し屋さんがテキパキ作業している間に、ちんぴらはそれなりに感慨にふけってました。ぶっちゃけ地下鉄の4駅先に移動するだけなんだけどね(笑)。さーて午後からは新居で荷ほどき作業、いざ出陣♬

《第7章 転居完了》

有難いことに新居にはマブダチKが差し入れのランチを持って助っ人に!腹ごしらえして、日が暮れるまで荷ほどきに集中できた。一番厄介な本棚コーナーを、流れ作業的に手伝ってもらえて、ホント助かったわ~。でもって、後日、段ボールを全部解体したアカツキにはマブダチTがヘルプに来訪。紐括りの手際の良さに感嘆😢長い付き合いだけどこんな才能があったとはしらんかったわ~、ガールスカウトのリーダーかよー!

《第8章 リニューアルオープン》

それでは施主となりリニューアルオープンしたちんぴらハウスの全貌をどぞー。もうちょっと工夫したいところはあるものの、引越し1ヵ月でほぼ通常運転状態です。まずは玄関入ってすぐの台所。遅ればせながらシステムキッチンの使い勝手の良さに、感服しましたね。マブダチRにもらった飾り棚を吊るして調味料入れにしたらイイかんじに。

玄関前の小スペースがこちら。絵を飾るため、一面だけ、赤いクロスを貼ってもらったら、かえってシックな印象になった。まずは、染谷亜里可さまの赤いベルベットの作品を掛けてみたら、赤✕赤でメチャかっけー!お気に入りのコーナーになる予感だわ~

赤い壁の裏側がランドリーコーナー。50年前のユニットバスを分離させ➡風呂、トイレ、洗面所をレイアウトし直すというリフォームが、今回一番の大仕事だったわけ。でもマブダチKのお知恵を借りて、想像以上に気持ちよく仕上がった。造作洗面台にしたことで小部屋のイメージになり、叔母さんの本棚と鏡の再利用も活きた気がする!

今回、蔵書の1/5くらいを整理したけど、それでもまだまだ手元に置いておきたいものばかり…本に関しては未練がましいちんぴらです💦25年くらい前にオーダーし、ずっと寝室にあった本棚を、新居では最も目が届くリビングに設置。何せ残り20年使い切りPLANですから、大切なものこそ見える化しておかないと…(笑)。

本棚の隣には同じ木工所でオーダーした勉強机。上にはちっこい雑貨を飾ったガラスケースとTVと固定電話。何せ携帯持ってないので…💦ほかのウチにないものがウチにはごちゃごちゃひしめき、ほかのウチにあるものがウチにはない菱餅、フツーないわな。

リビングの隣が6畳間の和室。萌黄色の壁紙を貼ったこの2室が南向きで、昼間はかなり明るい。障子はそのまま残してみたけど正解だね、陰翳礼讃ですわ。中央には染谷画伯のブルーのベルベット作品をドーンと!カーテンとの連続技で、きわめてよい風景に

せっかくの青畳が惜しい気もしたけど、和室にはベッドを置いた。茶系の古い家具を並べ、和洋折衷にレイアウト。ここに低めの衝立が欲しいなあ、骨董市でものぞくか~♬

最後は振出しに戻って玄関へ。実は、気に入った下駄箱が見つからず考えあぐねていたときに、マブダチから家具職人Iくんを紹介してもらい、収納ロッカーとセットで作りつけ家具を発注!これで玄関横の隙間スペースがイッキに改善できた。壁紙のペパーミントブルーと同じ色目にしてスッキリ♪ロッカーの扉に付けてもらった姿見も大活躍だ。思い切って奮発してよかった~

そんなわけで、動き始めてから半年で転居が完了。渦中にいるときは、早く終わんないかな…としか思わなかったけど、終わってみたら、拍子抜けするくらい瞬く間だった。今や以前の環境を忘れているしね(笑)。そうそう、叔母は生前贈与できたことを喜んでくれてはいるけど、彼女の記憶の中の家の姿はもはやこのマンションではなく、どうもじぶんが生まれ育った実家のようなのだ。彼女の心のリアルは今は亡き両親&兄妹の元へ向かっているのかもしれない―

PS 次回は7/29に更新します