ツイ感傷的になるあのメロディ~♫ 前篇

恒例のマブダチたちへのアンケート、今回の質問は音楽系― お気に入りの楽曲で「何度耳にしても感傷的になるヤツ」を紹介して!―です。コロナ禍で何かと振り返る機会が多かった2020年、はてさてみんなの耳👂は、どんな物語に思いを馳せたのでしょう―。

f:id:chinpira415:20201202094803j:plain【レポート1】(1973~) ジャン・ジャック・ベネックス作品『ディーバ』('81)Vladimir Cosmaからです。タイトルが「Promenade sentimentale」なので、今回のお題にぴったりです。映画の中で、ジュール青年が躊躇いながらオペラ歌手シンシアの肩にそっと手を置くシーンが…切ない。大好きなシーンですが、ある人からするとCMみたいだと…(汗)。人によって感じ方がやっぱり違いますねぇ(笑)。


Vladimir Cosma - Promenade Sentimentale (extrait de "Diva")

『21世紀音頭 』佐良直美 この夏実家で、「今年はどこもお祭りもできないし大変だね」と話していたとき、子どもの頃の盆踊り大会を思い出し、母に教えてもらったのがこの曲です。ああ、確かにこの曲、流れていたな…と思い出したのですが、歌詞を全く知らなかったので、YouTubeで調べました。私の生まれる前の曲ですが、高度成長時代を感じさせ、社会がポジティブな雰囲気に覆われていたのに驚きです。昭和を思い出し、私も小さい頃があったんだなぁと…。目下、私のヘビロテ曲になってます。


二十一世紀音頭 佐良直美

▶『ディーバ』ね~、そして『21世紀音頭 』か~、ヤバイわ~、あたしは両方ともリアルタイムで体感してるわよ(笑)。まさかひとまわり下のFに教えられるとは…!それにしても音頭の歌詞、コロナ禍の退廃ムードで再読すると、無邪気でピカピカの未来図に切なさが倍増してしまった…(涙)。
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【レポート2】K.K(1967~) 思い浮かんだのはこの3つ。エルビス・コステロ『EVERYDAY I WRITE THE BOOK』…自分の心のリズムを取り戻す1曲ですね。そして②高校時代の彼氏との思い出が詰まったレベッカ『フレンズ』と、③なんだかいつもちょっとウルっとくるSMAP夜空ノムコウも!


Elvis Costello & The Attractions - Everyday I Write The Book (Official Music Video)

コステロは声質でもうノックダウンだよね~。プロモビデオにダイアナ&チャールズ夫婦のそっくりさんが登場するあたりの皮肉ぶりは、いかにも英国風。でも若い人には、もはやダイアナ姫がわからない?(笑)
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【レポート3】Aくん(1963~) まずは①アリス『センチメンタルブルース』。初ヒット曲の「冬の稲妻」が入ったアルバムの中の地味目な曲。ふられた男同士が慰めあいながら飲むという詞。高校生だった当時、この曲に出てくる男が、カッコいいオトナのイメージで、自分もこんな感じで酒飲んだりしたいなあと―。②やっぱサザンからも一曲。『逢いたくなった時に君はここにいない』。NY駐在員の92年、死ぬほど寂しい日々に、毎日この曲の入ったアルバムを聴いてた。当時の自分としては感情移入しやすい楽曲で、昔の彼女達をアレコレ妄想しながら聴いてたなあ…。


センチメンタル・ブルース アリス

それと洋楽から③ホワイトスネークIs this Love。ハードロックバンドのしっとりしたバラード曲。ほとんど聴かないバンドなのに、この曲のメロディがめちゃ好きになり➡就職で上京し➡MARUIで留守録機能付き電話を買い➡「ただいま留守にしております」のBGMにしてました!


Whitesnake - Is This Love (Official Music Video)

 ▶さーすが男子は想い出に生きてるわね!エピソードと楽曲が一体化して➡速攻で脳ミソスクリーンに自分史を上映してるかんじ(笑)。ほぼ同世代のAくんの70~80年代は、じぶんとは全く異なる体験時間なんだけど、音色にはありありとあの時代の空気が流れていて、妙に懐かしい~。
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【レポート4】ちゃん(1963~) 私のお気に入りの曲はBay City Rollersの『SATURDAY NIGHT』です♪ 当時中学1年生。ラジオから流れてきたpopなメロディを聞いてBCRの熱狂的なファンになった私。放課後、友達の家で一緒にLPを聞いたり、春日井の西武で行われたフィルムコンサートに行って、お気に入りのメンバーと同じタータンチェックを身にまとい、歌い、踊った!この曲を聴くと、あの頃の情景が次から次へと浮かんできます。10代キラキラ時代の幕開けね!その後BCRを卒業した私は、Queen,Cheap Trick,Japan,Duran Duranと、ミーハーロックな10代を過ごしたのでした!


Saturday Night - Bay City Rollers

▶Aくんと同じ年の女子、Yちゃんの70年代はミーハー魂全開!あたしはこちら方面にもノレませんでしたが(汗)、少女漫画風な華奢で綺麗男子の登場は、もしかしたら世の中がジェンダーフリーに向かう最初の一歩だったのかも!何よりこのストレートな明るさが、鼻の奥をツーンとさせるぅ~。
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【レポート5】Bやん(1976~) エリック・クラプトンの『Tears In Heaven』です。オールナイトニッポンのエンディングテーマ。高校生の頃、夜更かししてユーミンとか福山のオールナイトニッポンをよく聴いてたから、若い頃の自分を思い出すんだよね…。


Eric Clapton - Tears In Heaven (Official Video)

▶高校生で『Tears In Heaven』(汗)。なるほど、90年代に青春を過ごすってそういうことか…。成熟というよりすでに老成?無意識に耳にしていた時代の流行曲は、人格形成に少なからぬ影響があるだろうな。
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【レポート6】Hさん(1960~) 例えば西島三重子『池上線』。池上線は東京のちょっとゴチャゴチャした下町を、チマチマと停まりながら終着駅(意外と近い)目指して走っているから良いんでしょうね。これが、京急なら高速で通過して行ってしまいそうだし、小田急なら温泉に行く行楽客の浮かれた雰囲気になりますし、かと言って西武なら埼玉の山間部に連れて行かれちゃうしってことで、この裏寂れた感の中で、若い二人が何故か言葉少なに別れてしまう感じが丁度良いのでしょう。ちなみに、私は着信音をこの曲にしていた時期があります。自分で音符を入れられた機種だったので―。


池上線  西島三重子

▶感涙に浸るような歌はないけど…と言いながら、「歌唱力」と「歌詞」を選択基準に20曲(!)ばかし送ってくれたHさん。あたしには当時『池上線』ってどこよ?ってツッコミながら聴いていた思い出が―(笑)。今回Hさんの傑作解説で、45年経てようよう歌詞の背景に近づけましたあ~。

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 【レポート7】M(1979~) ①大学4年生の夏にホームステイしたカナダ・プリンスエドワード島で、ホストファミリーと歌った曲『カントリー・ロード』。当時60代のホストファザーとマザーが奏でるギターと、語学学校の友人が弾くピアノに合わせてみんなで合唱。飛行機3便乗り継いで、丸一日かけないと行けない島だから、なかなか会いに行けなくて―。あれから20年…聞くと切なくなる曲です。


Country Roads (John Denver) Strum Guitar Cover Lesson with Lyrics/Chords

②ちなみにダンナはサザン『心を込めて花束を』だそうです。若い頃の自分が歌詞に重なるみたい。実際、私たちの結婚式の花束贈呈にも使った曲です。

f:id:chinpira415:20201202172134j:plain▶教科書に出てきそうな曲だから、多くの人が歌った覚えがあるだろうけど…飛行機3便乗り継いで、丸一日かけないと行けない島での体験って!!!スペシャル感ハンパないな~。映画のワンシーンみたい。そして桑田さんは、男子が泣くのを許すメロディーメーカーだね。

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【レポート7】K(1962~) ♪それは誰のせいでもなくて あなたが男で、きっと誰のせいでもなくてわたしが女で~♪…この2フレーズをもう何十年も歌い続けてる。何のエピソードも無いんだけど…。酔っぱらってたり、何か口ずさみたい時、ちょっぴりおセンチな気分の時なんかにチャリンコ乗りながら歌ってる。誰もいない夜道でね。この2フレーズだけ。だってここしか覚えてないから。ずっと大瀧詠一かな?…と思ってたら、今回調べてびつくりぎょーてん(汗)。五十嵐浩晃の曲だった。①『ディープ・パープル』


五十嵐浩晃 - ディープ・パープル

②もう一曲、Black Pumas 『Colors』。初めて聞いた時、めっちゃタバコが吸いたくなった。また絶対吸うたる(何年も禁煙中💦)。その時はこの曲を聴きながらだ(笑)。もちろん酒も。ビール派の私だがこれは洋酒のがよいわ。今年最もYouTubeで聞いてる。体が揺れて好きだな~。他の曲もイケてる!


Black Pumas - Colors (Official Live Session)

▶タイトルも歌手名も知らずに、なぜか鼻歌に出る曲ってあるね!今やネットのおかげで何でも判明するが、実はわからなくても平気だったりする。でもこの2曲、ビジュアルも時代も全く違うのに、意外にも泣きのメロディ感触が近いような…。つまりKの好みが40年のつきあいでようやくわかり始めたってことか?(笑)

 

PS 「ツイ感傷的になるあのメロディ~♫ 後篇」は、12/29に更新します