マティスの絵、半立体にしてみました🎨

いまなぜアンリ・マティス(1869-1954)なのか…。そんなこと知ったこっちゃないよね(笑)。実は、じぶんで毎年1つのテーマを決め、そのテーマに沿って1年365日、休むことなく制作し続けるという恒例行事をやっていて、今年のテーマが『1日1枚 マティスの世界』なの。『1日1枚 マティスの世界』は現在進行中だから、詳細はやり遂げた年明けにお披露目しますが、今回はその前哨戦。スピンオフ回を先にお届けします。

マティスの絵、ホント飽きない。シンプルなフォルムと目くるめく色彩設計…装飾性にあふれていても、チマチマした印象がまるでない!しかも生きる歓びに満ちてて、ついついホホがゆるみます。で、今年毎日マティスの絵とお近づきになっているので、マブダチたちへのプチプレゼントにもマティスの名作テイストを使っているの。模写するだけじゃ面白くないので、半立体にしてみたら、めちゃテンションあがった~😊ここでイッキに紹介するね♫

マティス半立体:エルミ編

言わずと知れたエルミタージュ美術館所蔵<音楽>(1910)<ダンスⅡ>(1910)。あー、このマティス部屋、1度でいいから体感したいなあ…。とはいえ、緊張の国際情勢ですからね💦そこで、思いたって2作品を半立体にし、マブダチO夫婦の誕生日に進呈しました

まずはヨメのMに、空き箱を再利用した<なーんちゃって 音楽>を~♫半立体一発目のトライなんで、まだまだ色味は抑え気味だし、凸凹度も低めです。顔部分はご本人に差し替えて(笑)。

今年59歳になったダンナのKには、毛足の長いボア生地を背景にし、躍動感を演出した<なーんちゃって ダンスⅡ>を進呈。素材を混ぜ込んだから、半立体度が少しUPしてるでしょ?乳首には模造パールをあしらっております(笑)。

マティス半立体:オダリスク

作っててかなり楽しかったのが、マティスお得意のテーマ、オダリスク(ハレムで奉仕する女奴隷)のシリーズ。PARISの国立近代美術館にある赤いキュロットのオダリスク(1924-25)を真似て半立体にしてみたの。エキゾチックな室内の柄✕柄✕柄部分は布地を使ってデコり、半立体にもってこいだったよ

見比べたらまったく違うんだけど、本家のエッセンスだけは掴んでいるから、一瞬見間違えなくもない(爆)。端切れに、段ボールに、リボンにビーズで仕上げた<なーんちゃってオダリスク。人物部分は意外と凝っててジグソーパズルです。

マティス半立体:女性モデル編

次のモチーフは、旅先の広島で見たポーラ美術館所蔵の<襟巻の女>(1936)。これまた、正面向きの女性像と2色格子の背景にインパクトがあるので、デコったらばっちりキマると踏んでマブダチの誕生日カードに採用!青、黄、赤、茶の4色の組合せもイキイキしてて◎

帽子部分はボタンとビーズ。ブラウスは茶のキルティング素材。襟巻はボウタイに結び、背景はギンガムチェックの端切れを貼ってみた。背景をフレームまで拡張させたところが最大のポイントです(笑)<なーんちゃって襟巻の女>、本家の即興タッチを再現しながら、いっちょ出来上がり~♫

マティス半立体:踊り子編

30年くらい前かな…。神保町の古本屋で200円で買った1964年出版のマティスの画集を今も持っているんだけど、その中の1枚<踊り子、椅子、小石>(1942)が次のモチーフ。このロカイユ様式の椅子は他の作品にも登場してて、どうもニースのマティス美術館にホンモノがあるらしい。椅子そのものが女性のようなフォルムだね。

この晩年のラフな1枚は個人蔵だから、生で見る機会はきっとないだろうな…。黄、黒、青にぴりっと赤の差し色が効いてて、うねった造形性を際立たせてるよね。すごーくカッコいいと思う。わたしは小石柄の玄関クロスを背景に使って半立体化し、<なーんちゃって踊り子>に。マブダチS・Iの誕生日プレゼントにした🎁

そうそう、この絵の人物フォルムが好きで、以前にこんなのも作ってたわ(笑)。

マティス半立体:ヌード編

お地味な1枚<ブレスレットをしたグレーの裸婦>(1913)。モデルの和風顔とちょっと疲れた身体の線がいいなあ~。映画『墨東奇譚』(1992)墨田ユキを思い出す。部屋に転がっていた石ころでこの絵を再現

マティス半立体:窓辺編

マティスの室内画のシリーズがこれまたタマランのです😊椅子、壁紙、食器、衝立、絨毯、花、テーブルクロス、カーテンetc…隙間なくデコられた室内を何度も絵のモチーフにしてて、どれもこれもブラボー。海外のインテリア雑誌がマティスのイメージにインスパイアされて特集を組むのも納得です。時代を超えた色彩感覚に脱帽🎩

とりわけ絵の中に窓が登場する室内画に魅了されますね。ある意味、額縁の効果で絵には窓のイメージが立ち上るから、絵の中に窓が描かれると2重の絵画が出現して、グッとくるのでしょう。<蓄音機のある室内>(1924)の奥行は果てしないです。左奥の男性は、鏡に映った制作中のマティス自身か?

今回どうしてもこの楕円のフレームを使いたかったんだけど、いかんせん横幅が足りず💦、メインであるべきはずの鏡と蓄音機を割愛(笑)<なーんちゃって室内>、半立体化に関してはけっこう健闘してるかと…特にカーテンに注目👀

マティス半立体:アトリエ編

そして最後のモチーフは傑作<赤いアトリエ>(1911)わたしが最も半立体化して再現したかったのがこの1枚なのですマティスはじぶんのアトリエを何度も描いてますが、アトリエの中に並ぶじぶんの作品も描き入れてて、これまた2重の絵画になってるわけです。しかも赤いアトリエには、自作の彫刻や陶器まで登場。でもって壁も床も家具も真っ赤っか~。そのうえ影がゼロでぺっらぺら~♫

6月から住み始めた新居では、玄関前に赤の壁紙を貼ってもらいました。へへへ、<なーんちゃって赤いアトリエ>を目論んで赤にしてもらったのです。で、このお盆休みに、せっせと赤いアトリエを半立体化したのがこちらです。細かな部分まで無理くり半立体で再現してて、自慢じゃないけどかなり笑えます

クローズUPも撮ってみました。マティス作品もちゃんとミニ模写してるんです★額縁にしているのは、以前古道具屋さんでゲットした蕎麦屋のお品書きボード。

玄関前の引きの画像。マティスにこの光景を見せたかったぜ~、あついぜ~

というわけで、「世界でいま誰よりもマティスの<赤いアトリエ>のことを考えているのはわたしだ!」と思いながらアホなことをしていたのですが…びっくりドンキー!!!つい最近ネットを眺めていたら、MoMAが今年<赤いアトリエ>企画を開催していたらしいのよ!(ついでにBTSと<赤いアトリエ>画像まで出てきた💦…)

なんとMoMAでは、<赤いアトリエ>の中に描かれているマティスの絵画6枚と彫刻3つと陶器1つを史上初めて集結させ、一緒に展示してるんだって、ひぇー!さらに10月からコペンハーゲンデンマーク国立美術館へ巡回してるってよー💦も~~~、なんでわたしにひと言声かけてくれないのよ、<なーんちゃって赤いアトリエ>、いつでも貸し出すのにぃ~(爆)


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【おまけ】来年、マティス展開催!

そして来年、コロナで延期になっていたマティス展が遂に開催。わぉー!会期はたっぷり4ヵ月だって。最低2回は上京したいな。取り急ぎ今からマティス貯金ね💰クドいようだけど、わたしの半立体シリーズも貸し出しOKだけどどう?(爆)

PS 次回は11/29に更新します