みんなの「お気に入りキャラクター😊」アンケート【ものがたり重視編】

さて、恒例のアンケート特集の後半戦は、【ものがたり重視編】です。漫画、アニメ、童話、小説、映画に登場した「お気に入りキャラクター」が集まりました。こちらも前半戦に負けず劣らずバラエティ豊か。さっそく飛ばして行きましょう、どぞー♪

【レポート⑧K・Kさん 】一番好きキャラは横道世之介です!吉田修一の2009年の小説の主人公の名前で、本のタイトルもズバリ『横道世之介。万年中2病の私は、男子どもの物語が大好物なのですが、その中でも色々考えたのに、とにかく要領の悪い愛すべきキャラのコイツしかいない感になりました💦あまりに周りに巻き込まれぱなしなんで、おいおいとツッコミたくなるのですが、最後はもう愛の境地に…。こんな愛され方が生き方としての理想かもなあと思います映画も見ました。映画自体はよかったのですが、高良健吾くんではカッコよすぎでは?というファンならではの文句です(笑)。

▶名前のインパクトにそそられて、すぐさま図書館で借りて読了。80年代の東京を舞台に、長崎から上京してきた大学生の世之介が巻き起こす青春小説の王道です。ひどくノー天気な半面、過ぎしの想い出語りにテクが駆使され、読後には想定外の無常感に包まれたわ。特異なキャラが読者の心を捉えたようで、続編も出てるとか。納得!

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【レポート⑨N・Kさん 】ロバート・B・パーカーによるボストンを舞台にした私立探偵小説シリーズの主人公、スペンサーです。今は亡き景山民夫の推薦で読んだ『初秋』でハマり、1990年代後半までは早川書房から新刊が出るのが楽しみで楽しみで…。かっこいいのよ♥タフガイでいい人なのよ♥文学好きで知性派。職業柄、身体も鍛えてるのよ♥ハードボイルド小説の主人公は寡黙なイメージが強いけど、彼はお節介でおしゃべり(笑)。料理も上手ときた!当時はスペンサーにメ~ロメロだった。相棒のホークもこれまた良いのよ~。ただ、偶然TV版を見かけて…「違う違うスペンサーはこんなんじゃないよ。やめてくれ(涙)」と完全に自分の妄想スペンサーが出来上がっていたからショックが大きすぎた。以来読まずにきたけど…なんだか今、もう一度紐解いてみたくなってきたわ♫▶でたー!これまたファンならではの妄想とビジュアル化の不一致問題だ~(笑)。Kが押活真っ只中にいたときに、あたしも借りて何作か読んだけど、確かにこのおふたり☝では小者すぎる…もっと重みが欲しい(爆)。それだけ、見えない物語の中で突き進む愛は、偏って暴走するってことですね(笑)。小説は媚薬ですわ~。

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【レポート⑩H・Aさん】グリム童話『小人の靴屋のあの小人たちですね。対価を求めて作業することだけが全てではないということを教えてくれるキャラクターだと思います。「こんなものが欲しいなぁ」とのつぶやきを聞きつけて影から実現させる…阿吽の呼吸とでも言うのでしょうか…。学生の頃、指導教員の要望を聞いて、一晩でソフトウェアを組み上げ、朝には提供したという体験と対比して面白がってます。私の体格や性格は小人とは似ても似つきませんけどね😊

▶ありましたね、小人の靴屋!まさか統計学のプロフェッサーのHさんから、思い出すきっかけをもらおうとは…意表を突かれマシタ(笑)。しかもHさん、他に挙げてくれたのが、ピーターラビットとなりのトトロ!脳ミソに数字がドッサリ詰まっているデジタル人間かと思いきや、素直にピュアなものに食指が動くようで…面白いわあ~🌼

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【レポート⑪K・Yさん】お気に入りのキャラクターはちびまる子ちゃん山田笑太だよ。いつも0点オール1の山田は、名前の通り明るく「あはは あはは〜」と笑っていて、たまに空気が読めないけど素直で優しくて、誰のことも傷つけないイイ奴なのです。山田が「さくらさくらぁ〜」って、まる子の事をニコニコしながら呼ぶ姿が、「Y子Y子ぉ〜」って私の事を呼んでた幼馴染にそっくりで、漫画では何とも思わなかったけど、アニメになって声が付いた時、〝おっか”(幼馴染のあだ名)だー!と盛り上がったの。幼馴染に似てるからお気に入りってのもあるんだけど、ホントに山田がいい子で…。でも山田に惚れる事はないという…そんな存在(笑)。『石ころコロコロころがって』の回がおススメ♫

▶ちびまる子をまともに見た記憶がないちんぴらです💦そんなあたしでも、山田笑太のキャラ設定は一瞥しただけで丸わかり!茄子型頭部と歯の抜けっぷりもいいね。あたしの同級生にもいたよ、こんな男子…1クラスに3人くらい(笑)。Yちゃんに異性としては興味を持ってもらえなかった“おっか”、今どんなオッサンになってるのかな…。

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【レポート⑫O・Kさん】「おまんら、許さんぜよ!」そうスケバン刑事二代目麻宮サキの決め台詞です。僕がなぜこのキャラが好きなのかと言うと、鉄仮面をかぶっていたから—ちょうど放送されていた1985年頃、僕は結核性の病気のために目と口の周りに出来物ができていて、結構哀しい顔になっていたのです💦痘痕が残り今もコンプレックスなのですが、当時かなり珍しい病気で、薬をもらいにいくのも電車で20分くらいの病院へ通院。そんなある日、電車の中で小学生の集団に指をさされて笑われたんです。僕の被害妄想かもしれませんが、当時の僕には大きな事で、この鉄仮面をかぶって生活する社会が本当にあればいいのに!って少し本気で思っていました結構切ないおもひでぽろぽろです😢

▶長い付き合いだけど初めて聞いたよ、すげーエピソード…。でも、スケバン刑事➡あのビジュアル➡あのヨーヨー➡あのセリフを思い出すとどうしてもギャグに思えて…爆笑してしまいましたあ~、スマン(笑)。しかも、二代目麻宮サキの役名は五代陽子だったじゃん!陽子ってあんたのヨメの名だし~、まさに運命の出会いキャラだ!

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【レポート⑬T・Yさん】映画『わたしはロランス』(2012)の主役、ロランスです!決め手は、終盤の「自信はないが覚悟はある」というセリフが出てくるシーン。この一言に思いっきり救われました。30代中頃、上京して3年目?くらいだったかな…。これまでの人生で感じ得なかったような、自分の中の”新しい輪郭”を探り当て、興奮しながらも戸惑い、不安を抱きながらも欲求が止まらない!と藻掻いてた時で、映画に背中を押され「自信はないが覚悟はある」状態で突き進んだんですわ~。ま、今から思えば「何の覚悟よ!」ですが(爆)。でもロランスのお蔭で人生のネタはたくさんできました👍


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▶ロレンスか~~!いきなり同棲相手に向かって「これまでの人生は偽りだった。僕は女になりたい」とカミングアウトする主人公だったよね?(笑)しかもじぶん探ししながら、周りの人たちに爆弾投下しまくるという、大迷惑キャラだった(爆)。そっかー、東京で孤独に闘っていたTには、このくらい強烈な起爆剤が必要だったのね~。

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【おまけ】そして最後はあたしのお気に入り★イラストレーターの仲世朝子が雑誌オリーブで連載していた『のんちゃんジャーナル』(1986~89)のメインキャラのんちゃんです!タンタンファンの作者が、タンタンの女の子版みたいなキャラクターとして誕生させたのがのんちゃん。のんちゃんの案内で世の中の楽しいことといっぱい出会うコーナーでした。絵もテーマもとびっきりシャレてて、仲世さんの目の付け所に毎回感服してましたね。

ちんぴら★ジャーナルというネーミングをはじめ、このブログを立ち上げるときに最も意識した連載でもあるんです。仲世さん、今どうされているのか…のんちゃんとまた会いたいちんぴらです。

PS 次号は5/13に更新します